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過去のお知らせ[2017年分]

過去のお知らせ一覧は以下の通りです

センター長からのご挨拶
「師走を迎えるにあたり」

 早いもので今年も12月に入り、残すところ後1ヶ月になりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。私は、この4月にセンターにきてから目の前の仕事に追われたあっという間の8ヶ月でした。最近ようやくセンターの業務にも慣れてきましたので、皆さまとお顔を合わせる機会も増やすことができると思います。その時は、どうぞ、気軽にお声掛け頂きたいと思います。皆さまのお話を聞く中で、その声を反映した利用しやすい施設にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、皆さまはシネマ・デイジーをお聞きになったことはありますか。映画のサウンドに、登場人物の動きや表情の変化、場面の状況を説明する音声ガイド(音声解説)を入れたもので、映像を見ることができない方でも、映画を楽しむことができます。このシネマ・デイジーの製作は、徐々に全国の点字図書館に普及し始めており、現在サピエ図書館には300タイトル以上の作品が並んでいます。「風と共に去りぬ」、「アラビアのロレンス」、「ティファニーで朝食を」、「街の灯」などの海外の名作、「網走番外地」、「男はつらいよ」、「釣りバカ日誌」、「七人の侍」、「ALWAYS三丁目の夕日」などの日本映画の名作、「アナと雪の女王」、「天空の城ラピュタ」などのアニメ映画、「ハリーポッター」、「E.T.」などのSFファンタジー、「ダイハード」、「ミッション:インポッシブル」などのアクション映画などなどバリエーションも豊富です。お持ちのデイジー再生機で利用できますから、まだ聞いたことのない人はぜひお聴きになってみてください。

 このシネマ・デイジーの音声ガイドの製作は、ここ川崎市視覚障害者情報文化センターでも行なっています。一昨年ボランティア養成講座を開催し9名の方が修了しました。今年はそのボラティアさんが3名1チームになり、実際に製作を始めています。製作現場を実際に見せてもらいました。最初に驚いたのは、映画を聴きながらセリフをすべて文字でおこしていることです。確かにDVD映画は売っていますが、台本は売っていません。ですから台本を作ることから始まります。その後、映画を見ながら解説する文章を作り、台本の横に併記していきます。最初は、ついつい説明を加えすぎてしまうそうです。あまり多くなってしまうと視覚障害者の映画鑑賞を阻害してしまいます。あくまでクロコとなって、場面をイメージしてもらうお手伝いをします。このバランスがとても難しいそうです。また、音声ガイドはセリフにかぶらないように入れていきます。セリフとセリフの間が短い場合、簡潔な文章で状況を的確に表現する必要があります。適切な描写のためにどんな言葉がよいのか、その一言を見つけるために、時には長い時間議論することもあるそうです。また、ストーリー展開上キーになるシーンの描写、役者の顔の表情の変化など、必要な場面を落とすことがあってはいけません。ですから作品を十分理解した上でないと、この音声ガイドの文章は作れません。一方、トリックの謎解きを楽しむようなミステリー映画では、ポイントになるシーンを強調しすぎてはネタばれになってしまいます。さりげなく、自然に説明する必要があります。

 音声ガイドの原稿案が一通りできあがったら、DVD映画を映しながら、実際に読みあげていき、さらに作りこんでいきます。そして製作の終盤には視覚障害の方に来ていただき、実際に映画を見ながら(聴きながら)、音声解説を読み上げ、場面ごとにチェックしていきます。このようにして音声ガイドの原稿を丹念に仕上げていきます。このような苦労の末にできあがった原稿を、いよいよスタジオでナレーターの方に映画に合わせて読みあげてもらいます。このナレーターの方も川崎のボランティアの方です。事前にDVDと音声ガイドの原稿をお渡ししているので、録音前に何度も何度も自宅で練習してから本番に臨みます。この録音に数日かかります。そして音声ガイドの録音が終わっても完成ではありません。最後にこの音声ガイドのセリフ一つ一つを、映画の音声にはめ込んでいく編集作業があります。このようにして、シネマ・デイジーを作っていきます。製作には、約3か月を要します。今年センターでは次の5作品を製作しています。「俺たちの交響楽」、「ジョー・ブラックをよろしく」、「駆込み女と駆出し男」、「シン・ゴジラ」、「マイ・インターン」これらの作品は、もちろんセンターのDVD映画体験上映会で上映いたします。センターのボランティアさんたちが一生懸命製作した作品です。そのような思いを汲んでいただいて、鑑賞していただければ嬉しく思います。年末・年始は、センターも休館になります。まとめて借りていただき、この機会に名画を思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。

 このような映像に音声ガイドをいれたものは、テレビ番組の一部にもあります。新聞やテレビの番組表を見ると「解」という文字がタイトルの横に併記されている番組があります。この「解」の字が付いているものに「音声解説(音声ガイド)」が付いています。主な番組をご紹介しましょう。

NHK総合
朝の連続テレビ小説「わろてんか」 月曜から土曜 午前8時から8時15分
探検バクモン 水曜 午後8時15分から8時43分
ブラタモリ 土曜 午後7時30分から8時15分
土曜ドラマ 土曜 午後8時15分から8時45分
大河ドラマ「おんな城主 直虎」 日曜 午後8時から8時45分
日本テレビ
それいけ!アンパンマン 金曜 午前10時55分から11時25分
テレビ朝日
相棒 水曜 午後9時から9時54分
クレヨンしんちゃん 金曜 午後7時30分から7時54分
TBS
月曜名作劇場 月曜 午後8時から10時54分
サワコの朝 土曜 午前7時30分から8時
テレビ東京
開運!なんでも鑑定団 火曜 午後8時54分から9時54分
フジテレビ
土曜プレミアム・映画 土曜 午後9時から11時10分
ちびまる子ちゃん 日曜 午後6時から6時30分
サザエさん 日曜 午後6時30分から7時

 この他にもまだたくさんありますので、テレビの番組表でご確認ください。視聴の際には、テレビのリモコンの音声ボタンを押し、主音声+副音声のモードに切り替えれば解説付きの放送を楽しめます。ぜひ、お試しください。年末年始の特番にも、音声ガイドがついていることを期待したいですね。

 さて、いよいよ来月は1月、平成30年を迎えます。干支は戌(いぬ)です。戌年生まれの人は、とても愛情が深く弱者を助けるため、自然と信頼を集めるそうです。戌年の方が活躍すれば、平和な世の中になりそうですね。

 それでは、戌年の方はもちろん、皆さまのご活躍とご多幸を心よりお祈り申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください。

センター長 杉山 雅章 (すぎやま まさあき)


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 12月と1月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『シン・ゴジラ』
 12月16日(土曜日)午後1時30分より

1時間59分 日本
総監督・脚本 庵野 秀明
監督・特技監督 樋口 真嗣
出演 長谷川 博己、竹野内 豊 ほか

2016年公開作品。東京湾で起きた水蒸気爆発と海底トンネルの崩落事故。すぐに総理の耳にも入り慌ただしく動く日本政府。そのさなか、巨大な尾が海中から高く持ち上がった。想定外の謎の巨大生物の登場に対応が遅れる政府。やがて東京に上陸した巨大生物は段階的に成長を繰り返し、破壊の限りを尽くしていく。予測不可能な怪獣に打つ手はあるのか、日本対ゴジラの総力戦が始まる。
日本に実際に怪獣が現れたらというシミュレーションの上で、政府、自衛隊、そして各セクションのプロたちはどう対応するのかを迫真の映像と圧倒的な台詞量で描くSF映画。今までの怪獣映画にはなかったリアルさと、現代日本の寓話となるメッセージ性が高く評価され、第71回毎日映画コンクール日本映画大賞を受賞した。

作品『犬神家の一族』
 1月27日(土曜日)午後1時30分より

2時間 26分 日本
監督・脚本 市川 崑
原作 横溝 正史
音楽 大野 雄二
出演 石坂 浩二、島田 陽子 ほか

1976年公開作品。昭和22年、信州の大財閥犬神家では、残された遺言状の公開を控え一族が集まった。弁護士の依頼で犬神家を訪れた探偵金田一耕助は、凄惨な連続殺人事件に遭遇する。事件の謎は犬神家の家宝である斧(ヨキ)・琴(コト)・菊(キク)に関係があることに気づいた金田一は、一族の隠された秘密にたどり着くが……。果たして真犯人は?そして隠されていた犬神家の秘密とは?
戦後を代表するミステリー作家、横溝正史の原作を名匠・市川崑監督がオールスターキャストで映画化。原作の時代背景を忠実に再現し、日本の因習と戦争によってもたらされた悲劇を独特の映像美で描く。原作とあわせて大ヒットとなった、シリーズの第1作。


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 11月と12月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『メリー・ポピンズ』
 11月25日(土曜日)午後1時30分より

2時間 19分 アメリカ
製作総指揮 ウォルト・ディズニー
監督 ロバート・スティーブンソン
脚本 ビル・ウォルシュ、ドン・ダグラディ
音楽 アーウィン・コスタル
作詞・作曲 ロバート・シャーマン、リチャード・シャーマン
出演 ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク ほか

1965年公開作品。ロンドンさくら通りに住むバンクス家の二人の子どもはいたずら盛り。新しい乳母の募集にやってきたのはメリー・ポピンズ。東風に乗ってきた彼女の不思議な魔法にかかれば、子ども部屋の片づけさえ楽しいゲームに早変わり。陽気な煙突掃除人バートを伴って、愉快な冒険へ繰り出して行く。ディズニー得意の特殊撮影で描かれる夢のような世界が「チム・チム・チェリー」はじめ歌い継がれる名曲で描かれるミュージカル大作。
「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースが第37回(1964年)アカデミー賞主演女優賞ほか受賞。

作品『シン・ゴジラ』
 12月16日(土曜日)午後1時30分より

1時間59分 日本
総監督・脚本 庵野 秀明
監督・特技監督 樋口 真嗣
出演 長谷川 博己、竹野内 豊 ほか

2016年公開作品。東京湾で起きた水蒸気爆発と海底トンネルの崩落事故。すぐに総理の耳にも入り慌ただしく動く日本政府。そのさなか、巨大な尾が海中から高く持ち上がった。想定外の謎の巨大生物の登場に対応が遅れる政府。やがて東京に上陸した巨大生物は段階的に成長を繰り返し、破壊の限りを尽くしていく。予測不可能な怪獣に打つ手はあるのか、日本対ゴジラの総力戦が始まる。
日本に実際に怪獣が現れたらというシミュレーションの上で、政府、自衛隊、そして各セクションのプロたちはどう対応するのかを迫真の映像と圧倒的な台詞量で描くSF映画。今までの怪獣映画にはなかったリアルさと、現代日本の寓話となるメッセージ性が高く評価され、第71回毎日映画コンクール日本映画大賞を受賞した。


第4回「チャレンジド・ヨガ ~視覚障がいの方のヨガ~ 体験会 in 川崎」

 6月から始めましたヨガ体験会には、これまで多くの皆さまにご参加いただきまして、誠にありがとうございました。今月も引き続き第4回ヨガ体験会を行いますので、これまで参加した方も、初めての方も、是非この機会にお楽しみください。
 ヨガは大きな移動を伴わず、安全に体の隅々まで動かすことができる視覚障がいの方に取り組みやすい運動の一つです。参加者全員保険加入しますので、安心してご参加ください。

対象者
全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じている方。
※障害者手帳の有無は不問です。
※ガイドやご家族など、同伴の方には応募人数によっては、専用のマットをご用意できませんが、会場にお入りいただき、少しだけサポートしていただきながら、ヨガをご一緒にお楽しみください。
日時
2017年12月9日(土曜日)午後1時から2時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 3階 多目的室
参加費
無料
持ち物・服装など
動きやすい服装(ヨガウェアでなくても全く問題ありません)
※ヨガは裸足で行うのをお薦めしていますが、裸足に抵抗がある方は、五本指ソックスをご用意下さい(足裏に滑りどめが付いているものがお薦めです)。
汗ふきタオル
水分補給用の水など
※ヨガマットは、こちらでご用意いたします。
お申込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター 担当 金子まで

 ※予告:2月のヨガ体験会は2月10日(土曜日)の午後1時から2時30分に行います。


かわさき冬のコンサート開催のお知らせ

 今年の冬は、舞台・朗読劇など幅広く活動されている 山﨑すずたろう さんとその仲間たちによる、音楽劇「春夏秋冬」をお届けします。ギター&ピアノの演奏あり、会場の皆さんと一緒に歌って、盛り上がれる内容になっております。ぜひお楽しみください。年末を迎えてお忙しいとは思いますが、皆さまのお越しを心よりお待ちいたします。

日時
2017年12月2日(土曜日)
午後1時30分開場 午後2時開演(午後3時半終演予定)
会場
ふれあいプラザかわさき 2階ホール
参加費
無料
予約
不要
お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター イベント担当まで

かわさき冬のコンサート パンフレット[PDF版/927KB]


衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査の関係資料配布に関して

 神奈川県選挙管理委員会から、平成29年10月22日(日曜日)に執行される第48回衆議院議員総選挙及び第24回最高裁判所裁判官国民審査において、視覚障害のある有権者の方々の選挙権行使に資するため、関係資料が配布されます。ご希望の方にお送りしますのでどうぞお申し出ください。

配付物及び付数

  1. ライトセンターだより号外
    「衆議院議員総選挙のお知らせ」(点字版、小選挙区用) 24部
  2. ライトセンターだより号外
    「衆議院議員総選挙のお知らせ」(CD版、小選挙区用) 21本
  3. かな視協だより号外
    「衆議院議員総選挙のお知らせ」(拡大文字版、小選挙区用) 3部
  4. 点字毎日号外
    「衆議院比例代表選出議員選挙のお知らせ」(点字版) 3部
  5. 愛盲時報号外
    「衆議院比例代表選出議員選挙のお知らせ」(DAISY版) 1本
  6. 愛盲時報号外
    「衆議院比例代表選出議員選挙のお知らせ」(音声コード付き拡大文字版) 1部
  7. 点字毎日号外
    「最高裁判所裁判官国民審査のお知らせ」(点字版) 3部
  8. 愛盲時報号外
    「最高裁判所裁判官国民審査のお知らせ」(DAISY版) 1本
  9. 愛盲時報号外
    「最高裁判所裁判官国民審査のお知らせ」(音声コード付き拡大文字版) 1部
  10. 総務省パンフレット
    「衆議院議員総選挙における投票方法等について」(点字版) 3部
  11. 総務省パンフレット
    「衆議院議員総選挙における投票方法等について」(CD版) 1部

 尚、配布時期が10月18日(水曜日)頃となっております。発送はセンターに届いてからになりますのでご了承ください。

ご希望の方はセンターまでご連絡ください。
電話:044-222-1611 ファクス:044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 10月と11月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『駆込み女と駆け出し男』
 10月28日(土曜日)午後1時30分より

2時間23分 日本
監督・脚本 原田 眞人
原案 井上 ひさし
出演 大泉 洋、戸田 恵梨香、満島 ひかり ほか

2015年公開作品。江戸時代の鎌倉、縁切寺として知られる東慶寺には、様々な事情を抱えて離縁を望む女たちが駆け込んでくる。その再出発を手助けする戯作者志望の見習い医者や御用宿の主人たちが繰り広げる悲喜こもごもを描く人情時代劇。
江戸の商家のおかみ、お吟は理由も告げずに家を出て夜通し鎌倉へと向かう。東慶寺の前で出会った若い女、じょごと二人で駆け込むが、寺に入るには門前の御用宿で事情を調べられなければならない決まりであった。御用宿の居候、信二郎は女たちの素性に興味を持つが……。
井上ひさしの連作「東慶寺花ごよみ」を原案に、「わが母の記」などの原田眞人が脚本・監督。毎日映画コンクール脚本賞、ブルーリボン賞主演男優賞などを受賞。

作品『メリー・ポピンズ』
 11月25日(土曜日)午後1時30分より

2時間 19分 アメリカ
製作総指揮 ウォルト・ディズニー
監督 ロバート・スティーブンソン
脚本 ビル・ウォルシュ、ドン・ダグラディ
音楽 アーウィン・コスタル
作詞・作曲 ロバート・シャーマン、リチャード・シャーマン
出演 ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク ほか

1965年公開作品。ロンドンさくら通りに住むバンクス家の二人の子どもはいたずら盛り。新しい乳母の募集にやってきたのはメリー・ポピンズ。東風に乗ってきた彼女の不思議な魔法にかかれば、子ども部屋の片づけさえ楽しいゲームに早変わり。陽気な煙突掃除人バートを伴って、愉快な冒険へ繰り出して行く。ディズニー得意の特殊撮影で描かれる夢のような世界が「チム・チム・チェリー」はじめ歌い継がれる名曲で描かれるミュージカル大作。
「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースが第37回(1964年)アカデミー賞主演女優賞ほか受賞。


センター長からのご挨拶
「みなさんにとっての秋は?」

 10月になり、これからだんだんと秋が深まってきます。何をするにも快適な季節です。「スポーツの秋」「行楽の秋」「食欲の秋」「芸術の秋」「読書の秋」「旅行の秋」…… 秋に関する言葉はたくさんあります。みなさん、この秋に、ちょっと新しい試みをしてみませんか。「でも、何をやっていいのか…」と思われた方にお奨めしたいのは、お好きな分野の雑誌を読んでみることです。自分が好きなことを、もっと詳しく知ってみることによって、新たな楽しみが得られるかもしれません。また、新たな世界に足を踏み入れるきっかけになるかもしれません。現在サピエ図書館には、点字雑誌、デイジー雑誌が100種以上ありますので、様々な分野の最新の状況を知ることができます。また、この中にはテレビ講座の料理、園芸、俳句などのテキストもあります。みなさんの興味のあるものが見つかるのではないでしょうか。

 それではここで、サピエ図書館にあるデイジー雑誌から、いくつかご紹介したいと思います。人気の温泉情報をはじめ、新たにオープンする施設、話題のスポットなど旅の最新情報誌「旅行読売」。山登りやハイキングのお好きな方には「山と渓谷」。鉄道ファンの方には「鉄道ジャーナル」、鉄道を技術的な視点で深く掘り下げた記事が多い「鉄道ピクトリアル」。クラシック音楽の最新情報をお届けする「音楽の友」、音楽を高音質で楽しみたいというオーディオファンの方には「ステレオ」。今晩の簡単おかずから、つくりおきおかずまで丁寧に紹介する「NHKきょうの料理」、おいしい料理が誰でも簡単に作れるプロ料理家のレシピ集が人気の「オレンジページ」。季節の植物を紹介し、育て方や楽しみ方を分かりやすく説明するテレビ番組のテキスト「趣味の園芸」。健康に関するものでは、「NHKきょうの健康」、「壮快」。俳句を学びたい方は、NHKテレビの俳句入門講座「NHK俳句」。身近な英会話を学びたい方には「イングリッシュ・ポケット」。スポーツ好きの方にはスポーツ総合雑誌「ナンバー」、特に野球好きで応援するチームが決まっている方には、「月刊ジャイアンツ」、「月刊タイガース」、「月刊ドラゴンズ」。パソコンやソフトの事をもっと詳しく知りたい方には、「日経パソコン」。経済や投資に関することは「日経マネー」。科学に興味のある方には「日経サイエンス」。地球の自然に興味ある方は「声のナショナルジオグラフィック」。そのほかに、人生の生き方をテーマに著名人のインタビューやエッセイを掲載する「PHP」、キリスト教に興味のある方や、クリスチャンのための「百万人の福音」など、まだまだたくさんあります。「こんな雑誌はありませんか?」 というお問い合わせでも結構です。どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

 また、当センターが発行している情報誌も、おすすめです。今お読みの「ぶっくがいど」は、2ヶ月に一度偶数月に発行していますが、奇数月に「アイeyeセンターだより」を点字・墨字で発行しています。センターからのお知らせ、イベント情報、お勧め本の紹介などを掲載しています。また、月に2回発行しているメールマガジン「アイeye」では、センターからの最新のお知らせや、新たなイベントのお知らせ、生活に役立つお話し、センター職員の生活感あふれるエッセイ、時にはコンサートの無料或いは割引チケットのご案内などのお得な情報など、どれも気軽に読んでいただけるものです。パソコンや携帯電話で受信できます。

 センターの発行物ではありませんが、センター職員が発行しているメールマガジン「週刊シネマデイジーFan」も映画好きな方には是非お薦めです。これは、映画オタクの職員による、映画の魅力を十二分にお伝えする、かなり濃い内容のメルマガです。たくさんあるシネマ・デイジー作品から一つを選び、おもなあらすじ、見どころ、制作裏話、その作品への監督の思い、関連する作品などをご紹介します。これを読んだら、思わずシネマ・デイジーを聴きたくなってしまいますよ。シネマ・デイジーを10倍、いやいや100倍楽しめるとおもいます。お申し込みは、メルマガサイト「まぐまぐ!」でご登録ください。

 あなたの一歩が、新しい楽しさとの出会いに……。
 当センターは、みなさんの新たな世界との出会いをお手伝いしたいと願っています。これからも、センターにどうぞお気軽にご相談ください。

センター長 杉山 雅章 (すぎやま まさあき)


日本とキルギス友好チャリティコンサート
~キルギスの全盲歌手、グルムさんの澄んだ歌声を~

日本とキルギス友好チャリティコンサート・ポスター画像

 2016年3月の日本テレビ「のどじまんTHEワールド!」で、キルギスのグルムさんはその澄んだ歌声で歌い、審査員全員満点の400点で見事優勝しました。
 そして、その秋に全国ツアーを行い、ふれあいプアラザかわさきでもコンサートを開催しました。今年も引き続き、同会場で開催します。作曲家の浅野佑悠輝さんのギター演奏との共演もどうぞお楽しみください。

日時
2017年10月15日(日曜日)
13時開演(12時30分開場)15時終演予定
会場
ふれあいプラザかわさき 2階ホール
料金
無料
曲目
愛燦々/時の流れに身をまかせ/草原の鍵/キルギスの民族曲 ほか
主催
キヤル基金
後援
在日キルギス共和国大使館
共催
川崎市視覚障害者情報文化センター
問い合わせ先
キヤル基金事務局・松田 電話番号:090-9643-7156

日本とキルギス友好チャリティコンサート ポスター[PDF版/8.53MB]


第3回「チャレンジド・ヨガ ~視覚障がいの方のヨガ~ 体験会 in 川崎」

 6月から始めましたヨガ体験会は、第1回、第2回とも多くの皆さまにご参加いただきまして、誠にありがとうございました。今月も引き続き第3回ヨガ体験会を行いますので、これまで参加した方も、初めての方も、是非この機会にお楽しみください。
 体が硬くて…とか、ひざが悪いので…など、マットに座ることに抵抗のある方には椅子も用意いたしますので、ご遠慮なくお申し込みください。ヨガは大きな移動を伴わず、安全に体の隅々まで動かす事ができる視覚障がいの方に取り組みやすい運動の一つです。参加者全員保険加入しますので、安心してご参加ください。

対象者
全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じている方。
※障害者手帳の有無は不問です。
※ガイドやご家族など、同伴の方には応募人数によっては、専用のマットをご用意できませんが、会場にお入りいただき、少しだけサポートしていただきながら、ヨガをご一緒にお楽しみください。
日時
2017年10月21日(土曜日)午後1時から2時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 3階 多目的室
参加費
無料
持ち物・服装など
動きやすい服装(ヨガウェアでなくても全く問題ありません)
※ヨガは裸足で行うのをお薦めしていますが、裸足に抵抗がある方は、五本指ソックスをご用意下さい(足裏に滑りどめが付いているものがお薦めです)。
汗ふきタオル
水分補給用の水など
※ヨガマットは、こちらでご用意いたします。

 なお、12月のヨガ体験会は12月9日(土曜日)の午後1時から2時30分に行います。

お申込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター 担当 金子まで

音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 9月と10月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『奇跡』
 9月30日(土曜日)午後1時30分より

2時間 8分 日本
監督・脚本 是枝 裕和
音楽 くるり
出演 前田 航基、前田 旺志郎 ほか

2011年公開作品。九州新幹線全線開業の朝、博多から南下する“つばめ”と鹿児島から北上する“さくら”の一番列車がすれ違う瞬間に奇跡が起きる。そんな噂を耳にした少年は、家族の絆を取り戻す計画を立て始める。両親の離婚で鹿児島と博多で離れ離れに暮らす兄弟が、同級生や周囲の大人を巻き込んで、それぞれの夢をかなえるために一晩の冒険が始まった。
「誰も知らない」「海街ダイアリー」など家族を見つめ続ける作品をつくり続ける是枝監督が、子どもたちの生き生きとした生活と成長を温かい目で描いたヒット作。兄弟漫才師で人気の「まえだまえだ」の二人が兄弟役で主演。原田芳雄、樹木希林、オダギリジョーらベテラン俳優が子どもたちを見守る。第55回太平洋映画祭最優秀監督賞ほか受賞。

作品『駆込み女と駆け出し男』
 10月28日(土曜日)午後1時30分より

2時間23分 日本
監督・脚本 原田 眞人
原案 井上 ひさし
出演 大泉 洋、戸田 恵梨香、満島 ひかり ほか

2015年公開作品。江戸時代の鎌倉、縁切寺として知られる東慶寺には、様々な事情を抱えて離縁を望む女たちが駆け込んでくる。その再出発を手助けする戯作者志望の見習い医者や御用宿の主人たちが繰り広げる悲喜こもごもを描く人情時代劇。
江戸の商家のおかみ、お吟は理由も告げずに家を出て夜通し鎌倉へと向かう。東慶寺の前で出会った若い女、じょごと二人で駆け込むが、寺に入るには門前の御用宿で事情を調べられなければならない決まりであった。御用宿の居候、信二郎は女たちの素性に興味を持つが……。
井上ひさしの連作「東慶寺花ごよみ」を原案に、「わが母の記」などの原田眞人が脚本・監督。毎日映画コンクール脚本賞、ブルーリボン賞主演男優賞などを受賞。


センター長からのご挨拶
「一度、センターに来てみませんか」

 夏本番となりました。今年の夏は例年にも増して暑い日が続くそうです。どうぞ、水分補給には十分注意して、お過ごしいただきたいと思います。

 私がセンターにきて4ヶ月が経ちました。以前の職場、「日本点字図書館」との違いを特に感じるのは、利用者の皆さまとの距離感がとても近いということです。例えばセンターに来られる多くの方は、受付で職員と少しの間、歓談されていきます。センターの職員も皆さまとの会話を楽しみながら、さりげなくいろいろな情報をお伝えします。それによって、これまで読んだことの無い作家の本を読んでみたり、新たなイベントに参加したり、用具を触ってみたり、生活の幅が少し広がるお手伝いをいたします。また、生活上でお困りのことで電話をいただくこともあります。お話の内容によって、その分野の訓練に詳しい職員が応対し、対応方法について話し合います。時にはその方の家に出向いてお話しを伺い、どのような訓練が必要かを考え、可能であればその場で実際に訓練を行なってみます。そして、それでうまくいくようであれば、引き続き定期的に訓練を行います。このような利用者に受け入れやすいやり方で対応できるのがこのセンターの特徴です。そして川崎市では、このようなサービスを負担無く利用することができます。もっと多くの方が気軽に相談して、センターを利用していただきたいと願っています。

 さて、シナノケンシ(株)より発売される新しい音声図書再生機が話題になっています。再生専用機PTN3、録音再生機PTR3は、これまでのデイジー図書再生機の後継機種になります。特に、PTR3という録音再生機はパソコンを使わずに、その機器だけでサピエ図書館に接続できる機能が搭載されました。ご家庭でインターネットにつながる環境を用意する必要はありますが、一旦接続すれば、サピエ図書館のメニュー「新着図書」、「人気のある本」などから本を選び、その場で再生したり、ダウンロードすることができます。もしご自分で希望の本を見つけられない場合は、センターにお電話いただければこちらでご希望の本を探し、インターネットを介してお送りし、皆様の機器で受け取ることができます。その場ですぐに受けとることができますので、ご希望の本が待ち時間なくご利用になれます。皆さまの読書環境をさらに楽しく、便利なものにすることができるのではないでしょうか。特に川崎市は、デイジー図書再生機が視覚障害程度等級1級から6級のすべての方が日常生活用具の給付対象になっています。活字を読む事が、多少辛いと感じられるロービジョンの方も、是非お試しいただきたいと思います。センターでも、体験会を企画いたしますので、その時には、是非おいでいただきたいと思います。

 終わりに、新しいイベントのご紹介です。アロマの香りを楽しむ体験会です。アロマオイルには様々な香りがあります。アロマの基本的な知識を説明した後、ご自分の好きな香りをブレンドして、お好みのバスソルト(入浴剤)を作っていただきます。どなたでも簡単にできる体験会です。ご自分の好みの香りのするバスソルトをお風呂にいれて、ゆったりとリラックスしていただきたいと思います。予約制になっていますので、ご希望の方は必ずお電話をお願いします。詳しくは、本誌の中の記事をお読みください。

 センターでは、このようなイベントを通して、皆さまのご来場をお待ちしています。まだセンターに来たことの無い方は、是非、このようなイベントを機会にご来場いただきたいと思います。「どんなことをしているところなんですか?」 そんな質問も大歓迎です。スタッフが丁寧に説明させていただきます。

センター長 杉山 雅章 (すぎやま まさあき)


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 8月と9月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『虹をつかむ男』
 8月26日(土曜日)午後1時30分より

2時間 日本
監督 山田 洋次
脚本 山田 洋次、朝間 義隆
出演 西田 敏行、吉岡 秀隆、田中 邦衛、田中 裕子、倍賞 千恵子 ほか

1996年公開作品。情熱的な映画館主とその仲間の姿を描く人情ドラマ。職もなく、親とケンカして家を出た平山亮は、旅の末、徳島の小さな町に辿り着く。亮はそこで無類の映画好き白銀活男が経営する古ぼけた映画館、オデオン座でアルバイトとして働き始める。活男は幼馴染みの未亡人・八重子に惚れていたが、それを口にすることはなかった。そんな活男を亮は叱咤するのだったが……。
「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督が、シリーズ終了後にスタッフ・キャストと組んで制作した人情喜劇。数々の名作映画をモチーフとしたシーンなど、あふれる映画愛も魅力。

作品『奇跡』
 9月30日(土曜日)午後1時30分より

2時間 8分 日本
監督・脚本 是枝 裕和
音楽 くるり
出演 前田 航基、前田 旺志郎 ほか

2011年公開作品。九州新幹線全線開業の朝、博多から南下する“つばめ”と鹿児島から北上する“さくら”の一番列車がすれ違う瞬間に奇跡が起きる。そんな噂を耳にした少年は、家族の絆を取り戻す計画を立て始める。両親の離婚で鹿児島と博多で離れ離れに暮らす兄弟が、同級生や周囲の大人を巻き込んで、それぞれの夢をかなえるために一晩の冒険が始まった。
「誰も知らない」「海街ダイアリー」など家族を見つめ続ける作品をつくり続ける是枝監督が、子どもたちの生き生きとした生活と成長を温かい目で描いたヒット作。兄弟漫才師で人気の「まえだまえだ」の二人が兄弟役で主演。原田芳雄、樹木希林、オダギリジョーらベテラン俳優が子どもたちを見守る。第55回太平洋映画祭最優秀監督賞ほか受賞。


自分で作る自分のためのアロマ
 ~バスソルト作り体験会のご案内

 天然素材のアロマオイルを使った、バスソルト(入浴剤)を手作りします。
 ラベンダーやベルガモットなど、5種類のアロマオイルの中から自分好みの香りをブレンドして作ってみましょう。
 作り方はとても簡単。材料など使うものは全て用意しますので、気軽にご参加頂けます。
 完成したバスソルトはご自宅のお風呂でご使用頂けますので、自分だけの香りに包まれたバスタイムをお楽しみください。(約3回分)
 当日は、アロマテラピーについてのお話や、当日使用するアロマオイルについての特徴や効能などの紹介もいたします。

対象者
全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じている方、ボランティア・ガイド、ご家族などで興味をお持ちの方。
日時
2017年9月16日(土曜日)午後1時30分から3時
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 3階 多目的室
参加費
無料
お申込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター 担当 金子まで

第2回「チャレンジド・ヨガ
 ~視覚障がいの方のヨガ~ 体験会 in 川崎」

 ゆっくり!安全に!そして楽しく!をモットーに6月に開催しましたヨガ体験会は、大変多くの皆さまにご参加いただきまして、誠にありがとうございました。今月も引き続き第2回ヨガ体験会を行いますので、前回参加された方も、初めての方も、是非この機会にお楽しみください。
 ヨガは、たたみ一畳分のスペースで大きな移動を伴わず、安全に体の隅々まで動かす事ができる視覚障がいの方に取り組みやすい運動の一つです。参加者全員保険加入しますので、安心してご参加いただけます。

対象者
全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じている方。
※障害者手帳の有無は不問です。
※ガイドやご家族など、同伴の方には専用のヨガマットをご用意できませんが、会場にお入りいただき、少しだけサポートをしていただきながら、ヨガをご一緒にお楽しみください。
日時
2017年8月19日(土曜日)午後1時から2時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 3階 多目的室
参加費
無料
持ち物・服装など
動きやすい服装(ヨガウェアでなくても全く問題ありません)
※ヨガは裸足で行うのをお薦めしていますが、裸足に抵抗がある方は、五本指ソックスをご用意下さい(足裏に滑りどめが付いているものがお薦めです)。
汗ふきタオル
水分補給用の水など
※ヨガマットは、こちらでご用意いたします。
お申込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター 担当 金子まで

図書整理日にともなう休館について

 8月11日(金曜日)から15日(火曜日)の期間は休館いたします。
 11日(金曜日)は山の日、12日(土曜日)から13日(日曜日)は図書整理のため、15日(火曜日)はセンター内清掃のため休館とさせていただきます。
 16日(水曜日)からは通常通り開館ですので、ご利用下さい。利用者の皆さまにはご不便をお掛けしますが、何卒ご了承ください。


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 7月と8月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『最高の人生の見つけ方』
 7月22日(土曜日)午後1時30分より

1時間 37分 アメリカ
監督 ロブ・ライナー
脚本 ジャスティン・ザッカム
出演 ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン ほか

2008年公開作品。家族のために地道に働いていた自動車整備工のカーターは入院先の病院でわがままな大富豪エドワードと知り合う。たがいに癌で余命わずかと知った二人は、残された時間でやりたいことをすべてやりつくそうと、病院を抜け出す。スカイダイビングに挑戦、世界旅行に出る、アフリカで狩りをする……「やりたいことリスト」を順にクリアしていく二人はやがて人生の最高の思い出を見つける。名優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが息のあった名演で世界を駆け回る人生喜劇。

作品『虹をつかむ男』
 8月26日(土曜日)午後1時30分より

2時間 日本
監督 山田 洋次
脚本 山田 洋次、朝間 義隆
出演 西田 敏行、吉岡 秀隆、田中 邦衛、田中 裕子、倍賞 千恵子 ほか

1996年公開作品。情熱的な映画館主とその仲間の姿を描く人情ドラマ。職もなく、親とケンカして家を出た平山亮は、旅の末、徳島の小さな町に辿り着く。亮はそこで無類の映画好き白銀活男が経営する古ぼけた映画館、オデオン座でアルバイトとして働き始める。活男は幼馴染みの未亡人・八重子に惚れていたが、それを口にすることはなかった。そんな活男を亮は叱咤するのだったが……。「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督が、シリーズ終了後にスタッフ・キャストと組んで制作した人情喜劇。数々の名作映画をモチーフとしたシーンなど、あふれる映画愛も魅力。


センター長からのご挨拶
「センターのサービスを、もっと多くの方へ」

 私がセンター長として赴任して2ヶ月が経ちました。前職場の日本点字図書館との違いがわかるにつれて新鮮な驚きを感じている毎日です。センターでは、こちらから利用者のご自宅に出向き、相談や訓練をほぼ毎日行っています。日本点字図書館では、来館される方、お電話いただく方を対象にサービスを提供していましたので、個別に訪問するサービスは特に新鮮に感じるのかもしれません。ご本人とお話しし、ご自身の困っていること、やりたいことを伺って、それができるようにお手伝いをします。このような相談と2、3回程度の訓練によって、家の中の移動や身の回りの整理、簡単な料理など、少しずつ自分のできることが増えていきます。この体験を通してご自身の気持ちが前向きになり、さらに近くのコンビニまで買い物に行きたい、パソコンをやってみたい、点字を勉強したい、というような気持ちになれば、長期的な訓練に繋げます。このようにお一人お一人の状況に合わせて、ご自分の生活を少しずつ取り戻すことができるようなお手伝いが相談・訓練事業です。この事業は、国の制度として行うしくみもありますが、利用者が役所に出向いて申請を行う手続きが必要です。当センターの場合は、その場の簡単な手続きで、利用者の負担もなく行うことができます。それは川崎市が訓練事業も含めて、このセンターの管理・運営をまかせてくれるからなのです。このように市自らが訓練事業に取り組んでいるところは全国的にも少なく、川崎市の視覚障害者にとっては、とても良い環境であると言えます。ですから私たちは、このセンターのことをもっと多くの方に知ってもらい、必要とされている皆さまに利用してもらいたいと思っています。

 当センターは、このような相談・訓練事業の他にも図書の製作と貸し出し、視覚障害者用の生活用具の斡旋も行っています。ここでこれらの事業の、昨年度の活動内容と今年度の計画について、少しご説明したいと思います。昨年度は、図書館の利用登録者が前年に比べ約10%増え、約400名となりました。図書の貸し出しも順調に推移しており、特にデイジー図書は、ダウンロードサービスというメモリーカードに希望の図書を入れて提供するサービスの利用が増えました。一度に10タイトルを同時に入れることができ、返却期限も無いので、とても便利なサービスです。まだ、ご利用されていない方は、是非一度お問い合わせください。

 点字図書・音声図書の製作も順調に行うことができました。音声図書には映画のサウンドトラックに音声ガイドをつけたシネマ・デイジーがあります。川崎市は映画の街です。当センターでは一昨年、映画の音声ガイドの製作ボランティアを養成し、3タイトルの製作をしました。今年度は5タイトルを目標にしています。その製作中のタイトルには、日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞し、川崎市の武蔵小杉も舞台になった映画「シン・ゴジラ」もあります。完成後にはシネマ・デイジーとして貸し出すことはもちろんですが、12月には体験上映会も予定しています。どうぞ、ご期待ください。

 相談・訓練事業は、点字、パソコン、歩行などの訓練を実施し、多くの方にご利用いただきました。特に前述しました2、3回程度の短期的な訓練は、昨年度の2倍の利用がありました。まだまだ、必要な方がいらっしゃると思います。こちらもお気軽にご利用いただきたいと思います。

 視覚障害者の日常生活を便利にするグッズも、約1200点の商品を斡旋することができました。このセンターでは、ゆっくりと商品を触ることができ、相談しながら選ぶことができると好評をいただいています。まだ、商品をご覧いただいたことの無い方は、ご来館の際にぜひお立ち寄りください。

 そして、昨年は、イベントも沢山行いました。コンサートが3回。読書会2回、センターまつり、防災イベントなどを開催しました。今年も、引き続き同様のイベントを計画しています。今年度は新たにヨガ教室を開催します。ヨガは、呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定と安らぎを得る効果があります。呼吸法から学び、様々なポーズ(姿勢)を練習していきます。深い呼吸をすることでストレスを改善し、体力が増し、健康増進に効果があるといわれており、どなたでも、無理なくできます。肩こり、腰痛が緩和したという方もいます。このヨガ教室を、視覚障害者ヨガ教室のインストラクターをお呼びして、今月から数回にわたり行ないます。開催日などは、ホームページ、メールマガジンなどでもお伝えしますので、皆さま奮ってご参加ください。

 以上、簡単ですが、活動報告と今年度の計画を説明いたしました。

 今年度も引き続き、たくさんの川崎市民の視覚障害者と触れ合うことができるセンターにしていきたいと思います。皆さまのご利用をお待ちしています。

センター長 杉山 雅章 (すぎやま まさあき)


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 6月と7月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『フラガール』
 6月24日(土曜日)午後1時30分より

2時間 日本
監督 李 相日
脚本 李 相日、羽原 大介
出演 松雪 泰子、豊川 悦司 ほか

2006年公開作品。昭和40年。福島県の常磐炭鉱は大幅な規模縮小が決まり、多くの人々が職を失う危機に直面していた。閉山の迫る炭鉱の町を救うため、温泉を利用してハワイをイメージした観光施設をつくるという、起死回生のプロジェクトが持ち上がった!やがて炭鉱の娘たちにフラダンスを教えるため、東京からダンサーのまどかがやってきた。まどかのダンスにあこがれる娘たち。しかしトラブルと借金で東京を追われてきたまどかは、田舎の娘たち相手に本気になれない。さらに厳しい親の反対にあう者、町を去らざるを得ない者、事態は町を二分する騒動に発展する。実話をもとに町おこしとフラダンスに情熱を賭ける人々を描いた感動作。2007年、第30回日本アカデミー賞最優秀賞4部門受賞。(作品賞・監督賞・脚本賞・助演女優賞)。

作品『最高の人生の見つけ方』
 7月22日(土曜日)午後1時30分より

1時間 37分 アメリカ
監督 ロブ・ライナー
脚本 ジャスティン・ザッカム
出演 ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン ほか

2008年公開作品。家族のために地道に働いていた自動車整備工のカーターは入院先の病院でわがままな大富豪エドワードと知り合う。たがいに癌で余命わずかと知った二人は、残された時間でやりたいことをすべてやりつくそうと、病院を抜け出す。スカイダイビングに挑戦、世界旅行に出る、アフリカで狩りをする……「やりたいことリスト」を順にクリアしていく二人はやがて人生の最高の思い出を見つける。名優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが息のあった名演で世界を駆け回る人生喜劇。


読書会&理学療法士が教える健康体操のコツ

 読書会は、一つの作品を各自で読み、作品の感想などを話し合うイベントです。個人で読んだときには気づかなかった視点から作品を見ることができ、色々な感想に触れることができます。
 なお今回は、新しい試みとして、理学療法士の方をお招きして、体と心のミニ講座を開催します。読書会の前に気分をリフレッシュしてみませんか?
 どなたにでも楽しんでいただける催しですので、視覚障害当事者の方だけでなく、ボランティア・ガイド・点訳者・音訳者・ご家族の方々もお気軽にご参加ください。

日時
2017年6月23日(金曜日)午後1時から4時まで(予定)
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 3階多目的室
読書会作品
『花はさくら木』(辻原登著)第33回大佛次郎賞を受賞
内容
江戸時代中期・宝暦11年。京・大阪を舞台に、即位前の智子内親王(後桜町天皇)、田沼意次が活躍する。人・歴史・地理があやなす華麗な恋と冒険の時代小説
※感想を語り合いますので、作品をお読みになってご参加ください。

点字図書、デイジー図書をご希望の方は貸し出しをいたしますので、お申し出ください。


理学療法士が教える健康体操のコツ

講師
石原 清 氏(川崎市障害者更生相談所南部地域支援室)
鈴木 麻里子 氏(川崎市障害者更生相談所南部地域支援室)

 高齢になると転びやすくなる理由は、次の3つになります。
 1. 体の柔軟性が減少する。
 2. 筋力が低下する。
 3. バランス能力が低下する。
 筋肉量は20代をピークに年々落ちていき、40歳以降は1年に1%ずつ減少していくといわれています。この減少は上半身と下半身では、下半身の方が大きく、転倒などの原因と大きく関わっています。バランス能力低下の原因は神経回路の衰え、ボディイメージの悪化・体重のかけ方の偏りです。
 しかし、日々の体操で筋力の維持・増進、柔軟性の改善、バランス能力の向上を促すことはできます。
 普段運動していない方、日ごろから何かしら運動している方、これでいいのかな?と不安に思っている方どなたでも歓迎します。理学療法士が丁寧に指導します。
 ※当日は実技を行いますので、動きやすい服装でお越し下さい。

お申し込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター 担当岩渕・庄司まで

第1回 川崎市視覚障害者情報文化センター主催!
チャレンジド・ヨガ~視覚障がいの方のヨガ~体験会 in 川崎

 身体にも心にも効果があると言われる人気のヨガ。実際に参加した方々から姿勢や呼吸、普段意識していなかった自分の身体そのものを日常から意識できるようになったなどの効果や、身体以外にも心や考え方も前向き・柔軟になったなどの効果も表れているようです。何より仲間と出会い一緒に身体を動かす事が楽しい!との感想が多いそうです。
 ヨガは、たたみ一畳分のスペースで大きな移動を伴わず、安全に体の隅々まで動かす事ができる視覚障がいの方に取り組みやすい運動の一つです。この機会にぜひヨガを体験・挑戦してみませんか?インストラクターの方が丁寧に指導してくれます。
 参加者全員保険加入しますので、安心してご参加ください。

対象者
全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じている方、ボランティア・ガイド、ご家族などで興味をお持ちの方。
※障害者手帳の有無は不問です。
※同伴の方は少しだけサポートをしていただきながらヨガを楽しんでいただけると嬉しく思います。
日時
2017年6月17日(土曜日)午後1時から2時半
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 3階多目的室
参加費
無料
持ち物、服装など
動きやすい服装(ヨガウェアでなくても全く問題ありません)
※ヨガは裸足で行うのをお薦めしていますが、裸足に抵抗がある方は、五本指ソックスをご用意下さい(足裏に滑りどめが付いているものがお薦めです)。
汗ふきタオル、水分など
※ヨガマットは、こちらでご用意いたします。
お申し込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター 担当遠藤・金子まで

音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 5月と6月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『麗しのサブリナ』 5月27日(土曜日)午後1時30分より

1時間 54分 アメリカ
監督 ビリー・ワイルダー
原作 サミュエル・テイラー
脚本 ビリー・ワイルダー サミュエル・テイラー アーネスト・レーマン
出演 オードリー・ヘプバーン ハンフリー・ボガート ほか

1954年公開作品。大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナは、主の次男坊デイヴィッドに思いを寄せている。サブリナの父は身分違いの恋を忘れさせるため娘をパリへ送り出す。2年後、洗練された淑女に変身したサブリナが帰国すると、デイヴィッドは彼女に夢中になってしまう。兄のライナスはプレイボーイの弟を戒めようと策を弄するが、話は思わぬ方向に進む。果たしてサブリナは本当の恋を見つけることができるのか。「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンの魅力を最大限引き出したロマンチック・コメディの傑作。名優ハンフリー・ボガートとウィリアム・ホールデンとの共演と華麗なファッションも話題となった。

作品『フラガール』 6月24日(土曜日)午後1時30分より

2時間 日本
監督 李 相日
脚本 李 相日、羽原 大介
出演 松雪 泰子、豊川 悦司 ほか

2006年公開作品。昭和40年。福島県の常磐炭鉱は大幅な規模縮小が決まり、多くの人々が職を失う危機に直面していた。閉山の迫る炭鉱の町を救うため、温泉を利用してハワイをイメージした観光施設をつくるという、起死回生のプロジェクトが持ち上がった!やがて炭鉱の娘たちにフラダンスを教えるため、東京からダンサーのまどかがやってきた。まどかのダンスにあこがれる娘たち。しかしトラブルと借金で東京を追われてきたまどかは、田舎の娘たち相手に本気になれない。さらに厳しい親の反対にあう者、町を去らざるを得ない者、事態は町を二分する騒動に発展する。実話をもとに町おこしとフラダンスに情熱を賭ける人々を描いた感動作。2007年、第30回日本アカデミー賞最優秀賞4部門受賞。(作品賞・監督賞・脚本賞・助演女優賞)。


センター長就任の挨拶

 木の芽がふくらみ、花のつぼみに春を感じる嬉しい4月になりました。この4月から前センター長 小野俊己(おのとしみ)の後任として就任いたしました杉山雅章(すぎやままさあき)と申します。就任にあたり皆さまに自己紹介を兼ね、ご挨拶させていただきます。

 私は日本点字図書館に25年ほど勤務し、そのうち15年は視覚障害者の生活用具の業務に従事いたしました。時代はちょうどアナログからデジタルに変わりはじめる時で、音声時計や音声電卓が発売され、電子化の波が視覚障害者にも影響を与えはじめようとしていました。用具事業課では、一般商品の中から視覚障害者に使用できるものを扱っていましたので、デジタル機器に代わることによって視覚障害者に使えないものが増えてしまうのではと危惧していました。例えば、胸ポケットに入る大きさのポケットラジオ。選局方法がそれまでのダイヤル式から液晶画面がついた押しボタン式に変わりました。時代の流れである液晶画面ですが、表示を見て操作することを前提としています。そのためこの種のほとんどのラジオは視覚障害者には使用できませんでした。しかし、ある会社のラジオは放送局を選択する際に、NHK第一、第二・・・と変わる度に「ピッ」と音がし、再びNHK第一に戻ると「ピピッ」と基点を示す音がしました。AM 、FM放送のバンド切り替ボタンもAMからFM放送に移ると「ピッ」と音がし、AM放送に戻ると「ピピッ」という基点を示す音がしました。この「ピッ」、「ピピッ」の2種の信号音があることによって視覚障害者も使うことができることを発見しました。メーカーがこのような配慮をしたのは、健常者もラッシュアワーの電車の中で画面を見ずに操作できるようにするためでした。まるで、シャンプーの側面にあるギザギザでリンスを区別できる工夫と似ていますよね。健常者でも目が使えない状態を想定した配慮です。このような配慮は、盲人用オセロゲームのコマが、ツルツルとざらざらで白と黒が分かったり、テープレコーダーの再生ボタンに凸記号が付いていたりするなど、視覚障害者向けの商品にはすでに行われてきました。このような視覚障害者に便利な配慮や工夫は、一般の、特に高齢者に便利ということが認識され、これらがJISの規格になり、一気に広がっていきました。私は用具事業課でそのような活動の一部に関わることができ、社会がユニバーサルデザインに向かう変化を経験することができました。この後、私は総務課を経験し、次に図書館サービス部門に移り、サピエ図書館の開発と運用に関わることができました。用具、総務、図書館サービスというそれぞれの部門で、時代や技術の変化を体験することができました。最後の2年間は館長を務めさせていただきましたので、先を見た事業の進め方を学ぶことができました。

 そしてこのたび、日本点字図書館が指定管理者として運営している川崎市視覚障害者情報文化センターに務めさせていただくことになりました。指定管理者として運営するのは今年で4年目を迎えます。就任にあたり、このセンターの歴史を紐解いてみました。1968年に、川崎市点訳奉仕会、朗読奉仕会「水車の会」、青年赤十字奉仕団の活動が母体になり川崎市盲人図書室が生まれました。そして、これまでのボランティア活動の実績とその事業の重要性が認められ、1974年、市が運営する川崎市盲人図書館となりました。当初から一人ひとりのニーズに応じた支援を事業の基本としていました。リクエストに応えた図書の製作を心掛けると共に、利用者の貸し出し希望に応えられるような効率的な貸出し方法を考案しました。また、歩行訓練などの訓練事業を市のレベルで実施するという、当時全国でも初めての試みを行ないました。更にパソコンが登場した時には、視覚障害者への有効性を確信し、いち早く訓練の指導科目に加えました。このように川崎市盲人図書館は時代に合わせた新たな試みを続けてきました。当館に事業を引き継ぐ際も、市の担当係の方に用具の斡旋ができるように進言していただき、これによって「点字図書館」、「機能訓練」、「用具の斡旋」の3つの機能をもつ、充実したサービスを提供できる施設としてオープンすることができました。視覚障害者施設でこれだけのサービスができるところは、全国的にも数えるほどです。

 私はこの川崎市視覚障害者情報文化センターを、もっと多くの方に利用していただきたいと考えています。そして、視覚障害者の皆さまが、より良い市民生活がおくれるお手伝いをしたいと思っています。センターではこれまでと同様に、DVD映画会、コンサート、読書会、れきおんクラブなど、楽しいイベントを定期的に開催します。また、今年からは新たにヨガ教室も始めます。このようなイベントを通じて、皆さまにこの施設に足を運んでいただき、便利な用具を探したり、図書を借りてみたり、また、パソコン操作の相談をしてみるなど、センターの様々なサービスを利用していただきたいと思います。皆さまにとって、身近で相談しやすい施設であるよう、職員一同努力して参ります。ご来場の際には、お気軽にお声かけください。引き続き、どうぞ宜しく御願いします。

センター長 杉山 雅章 (すぎやま まさあき)


かわさき春のコンサート開催のお知らせ

 今年の春のコンサートは、センター3階の多目的室にて、ギター奏者の高橋透(たかはしとおる)さんの演奏をお届けします。
 高橋さんは1984年神奈川生まれ、2011年に筑波大学理療科教員養成施設に入学、2013年に特別支援学校自立教科(理療)教員免許を取得し、現在は横浜市立特別支援学校に正規教諭として勤務されております。
 18歳の時に緑内障と診断、23歳で失明。その傍ら音楽に情熱を注ぎ、2015年にNHK「のど自慢」秦野市大会にて入賞、2017年には全国視覚障害者カラオケ大会にて歌唱賞受賞しております。
 みなさまお誘いあわせのうえ、お越しください。心よりお待ちいたしております。

日時
2017年5月13日(土曜日)
午後1時開場 午後1時半開演(午後3時半終演予定)
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 3階多目的室
参加費
無料
予約
不要
演奏
高橋透(たかはしとおる)氏
山田義典(やまだよしのり)氏
演奏曲目(予定)
希望の轍(サザンオールスターズ)
もうひとつの土曜日(浜田省吾)
道しるべ(オリジナル)
心の旅(チューリップ)
「いちご白書」をもう一度(バンバン)
ひまわりの約束(秦基博) など
お申し込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センター イベント担当まで

音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 4月と5月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『ロッキー』 4月22日(土曜日)午後1時30分より

2時間 アメリカ
監督 ジョン・G.アビルドセン
脚本 シルベスター・スタローン
主な出演 シルベスター・スタローン タリア・シャイア ほか

1977年公開作品。賭けボクシングと高利貸の用心棒で細々と稼いでいるロッキー。才能を見込まれながら投げやりな生活を送っていた彼に、突然チャンスが訪れる。地元で行われる世界チャンピオン戦の対戦相手に選ばれたのだ。愛する女性に自分はだめな男ではないことを証明するため、仲間に支えられて厳しいトレーニングに挑むロッキー。そして運命のゴングが鳴る。無名だった俳優シルベスター・スタローンが自ら書いた脚本を主演。ドラマを地で行くようなアメリカンドリームをつかんだ。1976年度、第49回米アカデミー賞作品賞ほか3部門受賞。

作品『麗しのサブリナ』 5月27日(土曜日)午後1時30分より

1時間 54分 アメリカ
監督 ビリー・ワイルダー
原作 サミュエル・テイラー
脚本 ビリー・ワイルダー サミュエル・テイラー アーネスト・レーマン
出演 オードリー・ヘプバーン ハンフリー・ボガート ほか

1954年公開作品。大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナは、主の次男坊デイヴィッドに思いを寄せている。サブリナの父は身分違いの恋を忘れさせるため娘をパリへ送り出す。2年後、洗練された淑女に変身したサブリナが帰国すると、デイヴィッドは彼女に夢中になってしまう。兄のライナスはプレイボーイの弟を戒めようと策を弄するが、話は思わぬ方向に進む。果たしてサブリナは本当の恋を見つけることができるのか。「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンの魅力を最大限引き出したロマンチック・コメディの傑作。名優ハンフリー・ボガートとウィリアム・ホールデンとの共演と華麗なファッションも話題となった。


臨時休館のお知らせ

 6月10日(土曜日)、6月11日(日曜日)は、当センターと鶴見大学にて第26回視覚障害リハビリテーション研究発表大会で開催されるため、臨時休館とさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 3月と4月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『旭山動物園物語』 3月25日(土曜日)午後1時30分より

1時間 52分 日本
監督 マキノ雅彦
脚本 與水泰弘
原案 小菅正夫
主な出演 西田敏行 中村靖日 前田愛 笹野高史 ほか

北海道に実在する旭山動物園が廃園寸前の状況から復活する過程を、一部フィクションを交えて描く。俳優の津川雅彦がマキノ雅彦名義で監督。1992年、北海道の旭山動物園に新人の飼育係がやってくる。動物園は年々入場者が減り続け、閉園をせまられている状態だったが、園長は建て直しのために奔走していた。やがて職員がアイデアを持ち寄り、動物の習性を生かした「行動展示」の試みを始めてみる。職員一丸となった取り組みで逆境を乗り越えていく動物園の姿を、さまざまな動物たちとのふれあいを交えながら描く感動物語。

作品『ロッキー』 4月22日(土曜日)午後1時30分より

2時間 アメリカ
監督 ジョン・G.アビルドセン
脚本 シルベスター・スタローン
主な出演 シルベスター・スタローン タリア・シャイア ほか

1977年公開作品。賭けボクシングと高利貸の用心棒で細々と稼いでいるロッキー。才能を見込まれながら投げやりな生活を送っていた彼に、突然チャンスが訪れる。地元で行われる世界チャンピオン戦の対戦相手に選ばれたのだ。愛する女性に自分はだめな男ではないことを証明するため、仲間に支えられて厳しいトレーニングに挑むロッキー。そして運命のゴングが鳴る。無名だった俳優シルベスター・スタローンが自ら書いた脚本を主演。ドラマを地で行くようなアメリカンドリームをつかんだ。1976年度、第49回米アカデミー賞作品賞ほか3部門受賞。


センター長からのご挨拶 「春遠からじ」

 先日、知り合いの方からいただいた梅が咲き出しました。徐々に咲いてくると聞いていましたが、部屋が暖かいせいか、いっきに花が開きました。こうして徐々に春が近づいて来るのでしょう。でも、今日も外は底冷えの寒さです。

 この1年を振り返ってセンターの登録利用者が8月に個人397名、255団体になりました。この登録者数は、川崎市盲人図書館の1982年から現在までの34年間の中で、ピークだった2007年の個人393名を上回りました。図書館登録者はセンターがオープンして2年目で67名の増加がありましたが、訓練からの新規登録者27人(40%)、用具購入からの新規登録者15人(22%)になっています。デイジー図書やサピエの操作方法習得のため、訓練に繋がる場合も多くなってきました。

 事業のあたらしい取り組みとして、昨年度から点訳や音訳だけにとどまらず、利用の高いシネマ・デイジーの製作に取組みました。娯楽性もあり大変人気がありますが、制作者が不足しており、利用者の「もっとたくさんの映画を楽しみたい」という要望になかなか応えられていない現状があります。センターでは要望にこたえていくために、昨年度から音声ガイドの製作を外部に委託し、「上を向いて歩こう」「ホテル・ルワンダ」など15タイトルを製作しました。それぞれの作品は、発表と同時にサピエではすぐにダウンロード数が大きく更新されていきました。映画への関心度の高さを手ごたえとして感じました。
 平行してセンターでは、昨年度製作ボランティアの養成講座も行なってきました。講座では「映画の音声ガイドとは」、「ガイド原稿の作り方・わかりやすいガイドとは」など、全8回の講座を開催しました。受講されたボランティアの方たちは、今年度も引き続いて二つのグループに分かれて、映画音声ガイド制作チームとして継続して活動しています。川崎は映像の街を標榜しています。そのひとつとしてシネマ・デイジーの製作に取組んでまいりました。それとは別に今後、プライベートサービスとして、映画・演劇・スポーツ観戦・TV・外出先の景観把握など、どう伝えていくか考えていかなければならない課題も沢山あります。
 あわせて毎月副音声を体験していただく体験上映会を開催していますが、今年度はメールマガジンなどで情報をお伝えしたこともあってか、来場される方が増えた1年でした。7月の「蒲田行進曲」の上映会には52名の方が来られて会場が一杯になりました。これにも大変嬉しい手ごたえを感じています。
 3ヶ月ごとに開催してきた「れきおんクラブ」も同様に定着してきました。国立国会図書館の毎月の報告を聞き知った、公共図書館からも職員の見学がありました。来年度も企画を練って取組んでまいります。

 訓練事業については、「視覚リハ訓練を受けたい」と直接希望されるよりも、気軽に相談を受けることが多くなった年だと思いました。「白杖を購入したい」とか「見えづらくなってきて困っている」「仕事をしたい」など様々な相談です。それに応えて、支援機器についての相談・解説、就労継続に関する相談支援、地域施設との連絡調整、家族へのアプローチ、余暇活動への参加の動機付けなど、歩行訓練以外のニーズにも積極的に対応してきました。
 用具紹介ではラジオ、プレクストーク、時計、白杖などの問い合わせや、購入時における取り扱い説明、白杖の使用方法の解説など、単に物品を紹介するに留まらず、希望者の状況に合わせて用具商品の選定をするように心がけてきました。来館された方からは丁寧な対応に対し、評価もいただくようになりました。

 最後に巻頭言の表題にある「春遠からじ」、2月の外は底冷えの寒さですが、でも季節は少しずつでも春に近づいてきています。寒さももうあと一息、気合を入れて春からの事業に取組んでまいります。

※みなさまのご意見やセンター利用についての声を私あてに直接お送りください。お待ちしておりますので、よろしくお願い申し上げます。

センター長 小野 俊己(おの としみ)


アイeyeセンターまつり(川崎市視覚障害者情報文化センターまつり) 開催のご案内

 2月18日(土曜日)に、「アイeyeセンターまつり(川崎市視覚障害者情報文化センターまつり)」を開催いたします。時間は10時から16時。参加費は無料で申し込みも不要です。会場は当センターが入っている複合施設、ふれあいプラザかわさき内の2階ホールや3階のセンター居室になります。目が見えない、見えにくいとはどういったことなのか?センターが普段どのような仕事をしているか?どのようなボランティア団体があるのか?など体験コーナーを設けて紹介します。また、朗読ミニライブ、講演なども予定しています。皆様のお越しをお待ちしております。主な内容は以下です。

  1. ボランティアグループによる朗読ミニライブ
  2. 音声録音図書体験会 (耳で読む本、デイジー図書)
  3. 点字体験・盲導犬体験コーナー
  4. ファッションアドバイス コーナー
  5. 拡大読書器・点字ディスプレイ展
  6. さわってみよう! iPad体験コーナー
  7. 視覚障害者のためのボランティア団体紹介
  8. べんりな用具・・グッズ販売(特売セールあり)
  9. 無料マッサージ体験
  10. 特別講演会 堀越喜晴氏
日時
2017年2月18日(土曜日) 10時から16時
場所
ふれあいプラザかわさき 2階ホール・3階視覚障害者情報文化センター
入場
無料
講演会講師
堀越 喜晴(ほりこし よしはる)氏
講演会講師:堀越 喜晴(ほりこし よしはる)氏 プロフィール
1957(昭和32)年2月14日 新潟県生まれ。
筑波大学大学院博士課程文芸言語研究科満期退学。
2歳のときに失明。
1981年、実用英語技能検定試験1級を取得。
1983年、文学修士、言語学を取得。
1987年から1999年、恵泉女学園短期大学英文学科非常勤講師。
1990年から2005年、恵泉女学園大学非常勤講師。
1991年から1999年、『視覚障害者の皆さんへ』(NHKラジオ)に出演。
1995年から2003年、清泉女学院短期大学英語科非常勤講師。
1998年より、明治大学政治経済学部兼任講師。2002年より、立教大学兼任講師。
著作:『羊のたわごと-会衆席からのメッセージ』(サンパウロ 2007年)

アイeyeセンターまつり パンフレット[PDF/895KB]


音声解説付きDVD映画の体験上映会開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催しております。(音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。)
 2月と3月の上映日程をお知らせいたします。参加費は無料、予約の必要もありません。
 会場は当センター多目的室Aです。みなさまのご来場をお待ちしています。

作品『ゴースト ニューヨークの幻』 2月25日(土曜日)午後1時30分より

2時間 7分 アメリカ
監督 ジェリー・ザッカー
脚本 ブルース・ジョエル・ルービン
出演 トリック・スウェイジ/デミ・ムーア/ウーピー・ゴールドバーグ ほか

1990年公開作品。暴漢に襲われ死んだ青年はゴーストとなって恋人のもとを訪れるが、彼女は気がつかない。やがて、彼女が自分を殺した男たちに狙われていると知った青年は、彼女を守るため霊媒師を通じて危険を知らせようとするが……。ニューヨークの町を舞台に、死んだ恋人を思い続ける女性と、彼女のために悪戦苦闘するゴーストの青年の愛を、笑いとサスペンスを交えて描くファンタジー作品。主題歌「アンチェインド・メロディ」は大ヒットし、ラブソングの定番となった。第63回アカデミー賞脚本賞、助演女優賞受賞。

作品『旭山動物園物語』 3月25日(土曜日)午後1時30分より

1時間 52分 日本
監督 マキノ雅彦
脚本 與水泰弘
原案 小菅正夫
主な出演 西田敏行/中村靖日/前田愛/笹野高史 ほか

北海道に実在する旭山動物園が廃園寸前の状況から復活する過程を、一部フィクションを交えて描く。俳優の津川雅彦がマキノ雅彦名義で監督。1992年、北海道の旭山動物園に新人の飼育係がやってくる。動物園は年々入場者が減り続け、閉園をせまられている状態だったが、園長は建て直しのために奔走していた。やがて職員がアイデアを持ち寄り、動物の習性を生かした「行動展示」の試みを始めてみる。職員一丸となった取り組みで逆境を乗り越えていく動物園の姿を、さまざまな動物たちとのふれあいを交えながら描く感動物語。


出前センターのご案内

 川崎市視覚障害者情報文化センターでは、点字や音声で読むことができる本の貸し出しや、生活に役立ついろいろな品物を販売しています。また目の不自由な人が生活をするために必要な訓練を行なっています。
 センターの場所が川崎駅から少し遠いことなど、高齢の方にとってなかなか足を運ぶことができないという声をお聞きします。
 今回、麻生市民館の市民ギャラリーをお借りして図書館のこと訓練事業のこと日常生活で必要な便利グッズなどセンターの事業をご紹介いたします。
 近隣にお住まいの方はもちろん、ご興味のある方は是非お越しください!

日時
1月27日(金曜日) 午前10時から午後4時
場所
麻生市民館
所在地
川崎市麻生区万福寺1-5-2
アクセス案内
小田急線 「新百合ヶ丘駅」から徒歩3分
内容
点字図書・デイジー図書のご紹介
サピエの操作体験
白杖歩行体験
便利グッズのご紹介

※予約などは必要ありません。不明点などありましたら、センターまでお問い合わせください。(電話番号:044-222-1611)

出前センター パンフレット[PDF/285KB]


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