2025年10月10日 発行
発行責任者 内藤牧
目次ここまで
11月のれきおんクラブは、「れきおんで聴く昭和100年シリーズ」の第2弾、「『少女の友』愛唱歌集」です。
1908年に創刊された少女雑誌「少女の友」は、川端康成や与謝野晶子らも参加、文芸誌の枠を飛び越え、当時の流行などに大きく影響を与えました。特に昭和初期に毎月の誌面で紹介された「愛唱歌」は日本中に広まり、今も歌い継がれています。
「からたちの花」「この道」「菩提樹」など、懐かしく美しい抒情歌の数々を、当時のレコード音源でお聴きください。
川崎市立宮前図書館を会場に、一昨年好評だった「小説の中の音を楽しむ会」をリバイバル開催いたします。
テーマ図書は、恩田陸著の『蜜蜂と遠雷』。ピアノコンクールに挑戦する若者たちの才能と運命が交差する青春小説です。小説に出てくるピアノ曲を音楽CDで聴きながら、言葉で描かれた小説を聴き比べ、表現の面白さ・奥深さを楽しんでみましょう。小説はその場での朗読でお楽しみいただきます。
なお、お申し込みの受け付けは、センターではなく、宮前図書館となります。ご参加については、お住まいの地域や障害の有無に関わらず、先着順といたします。晴眼者の方のみでもご参加可能です。定員に達しましたら締め切りとなりますので、お申し込みはお早めにどうぞ。
ほとんど目の見えていない石井健介さんがファシリテーターとなり、見える世界と見えない世界をつなぐ雑談をしながらのアート観賞をするプログラムです。
みんなでワイワイとお話ししながら、新しい岡本太郎に会いにいきましょう。
※ ロービジョンの方、目のみえない方もご参加いただけます。
歩行訓練士の田村です。
この夏、友人と福岡県の宮地浜でSUP(サップ)というマリンスポーツを体験してきました。
サップとは、スタンドアップパドルボードの略称で、サーフボードより一回り大きいボードの上に立ち、しゃもじを細く伸ばしたようなオールを使って水面を進むアクティビティです。
サップについては私自身全く知らなかったのですが、友人に紹介され物は試しと旅の途中に取り入れてもらうことにしました。
最初は砂浜でインストラクターさんが基本を説明してくれます。ボードの乗り方やオールの持ち方、漕ぎ方などを教えてもらい、少し練習をしたらライフジャケットを身に着けいざ海へ。
海上ではいきなり立つことはせずに、ボードの上に正座の姿勢で漕ぐことから始めます。上半身を前に倒してオールを水面に差し込み、体を起こしながら後ろへ押し出すとスーッと前に進みとても爽快。ボードが揺れることもなく、風を感じながら海の上を滑っていくような感覚に気分が高揚しました。
段々と慣れてきて、膝立ちになってみたり、その場でクルクルと回る方法を教えてもらっていると、インストラクターさんから「そろそろ立ってみましょう」と声を掛けられました。
緊張しながら立ち上がるも波が足元を通るたびにボードは大きく揺れ、足腰を使いながらバランスを取ろうとしましたがすぐに海へドボン!と落ちました。しかし、冷たい海水がほてった体に心地よく感じられ、緊張を洗い流されました。
それからは友人も私も何度も海に落ちながらもなんとかボードに立つことができました。足に波を感じるのは船に乗っている時とも違い、他では経験が出来ない体験になりました。
体験が終わり、浜辺に戻ってから疲れていることに気づくほどに集中して楽しめましたし、何より達成感と爽快感を味わうことができました。
ちなみに、横浜のみなとみらいでもサップをやっているそうですよ。
一つだけ心残りなことがあります。福岡といえば太宰府天満宮ですが、令和の大改修ということで本殿を参拝することは出来ませんでした。しかし、改修中にだけ置かれる仮殿には屋根の上に樹木や草花が植えられており、屋根の上に森が生えているといった風貌をしていました。ある意味期間限定の経験が出来たということで、改修が終わったのちに改めて参拝しに行くことを心に決めた旅なのでした。
皆様、こんにちは。iPhone、パソコン訓練担当の田中です。
早いもので、全盲になってからそろそろ3年が経とうとしています。歩行訓練を受けたあと、自宅からアイeyeセンターに単独歩行で通勤できたのも、視覚リハビリテーションのおかげです。
思い返してみると、最初のころは、訓練したとおりゆっくりと力を抜いて歩いていたつもりでしたが、いつの間にか歩くペースが速くなっていたり、白杖を強く握っていて地面の感触が分かりにくくなっていました。そして歩道から車道に降りていたことに気が付かずに注意されたこともありました。
同じ道を歩くのも、季節や天候、体調などで感覚が変化しミスをすることもあるので、歩行の奥深さをいつも感じています。だからといって常に緊張しながら歩くのではなく、注意するところと気を緩めるところを切り替えて歩くことができてきたので、今は歩くのが楽しいです。
また、服装なども意識するようになりました。特に日照時間の短い冬場はよく人とぶつかりそうになるので、明るい色のジャンパーなどを着るようになりました。そして夕暮れ時から夜間にかけては、クリップでとめられる点滅式のLEDライトで自分の前方を照らして前から来る人に注意をうながすようにしています。これらのおかげで人とぶつかる回数がかなり減りましたよ。
12月13日(土曜日)、オブリガードや川崎市視覚障害者福祉協会等の協力を得て、「川崎アイeyeセンターまつり」を開催します。 会場は「ふれあいプラザかわさき」の1階(会議室のみ)、2階、3階を使用します。皆様に楽しんでもらえるよう、色々なコーナーをご用意します。詳細は次号から3回に分けて紹介してまいりますが、今回は概要まで。
これまで3階だったパン販売。1階の会議室に移動して販売いたします。11時頃の販売開始を見込んでおりますが、多少の時間差をご了承ください(売り切れ次第終了)。
2階ホールでは、午前は音訳ボランティアによる本の朗読や朗読劇などの「朗読ミニライブ」、午後は蜃気楼龍玉(しんきろう りゅうぎょく)師匠による落語会を行います。また、2階の各部屋では川崎市視覚障害者福祉協会によるマッサージコーナー、ボランティア団体の体験ブース、用具機器展に加え、今年はオーディオブック体験コーナーを設けるなど、さまざまな企画展があります。
なお、1階とは別に、2階のエレベータホール前でもパン販売がありますので、ご期待ください。
3階は、相談コーナー、用具販売コーナー、コーヒー・紅茶等の無料サービスのある休憩室、盲導犬体験コーナーなどです。そして、休憩室の向かいにあるサービスルームでは、オーディオブック体験コーナーをもうひとつ設定しています。
※ 用具販売は13時30分から14時30分まで休止。
10月26日(日曜日)は、川崎市長選挙及び川崎市議会議員川崎区選挙区補欠選挙の投票日です。水車の会発行の音声版広報をご利用の方には、20日(月曜日)頃にCDが発送される予定です。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
メールマガジンは ここまでで終わりです。