川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第254号

2026年2月25日 発行
発行責任者 内藤牧


目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 「音声解説付きDVD映画の体験上映会」のご案内

 3月は、日本映画「アヒルと鴨のコインロッカー」を上映いたします。

日時
3月28日(土曜日)13時30分から(1時間50分)
定員
46名・予約制(定員を超えた場合、市外の方は抽選となります。)
締め切り
3月13日(金曜日)17時
作品情報
仙台に引っ越してきた大学生の椎名は、隣人の河崎から「本屋で広辞苑を盗まないか」という奇妙な計画に誘われる。引きこもりの留学生ドルジに贈るためという言葉に乗せられ襲撃を手伝うが、その裏にはドルジや恋人の琴美、そして河崎をめぐる2年前の切なく残酷な事件が隠されていた。現在と2年前の物語が交錯し、鮮やかな伏線回収とともに驚きの真実が明らかになる青春ミステリー。
監督
中村 義洋
原作
伊坂 幸太郎
脚本
中村 義洋、鈴木 謙一
出演
濱田 岳、瑛太 ほか

(2) 川崎市市民ミュージアムより
「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」のお知らせ

 本イベントは、企画展「袴田京太朗 隠された、」関連イベントです。
 目の見える人、見えない人、見えにくい人が、ナビゲーターや学芸員と一緒に対話しながら作品を見るワークショップです。作品の印象や感じたことなどについて、様々な言葉を交わしながら鑑賞しましょう(※詳しい作品解説は行いません)。

日時
3月22日(日曜日) 全2回
※ 内容は2回とも同じです。ご参加いただくのは午前・午後のどちらかになります。
 午前:10時30分から12時30分まで
 午後:14時から16時まで
会場
Museum+205(川崎市役所本庁舎復元棟2階)
定員
各回7名 ※要事前申込(1組2名まで申込可:申込多数の場合は抽選)
参加費
無料
ナビゲーター
視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
対象
障害の有無に関わらず、どなたでも(中学生以下の方は保護者同伴)
手話の必要な方には手話通訳者がつきます。
申し込み締め切り
3月10日(火曜日)16時まで
※ 申込多数の場合は締切後に抽選を行い、3月13日(金曜日)までに参加の可否を メールでお知らせします。
お問合せ先
川崎市市民ミュージアム
電話番号 044-712-2800
電話受付時間:月曜から金曜日8時30分から17時15分まで(祝祭日を除く)

 申込方法や詳細は川崎市市民ミュージアムのホームページをご覧ください。


2 スタッフルームから/「ナンプレに学ぶ」

 貸し出し担当の藤本です。いつの話だったか、スタッフルームにて「(当センター録音製作担当)橋口さんはゲームとかやるの?」と誰かが言うのです。それで、橋口さんは「あまりゲームはしないんですが、あえて言えばナンプレぐらいですかね。」と答えるので、私は横で、ほうほう橋口さんはナンプレをやるのか。ベトナムだったかタイだったか、ナンプラーという調味料があったなぁふむふむなどと思ったものです。

 ナンプレそのものは、ナンバープレイス、あるいは数独といった名前でも呼ばれる、数字を埋めるパズルのようなものです。9×9マスの中に、縦横それぞれ1から9の数字が重ならないように入れる。かつ、その中に含まれる3×3マスの中でも1から9の数字が重ならないように入るとき、空欄には何の数字が当てはまるか、というものです。ニコリという出版社から多くの問題が出されていて、点字毎日にあるものをご存知の方もいらっしゃることでしょう。

 さて、橋口さんがひっそりとナンプレに勤しんでおられるならば、不肖藤本、遅ればせながらこれに倣おうというわけで、私もスマホのアプリでやってみることにしたのです。ところがこれがまた、なかなかどうして思うようにいかぬのです。ここのマスに入るのは、2か5。こっちのマスに入るのも2か5。えーいどっちじゃーい!どっちかなんだったらどっちかだ、えいやー!と適当に2などと入れようものなら、ぶー、違っているのです。いえ、50%の確率で当たることももちろんあるのですが、はずれるとなんだか残念な気がしてくるのです。紙でやれば、あとから矛盾が出てくるのでしょうが、スマホでやるとすぐに不正解を指摘されて、残念である自分を指摘されたかのような気持ちになってくるわけです。あないみじ、残念なる藤本。

 やっていくうちに学んだのは、「思いつきで数字を入れないこと」「わからないうちに結論を急がないこと」「わかってから答えを入れること」という至極もっともなことわりなのでした。やっていると、なーんとなくここは8、のような気がするのです。が、それが誤りのもと。そうではなくて、ここには8しか入らないと決まるまで数字を入れない忍耐。あるいは、外堀を埋める他への対処。それこそが正解へとつながる道と知るわけです。

 ゲームで忍耐と辛抱を学んでいたとは、橋口さん。いや、もうちょっと気軽に楽しんでいるのだろうか。とかく小難しく考え込まずにはいられない藤本は、飄々とした橋口さんがどのようにナンプレに取り組むかに思いを馳せつつ、今日も新しい問題を解くのでした。


3 本棚を探して/「マンガ点訳」

 点訳担当の浦野です。
 皆様はマンガを読みたいと思ったことはないでしょうか。マンガの話題は日常的に耳にしますが、視覚障害者にはなんとなく縁遠いものかもしれません。
 実は「サピエ図書館」にはマンガの点訳や音訳が登録されています。点訳・音訳ともに『鬼滅の刃』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』などがあります。
 さて、話題は少し変わりますが、最近では一般書の中にもマンガやイラストが多用されるようになりました。以前は省略することも多かったのですが、文脈上必要だったりおかしさを添えてくれたりと、省略するのは惜しい場面もあります。
 そこで、手探り状態ながら点訳してみることにしました。マンガを本格的に点訳している他施設の方にお話を伺ったりしながら、徐々に事例を増やしています。
 具体的には、セリフを基本にしながら、適宜状況説明を補ってストーリーが理解できるようにしていきます。コミックス1冊を点訳するにはまだまだ経験が足りませんが、できる範囲で点訳に取り入れたいと考えています。
 そこで今回は、一部にマンガなどを含む、当センターの点訳図書を紹介します。「サピエ図書館」にデイジー図書がある場合は情報を付記しますが、マンガ部分をどのように処理しているかは未検証です。

『名探偵と学ぶミステリ』
杉江 松恋 編著
点字4巻 デイジー製作中

内容
ミステリをより面白く読むためのコラムや4コママンガ、ミステリの入門知識を大公開。辻真先や青崎有吾、斜線堂有紀など豪華作家陣7名によるホームズやルパン、ポアロなど世界各国の名探偵のパスティーシュ短篇を収録する。大人も子供も楽しく学べる必携ガイド&アンソロジー。
コメント
本書は小説部分とミステリ知識の解説から成り立っています。解説の一部にマンガがあり、クスリとさせてくれます。

『みらいめがね それでは息がつまるので』
荻上 チキ、ヨシタケ シンスケ 著
点字3巻 デイジー5時間22分

内容
めがねを掛け替えれば、生活の見え方はぐんと変わる。日常と、世の中から呪いを解いていく、荻上チキとヨシタケシンスケの新感覚エッセイ。
コメント
TBSラジオでおなじみの評論家・荻上チキさんのエッセイと、ヨシタケシンスケさんのイラストからなる図書です。イラストとそれに添えられた文章が、各エッセイに添えられています。また、あとがきはすべてイラストで、マンガ点訳のノウハウで処理しました。続編『みらいめがね 2 苦手科目は「人生」です』(点字3巻 デイジー4時間54分)もあります。

『今日も寄席に行きたくなって』
南沢 奈央 著/黒田 硫黄 漫画
点字3巻 デイジー5時間48分

内容
落語との運命的な出会い、蝶花楼桃花の真打昇進までの半生記、伝説の超大作「怪談牡丹灯籠」、自身が高座に挑戦した演芸会など、女優・南沢奈央が寄席への愛を綴る。「はじめて寄席ガイド」も収録。
コメント
エッセイの合間に「漫画 寄席によせて」が挿入されています。寄席の入門書としてもどうぞ。

4 編集後記

 2月14日の漫才公演にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。漫才公演は初めての企画でしたが、皆様に楽しんでいただけたようでホッとしております。生の演芸を味わう喜びを感じていただけたなら幸いです。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


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