2025年9月25日 発行
発行責任者 内藤牧
目次ここまで
10月は、日本映画「ラストマイル」を上映いたします。本作は、シネマ・デイジーの製作はありません。
本映画祭は、「市民(みんな)がつくる映画のお祭り」として、市民スタッフが企画・運営の中心を担い、地域住民や企業の協力と行政のバックアップにより、新しい形の市民映像祭として発展してきました。どなたでも劇場で一緒に映画を楽しんでいただくための活動も続けています。
副音声イヤホンガイド付き上映は「悪い夏」「とりつくしま」「私は憎まない」、UDCast対応作品は「太陽の塔」「この世界の片隅に」「ぼくのお日さま」「侍タイムスリッパー」です。
それぞれ上映開始の40分前には、新百合ヶ丘駅と劇場の送迎があります。
申し込み希望のかたは、9月27日から10月18日までの間に予約が必要です。詳細は、しんゆり映画祭のホームページをご確認ください。
第17回視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド2025」が開催されます。日用品、家電製品、IT機器やソフトウエア、安全に移動するための製品などの展示会と、関連のシンポジウム、講演会等が企画されています。
申し込み不要、無料です。直接会場にお越しください。開催時期が例年と異なりますので、ご注意ください。
詳しくはサイトワールド公式ホームページをご覧ください。
罹災者向けの情報を川崎市のホームページで紹介しています。
各区役所及び支所で申請を受け付けています。
各区を所管する生活環境事業所にご相談ください。
※受付日時:月曜日から土曜日(祝日含む)までの8時から16時45分
一時的な緊急避難先として市営住宅の空き住戸を提供いたします。
事務担当の金子です。「暑い」を呪文のように唱えていた夏の日の午後。久しぶりに親戚数名と一緒に中華料理を食べに出かけました。お目当ては、長さ15センチのジャンボ餃子。何年も前から「食べに行こう」と言っていた餃子です。注文すると、すぐに熱々の餃子が大皿に乗って運ばれてきました。歓声が上がり、10代から80代までが一斉にほおばり、その味に笑みがこぼれます。他の炒め物に入っていたピーマンを「これ美味しい!」と言って食べていた、野菜嫌いの子。食べられるものが増えて良かったね。
その食事の席で、最年長者から「三味線の楽譜が欲しい」と相談されました。町の本屋さんでは見つからず、店員さんにお尋ねしたら、それはもう売っていないし取り寄せもできないと言われたとか。どこかで買えないだろうかという話です。実は、三味線の楽譜といっても使うのは親戚ではなく、時折お茶を飲みに現れるご近所の青年です。三味線でもピアノでも、弾いてほしいとリクエストすると快く聴かせてくれるその青年は、この春、能登の海で慰霊の思いを込めて三味線を弾いてきたといいます。通りがかった港では、漁師さんと一緒に歌ってきた、とも。その方が「弾いてみたい曲がある」ということですから、喜んで引き受けることにしました。
後日、楽譜名が書かれたメモを手に、広い楽器店の楽譜売り場で探しました。あれ、ない…、ここにはあると思ったのに(根拠はないけれど)。当てが外れた私が向かったのは、楽譜相談コーナー。素敵な響きですね。親切な店員さんが出版社から取り寄せてくださって、無事、手に入れることができました。
くだんの青年にお渡しする前に、三味線の楽譜ってどんなだろうと思って、そっと中を開いてみました。そこに書かれていたのは縦書きの数字と見覚えのない記号、カタカナの文字。私の頭に浮かんだのはハテナの山。恐らく、音の高低やリズム、弦の弾き方を表しているのでしょう。ここから紡ぎ出される音色が想像はできませんが、思いがけず近くにあった自分の知らない世界がひらいた瞬間でした。楽譜をお渡しした青年は弦の響きの調節に苦戦中のようですが、そのうち聴かせてくださるだろうと、私の未来の楽しみも増えました。
録音製作担当の大城です。
涼しさを感じる季節となりました。今回は「食欲の秋」にちなんで、美味しい食べ物をテーマにした本をご紹介します。読んでいるだけで、皆様の心もお腹も満たされる本になれば幸いです。
コメント:失恋してすべてを失った主人公が、田舎で「一日一組限定の食堂」を始める物語。お客様の悩みに寄り添い、気持ちを込めて作られる料理が、人生を少しずつ変えていきます。美味しそうな料理の描写とともに、人とのつながりの温かさも味わえる一冊です。
コメント:人気エッセイストによる、食にまつわる日常の小さな喜びを綴った短編エッセイ集。食堂のカレー、駅弁、喫茶店のナポリタン…何気ない食べ物が、心にしみる味わい深い文章で描かれています。短い章立てなので、ちょっとした時間に気軽に楽しめるのも魅力です。
コメント:見た目はぬいぐるみ、中身はおじさんの“山崎ぶたぶた”さんが料理上手な不思議な存在。さまざまな人と出会い、美味しい料理と優しさで心を癒していくハートフルストーリー。ユーモアとちょっぴりファンタジーが混ざった、気持ちがほっこりする一冊です。
コメント:夜にひっそりと開店する、癒しの夜食カフェ。元エリートで現在はドラァグクイーンの店主「シャール」が、悩みを抱えた客のために、心と体に優しい料理をふるまいます。おいしい料理と温かい言葉が、訪れた人々の心を解きほぐしていく物語です。
以上、4冊のご紹介でした。ぜひお楽しみ下さい。
暑さの和らいだ9月20日、この原稿を書いています。秋はもうそこまで来ているようです。あと一息、おいしいものを食べてがんばりましょう!
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
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