2025年10月25日 発行
発行責任者 内藤牧
目次ここまで
11月は、日本映画「みをつくし料理帖」を上映いたします。
この映画会の終了後、自由参加でアイeyeセンター内の避難訓練を実施します。お時間があればご参加ください。
ピアノとフルートによるコンサートのご案内をいただきました。ご希望の方は、直接かながわゾンタクラブへお申し込みください。
国際ゾンタは創立107年、女性実業家が起こした女性に自立、子女教育支援を目的とした国際ボランティア団体です。
この度、医療法人慶眼会様に協賛して頂き、視覚障碍者の方々をクリスマスコンサートにお招きいたします。対象者は、横浜市、藤沢市、川崎市の視覚障碍者の方々です。
10月から副センター長として着任しました 稲垣 直子(いながき なおこ)です。はじめましての方ばかりですので、私が何者か、なぜ川崎にやってきたのかを中心に自己紹介をさせていただきたいと思います。
私は仙台市出身で、大学まで仙台で過ごしました。心理学を勉強していた大学4年生の時に、脳梗塞になった祖母が懸命にリハビリを頑張る姿を見て、モチベーションとリハビリの効果のようなことを卒論で書きました。その関係で、言語療法士(現在は国家資格となり言語聴覚士)という仕事を知り、「言語療法士になろう!」と思い、就職活動はせず、所沢の国立身体障害者リハビリテーションセンター学院を受験することを決意しました。当時は全国で唯一の養成所で、倍率24倍ということを知り、もう一つ滑り止めとして「視覚障害者生活訓練専門職員養成課程」という学科を、何をやるかも分からないまま受験。予想通り24倍の壁には太刀打ちできず、最後の砦、視覚障害の課程に進学しました。
入学後に分かったことは、「視覚障害者の生活訓練(白杖の歩行訓練、日常生活訓練、点字、パソコンなど)の専門職員(通称:歩行訓練士)を養成するところ」であることと「東北から初めての学生であること」「東北に就職先はない」ということでした。1年で仙台に戻るつもりで進学しましたが、就職先がないということで、千葉県の社会福祉法人に就職。1年前まで、歩行訓練士という専門職がいることすら知らなかった私が、歩行訓練士として仕事を始め、そこから20年、千葉県内の在宅の視覚障害者の生活訓練を担当しました。その後、盲重複障害の方が多く生活する入所施設に異動になり、11年半サービス管理責任者をしていました。入所施設では高齢化が進み、介護問題が大きくなる中、今年の3月には施設での看取りも経験しました。
仕事をしていく中で、社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、心理学関係の資格などいくつか取得しました。カウンセリングのロールプレイなどで自分自身を見つめなおす中で、「歩行訓練士としての経験を生かして、視覚障害福祉全般に関わる仕事がしたい」という気持ちがむくむくと…そんなタイミングで、幸運なことにセンターとのご縁をいただきました。人とのつながりが大切なこの仕事を新たに川崎の地で始めることに不安もありましたが、思い切ってやって参りました。皆様の力をお借りしながら頑張っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
貸し出しの庄司です。今年は昭和100年ということで、昭和時代を振り返る本やテレビ番組をたくさん見かけます。昔楽しんだ本や音楽、道具など「懐かしいもの」を思い起こすことは、脳の活性化にもつながる気がしますね。
私が小さいころ、姉はたくさんの本を読んでいて、読書感想文なども代筆してくれました。いい思い出です。私も多少は本を読んでいて(なにしろ実家が本屋だったもので売るほどありました)江戸川 乱歩 著の「少年探偵団」シリーズや、「ナルニア国物語」シリーズ、「シャーロックホームズ」シリーズなどが好きでした。また、松谷 みよ子 著「モモちゃんとアカネちゃん」のシリーズも家にあって、読んだ記憶がありました。児童書ですよね。でも、大人になって読み返してみてびっくり。シリーズ3巻目でモモちゃんとアカネちゃんのママが離婚、シングルマザーとして苦労しながら子育て。夫婦間の悩み、大切な人との別れ、そして離婚原因も描かれている衝撃の内容でした。現在では夫婦の離婚も珍しくありませんが、あの当時、児童書でこれを描くとは。大人になってからのほうが身に染みる本もありますね。大人になってからびっくりといえば 江戸川 乱歩 の『人間椅子』や『鏡地獄』。官能的な内容で、同じ著者とはいえ「少年探偵団」などと同じ所に並んでいるのはいかがなものかと思いました。そして1994年ごろから出版された若木未生著の『グラスハート』のシリーズも、夢中で読んだ記憶があります。それが、なんと2025年に 佐藤 健 主演でネットフリックスのドラマになるとは!人生何があるかわかりませんね。
皆様にもそれぞれ「昔、夢中で読んだ」という図書があると思います。お探ししますので、お問い合わせください。秋の夜長に、懐かしく読んでみることをお勧めします。
年末恒例のお楽しみ演芸会。今年もセンターまつりのプログラムのひとつとして、蜃気楼 龍玉(しんきろう りゅうぎょく)師匠の落語をお聴きいただきます。龍玉師匠は1997年に 五街道 雲助 師匠に入門、2010年に真打に昇進されました。2023年にご出演いただいた 隅田川 馬石 師匠の弟弟子に当たります。
龍玉師匠といえば、観客を引き付ける大ネタがおなじみですが、今回はどんな噺が飛び出すでしょうか。龍玉師匠の話芸をぜひご堪能ください。
なお、当日は、定員120名で全席指定といたします。11月15日(土曜日)17時までにセンターにお申し込みください。応募者多数の場合は、市外の方は抽選といたします。
センターまつりの落語会では、私がおすすめする落語家さんを毎回お招きしています。今回は 蜃気楼 龍玉 師匠の出演がかないました。
ところで、蜃気楼 とは珍しい亭号ですよね。三遊亭 や 古今亭 ならすぐに落語家さんとわかるのですが。兄弟子は 桃月庵 白酒(とうげつあんはくしゅ)師匠と 隅田川 馬石(すみだがわ ばせき)師匠。とても変わったお名前の一門です。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
メールマガジンは ここまでで終わりです。