2025年3月10日 発行
発行責任者 杉山雅章
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ドイツ・ロマン派前期を代表する作曲家、ロベルト・シューマン。作曲家としてだけではなく、文章能力にも長けた彼は評論家・文筆家としても才能を発揮しました。その音楽は、ロマンティシズムに溢れ、激情と抒情性をともに有しています。
今回は、ほかの同世代の作曲家との交流や、天才ピアニストでもあった愛妻クララ、愛弟子ブラームスとの関わりにふれながら、その独特の音楽世界を全てのジャンルにわたって堪能いたします。
川崎市では、物価高の影響を踏まえ低所得世帯(住民税均等割非課税世帯)に対し、給付金(3万円)を支給します。支給対象は昨年12月13日時点で川崎市に住民登録があり、世帯全員の2024年度住民税均等割が非課税世帯の世帯主です。対象者となる世帯は、以下のいずれかです。
1は手続き不要、2は返信用封筒にて「確認書」を返送、3は申請が必要です。
申請期限は、2025年5月30日(金曜日)まで。なお、郵送申請は午前9時まで(川崎港郵便局留必着)、電子申請の場合は23時59分までです。
お問い合わせは川崎市物価高騰対策給付金コールセンター、0120-000-685へ。
株式会社タニタでは、タニタ商品を使っている視覚障害者に凸点シール(6粒)を無償で配布する取り組みを試験的に始めました。対象は、音声体重計を含めタニタ商品を使っている視覚障害者です。当事者の声をきっかけにタニタ社内でプロジェクトチームを発足させ、指で触った時にボタンなどを識別しやすくするために目印シールの配布が決まりました。ご希望の方は、お客様サービス相談室(電話番号 0570-099655)まで。
試験的な取り組みのため、現在は電話のみの受付、今後変更の可能性があります。
澤村です。杉山センター長の退任にあたって、日点時代を含め長年お世話になった私がこの場を借りて一言お伝えしたいと考え、センター長へのお手紙形式で書かせていただきます。
20代の頃、生意気盛りで尖っていた私が今日までそれなりに仕事ができているのは、センター長が私のエネルギーをくみ上げ、経験の中での学びの大切さをつねに問いかけてくださったからです。粘り強く挑戦を続けているといつしかそれができるようになって、次の新しい挑戦に手が届く、センター長はそのことを背中で常に見せてくださいました。
センター長は2017年4月に日点からセンターに着任され、半年遅れの10月に私も参りました。それから少し経った頃「澤村さん、仕事慣れた?」「あ、はい。慣れました。」「それはよかった。私は最近ようやく慣れましたよ。」謙虚なセンター長はそれ以上おっしゃらなかったので、私もその時は深く考えませんでした。が、センター長はそれまで日本点字図書館の館長として、全国の視覚障害者に向けてのサービスを考え、そして私たち従業員の生活を背負って舵取りされていた責任あるお立場。そこから川崎市地域密着の仕事へ、頭と心を切り替えることは大変なことだっただろうと、お恥ずかしながら後になって気がついたのでした。
センター長は「利用者の皆さんが喜んでくださるかなと思ってやってみただけなんですよ」と苦労自慢も一切なく、また「これは私の仕事ですから」とサラリと言って、どんな面倒なことでも私たちが力を発揮するための環境を整えてくださいました。私たちがうまくいかないときには、寄り添って一緒に考えてくださったり、どこまでもかっこよくて優しいセンター長でした。ここには到底書ききれないほどの感謝があります。
日点時代は、杉山センター長の職位が課長、部長、館長と私からどんどん遠くなりましたが、川崎ではすぐ真下で7年半働くことができました。あらためてこの幸運に感謝し、次に繋いでいくことを自分の役割として微力ながら果たしてまいります。
サッカー好きのセンター長。ワールドカップの期間中、センター長が日本戦の翌日に試合をご自分の視点を入れてわかりやすく解説してくださったのが思い出深いです。サッカーにさほど関心がなく試合を見ない私でも、センター長の解説は楽しみでした。ワールドカップは何度目を数えたか、長らくお世話になり、本当にありがとうございました。
浦野です。プレクストークリンクポケットが「サピエ図書館」接続不可となり、センスプレーヤーライトのお問い合わせが増えてきました。その概要は本誌219号で紹介した通りですが、今回はデイジー再生機能に絞って紹介します。なお、カメラ機能の付いたセンスプレーヤーもありますが、デイジー再生機能は共通です。
まずはサピエで図書を検索しましょう。電源を入れてホームメニューが開いたら、下キーでデイジーオンラインを選択し、OKキーを押します。するとサピエにログインするためのID・パスワード入力画面になります。ここが空欄の場合は入力してください。文字入力方法については割愛しますが、初期設定ではリンクポケットとほぼ同じです。入力が終わったらOKを押し、サピエにログインします。なお、このログイン画面は毎回表示されます。しかし、IDなどは記憶されるので、2度目からは入力不要です。
さて、ログインができたら、まずは事務局からのお知らせ一覧が開きます。下キーを押して次へ進むと、図書検索、雑誌検索などを選ぶメニューになります。左右キーで図書検索を選び、下キーを押します。すると、新着完成情報、人気のある本などが並ぶおなじみのメニューになります。
今回は文字入力検索をしてみましょう。左右キーで文字入力検索を選び、下キーを押します。「簡易検索」と読み上げますので、下キーを押します。著者名や図書名を仮名入力してOKを押します。検索結果は左右キーでたどれます。読みたい図書が見つかったら、OKを押しましょう。ダウンロードが始まります。センスプレーヤーライトでは、図書を必ずダウンロードしてから再生します。これはリンクポケットとの大きな違いですね。
ダウンロードが完了すると、デイジープレーヤーで開くかを聞いてきます。「はい」を選べば「デイジープレーヤー」が自動的に立ち上がり、図書を再生できます。
図書が開いてからの操作は、リンクポケットとほぼ同じです。OKキーで再生・停止、左右キーで移動です。移動単位の変更(見出しレベルやページ・時間など)は上下キーです。しおりやページ番号を入力しての移動もできますが、ここでは割愛します。
図書を聴き終わったら、そのまま電源ボタンを押します。すると、スリープモードになり、次回の起動が素早くなります。電源ボタンを長押しして「電源オフ」を選べば、完全に電源を落とせます。長時間使用しないときは、こちらを選ぶと良いでしょう。
再び電源を入れると、ホームメニューが開きます。図書の続きを聴きたいときは、メニューから「デイジープレーヤー」を選びましょう。前の続きから再生されます。
今回はここまで。ネット閲覧室機能もありますが、操作が複雑になりますので、詳しくはお問合せください。そのほかの機能については、またの機会に。
センスプレーヤーはリンクポケットと動きが異なりますので、体で覚えるまで苦労するかもしれませんが、読書の幅を広げ、楽しみを増やすサポートを今後も行ってまいります。一緒に楽しみを探しましょう。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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