2026年5月25日 発行
発行責任者 稲垣直子
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6月は、日本映画「侍タイムスリッパー」を上映いたします。本作は、シネマ・デイジーの製作はありません。
センターの新たな交流の場として、訓練担当の石川が企画しました。蒸し暑い梅雨の季節でどうしても前向きな気分になりづらい時期ですが、皆様と一緒にほっこりと過ごしませんか。椅子に座ってできる簡単なストレッチで体をほぐしながら、ちょっとした喜びやお困りごとなどを、気軽に話し合える場にしたいと思っています。リラックスしてお過ごしいただける自由参加の交流会です。
今回の交流のテーマは、「わたしのリフレッシュ方法」です。運動をする、おいしいものを食べる、だれかと話すなど、それぞれのリフレッシュ方法をぜひ語り合いましょう。
予約は不要です。開始時間までにセンターへお越しください。
当日、川崎市内に気象警報が発表されている場合は、中止とさせていただきます。開催の可否について判断に迷われた場合は、センターまでお問い合わせください。
なお、企画内容についてのお問い合わせは、石川まで。
現代の視点で歌舞伎演目を新たに照射する木ノ下歌舞伎(愛称=キノカブ)。現代演劇、古典芸能ファンから熱い支持を集めるキノカブが再演を重ねている『心中天の網島』にアクセシビリティを盛り込んだ特別バージョン。近松門左衛門の最高傑作と名高い本演目ですが、原作を緻密に検証する 木ノ下 裕一 の補綴と、演出の 糸井 幸之介 が、自ら作詞・作曲した劇中歌によって観客の感情を強く揺さぶり、好評を得た音楽劇です。2015年の初演、2017年と再演を重ねた本作をさらに熟成、アクセシビリティをデフォルトで加え、まつもと市民芸術館のプロデュースにより新たにリクリエーションします。
※未就学児入場不可。
※車椅子または補助犬を伴ってご入場の方は、チケットご購入時にまつもと市民芸術館チケットセンターまでお知らせください。
(要事前予約)
※詳細はまつもと市民芸術館のホームページ(外部リンク)をご覧ください
貸し出しの庄司です。私は岩手県出身で、言葉が訛っているというコンプレックスがあります。いまだに、「これって標準語?」という語彙の問題や、「このアクセントで合ってる?」というアクセントの問題に悩まされています。
昔は、居心地が悪いとか、むずむずする感じを「いずい」と表現したり、靴に水が入ってしまうことを「きゃっぽりした」などと言っていました。また、言葉の2拍目にアクセントが来ることが多くて、「午前中」は「ぜ」が一番高いアクセントになるという、標準語からはかけ離れた言葉を使っていました。
学生時代には、1学年が120人しかいないのに鳥取と沖縄以外の日本各地から学生が集まっていたので、言葉のすれ違いが多々起こっていました。体育の終了後、岐阜人に「えらいね」と言われ褒められたと思いきや「疲れたね」という意味だったり、大阪人が「掃除機を直して」というのを聞いて「壊れたものを直すことはできない」と思ったり(実際は片づけての意味)、広島人の言葉がヤクザっぽくて震え上がったりしておりました。
今はテレビやラジオにきれいな標準語があふれているので、お国訛りは淘汰されつつありますね。普段は何食わぬ顔で標準語を使える風に会話している私ですが、地元に帰って方言を聞くとやはりほっとします。たまに聞くと癒しの効果があるかもしれません。
そんな、お国訛りの言葉に出会えるCDがあります。タイトルは「ラジオ体操第1ご当地版」。日本各地の言葉でラジオ体操を楽しめます。いつものラジオ体操第1のほか、岩手弁、茨城弁、京都弁、大阪弁、広島弁、土佐弁、博多・筑後弁、熊本・肥後弁、鹿児島弁、ウチナーグチで、ラジオ体操が収録されています。一般のCDプレイヤーでも再生できる音楽CD形式ですが、当センターからも貸し出し可能ですよ。たまには方言もいいものだなと再認識した今日この頃でした。
音訳・音声ガイド担当の橋口です。
先日、専修大学 元教授の 植村 八潮 さんの講義を聞く機会に恵まれました。図書館職員に対する研修の一コマでした。
「皆さんは、本って高いと思いますか?」
その冒頭で植村さんから投げかけられた問いです。講義の参加者たちの7割くらいが手を挙げていたようでしたが、かくいう私もそのひとりでした。植村さんが質問を続けます。「それでは、皆さんが初めて自分(の意志)で買った本は何でしたか?」
植村さん曰く、親が買い与えるのではなく、子どもが自主的に買うことを決めた本には、人生を変えるきっかけとなるような何かがあったはずだとのことです。私が初めて買った本として記憶しているのは、宗田 理(そうだ おさむ)の「ぼくらの七日間戦争」でした。思春期かつ反抗期で大人大嫌いだった自分は、「ぼくらシリーズ」を夢中になって読みました。小学校低学年の頃は「ズッコケ三人組」、高学年から中学は「ぼくらシリーズ」、20代を「池袋ウエストゲートパークシリーズ」とともに過ごしたことを考えると、私の読書遍歴はわかりやすい変遷を辿ったものです。
ここからの植村さんの質問は、ややファンタジックな展開をみせます。「私は悪魔です。皆さんが最初に買った本を、言い値で買い取ろうと思います。ただし買い取った瞬間に、皆さんとその本の関係はなかったことになります。さて、皆さんは本の値段をいくらに設定しますか?」
回答する人は定価よりも高く設定する傾向にあるようですが、問いを重ねていくと最終的には値段をつけられなくなるようです。手放せない、ということですね。そして講義の最後は、こう締め括られます。「それが本の価値です。人生を変える本には、値段以上の価値があります」と。
図書館は本と読者を繋ぐ場所ですので、ここで働く以上、値段のつかない価値の発見をお手伝いする職員でありたいなと思います。奪う悪魔になってはいけません。
映画の音声ガイドはすっかり定着しましたが、演劇の世界にも音声ガイド(音声描写)が広がってきています。関係者にお話を伺うと、映画とはまた違う難しさが舞台芸術の音声ガイドにはあるようです。今号で紹介した木ノ下歌舞伎、ぜひご体験ください。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
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