川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第244号

2025年9月25日 発行
発行責任者 内藤牧


目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 「音声解説付きDVD映画の体験上映会」のご案内

 10月は、日本映画「ラストマイル」を上映いたします。本作は、シネマ・デイジーの製作はありません。

日時
10月25日(土曜日)13時30分から(2時間8分)
定員
46名・予約制(定員を超えた場合、市外の方は抽選となります。)
締め切り
10月10日(金曜日)17時
作品情報
タイトルの「ラストマイル」とは、最終拠点から客へ荷物を届ける最後の区間を意味する物流サービスの言葉。そのラストマイルで、ブラックフライデー前夜に届けられた荷物は、爆弾だった。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく。誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか。残りの爆弾はいくつで、今どこにあるのか。物流という止めることのできない社会の血管に仕掛けられた爆弾は、流れを止めずして取り除くことができるのか。
監督
塚原 あゆ子
脚本
野木 亜紀子
出演者
満島 ひかり、岡田 将生、ディーン・フジオカ、大倉 孝二、阿部 サダヲ ほか

(2) 第31回 KAWASAKI しんゆり映画祭2025のご案内

 本映画祭は、「市民(みんな)がつくる映画のお祭り」として、市民スタッフが企画・運営の中心を担い、地域住民や企業の協力と行政のバックアップにより、新しい形の市民映像祭として発展してきました。どなたでも劇場で一緒に映画を楽しんでいただくための活動も続けています。
 副音声イヤホンガイド付き上映は「悪い夏」「とりつくしま」「私は憎まない」、UDCast対応作品は「太陽の塔」「この世界の片隅に」「ぼくのお日さま」「侍タイムスリッパー」です。
 それぞれ上映開始の40分前には、新百合ヶ丘駅と劇場の送迎があります。
 申し込み希望のかたは、9月27日から10月18日までの間に予約が必要です。詳細は、しんゆり映画祭のホームページをご確認ください。

期間
10月25日(土曜日)・26日(日曜日)・31日(金曜日)
11月1日(土曜日)・2日(日曜日)・3日(月曜日)
会場
川崎市アートセンター(小田急線新百合ヶ丘駅北口より徒歩3分)
お問い合わせ・申し込み先
NPO法人 KAWASAKIアーツ・映画祭事務局
電話
044-953-7652

(3) 「サイトワールド2025」のお知らせ

 第17回視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド2025」が開催されます。日用品、家電製品、IT機器やソフトウエア、安全に移動するための製品などの展示会と、関連のシンポジウム、講演会等が企画されています。
 申し込み不要、無料です。直接会場にお越しください。開催時期が例年と異なりますので、ご注意ください。

日時
10月16日(木曜日)・17日(金曜日)・18日(土曜日)
10時から16時30分(最終日16時)まで
会場
すみだ産業会館・サンライズホール(丸井錦糸町店8階、9階)
東京都墨田区江東橋3-9-10
JR総武線錦糸町駅南口改札、東京メトロ半蔵門線錦糸町駅より徒歩3分

 詳しくはサイトワールド公式ホームページをご覧ください。

(4) 9月11日の大雨被害にあわれた皆様へ

 罹災者向けの情報を川崎市のホームページで紹介しています。

罹災証明書の発行等のご相談について

 各区役所及び支所で申請を受け付けています。

災害ごみ(片付けごみ)について

 各区を所管する生活環境事業所にご相談ください。

川崎区:川崎生活環境事業所
044-266-5747
幸区・中原区:中原生活環境事業所
044-411-9220
高津区・宮前区:宮前生活環境事業所
044-866-9131
多摩区・麻生区:多摩生活環境事業所
044-933-4111

※受付日時:月曜日から土曜日(祝日含む)までの8時から16時45分

火災・風水害等で罹災された方へ

 一時的な緊急避難先として市営住宅の空き住戸を提供いたします。

お問い合わせ先
川崎市まちづくり局住宅政策部市営住宅管理課
044-200-2948

2 スタッフルームから/「餃子を食べに出かけたら」

 事務担当の金子です。「暑い」を呪文のように唱えていた夏の日の午後。久しぶりに親戚数名と一緒に中華料理を食べに出かけました。お目当ては、長さ15センチのジャンボ餃子。何年も前から「食べに行こう」と言っていた餃子です。注文すると、すぐに熱々の餃子が大皿に乗って運ばれてきました。歓声が上がり、10代から80代までが一斉にほおばり、その味に笑みがこぼれます。他の炒め物に入っていたピーマンを「これ美味しい!」と言って食べていた、野菜嫌いの子。食べられるものが増えて良かったね。

 その食事の席で、最年長者から「三味線の楽譜が欲しい」と相談されました。町の本屋さんでは見つからず、店員さんにお尋ねしたら、それはもう売っていないし取り寄せもできないと言われたとか。どこかで買えないだろうかという話です。実は、三味線の楽譜といっても使うのは親戚ではなく、時折お茶を飲みに現れるご近所の青年です。三味線でもピアノでも、弾いてほしいとリクエストすると快く聴かせてくれるその青年は、この春、能登の海で慰霊の思いを込めて三味線を弾いてきたといいます。通りがかった港では、漁師さんと一緒に歌ってきた、とも。その方が「弾いてみたい曲がある」ということですから、喜んで引き受けることにしました。

 後日、楽譜名が書かれたメモを手に、広い楽器店の楽譜売り場で探しました。あれ、ない…、ここにはあると思ったのに(根拠はないけれど)。当てが外れた私が向かったのは、楽譜相談コーナー。素敵な響きですね。親切な店員さんが出版社から取り寄せてくださって、無事、手に入れることができました。

 くだんの青年にお渡しする前に、三味線の楽譜ってどんなだろうと思って、そっと中を開いてみました。そこに書かれていたのは縦書きの数字と見覚えのない記号、カタカナの文字。私の頭に浮かんだのはハテナの山。恐らく、音の高低やリズム、弦の弾き方を表しているのでしょう。ここから紡ぎ出される音色が想像はできませんが、思いがけず近くにあった自分の知らない世界がひらいた瞬間でした。楽譜をお渡しした青年は弦の響きの調節に苦戦中のようですが、そのうち聴かせてくださるだろうと、私の未来の楽しみも増えました。


3 本棚を探して/「心もお腹も」

 録音製作担当の大城です。
 涼しさを感じる季節となりました。今回は「食欲の秋」にちなんで、美味しい食べ物をテーマにした本をご紹介します。読んでいるだけで、皆様の心もお腹も満たされる本になれば幸いです。

『食堂かたつむり』 小川 糸 著
点字3巻 デイジー6時間11分

コメント:失恋してすべてを失った主人公が、田舎で「一日一組限定の食堂」を始める物語。お客様の悩みに寄り添い、気持ちを込めて作られる料理が、人生を少しずつ変えていきます。美味しそうな料理の描写とともに、人とのつながりの温かさも味わえる一冊です。

『やっぱり食べに行こう。』 原田 マハ 著
点字3巻 デイジー6時間49分

コメント:人気エッセイストによる、食にまつわる日常の小さな喜びを綴った短編エッセイ集。食堂のカレー、駅弁、喫茶店のナポリタン…何気ない食べ物が、心にしみる味わい深い文章で描かれています。短い章立てなので、ちょっとした時間に気軽に楽しめるのも魅力です。

『ぶたぶたの食卓』 矢崎 存美 著
点字3巻 デイジー5時間9分

コメント:見た目はぬいぐるみ、中身はおじさんの“山崎ぶたぶた”さんが料理上手な不思議な存在。さまざまな人と出会い、美味しい料理と優しさで心を癒していくハートフルストーリー。ユーモアとちょっぴりファンタジーが混ざった、気持ちがほっこりする一冊です。

『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』 古内 一絵 著
点字4巻 デイジー7時間8分

コメント:夜にひっそりと開店する、癒しの夜食カフェ。元エリートで現在はドラァグクイーンの店主「シャール」が、悩みを抱えた客のために、心と体に優しい料理をふるまいます。おいしい料理と温かい言葉が、訪れた人々の心を解きほぐしていく物語です。

 以上、4冊のご紹介でした。ぜひお楽しみ下さい。


4 編集後記

 暑さの和らいだ9月20日、この原稿を書いています。秋はもうそこまで来ているようです。あと一息、おいしいものを食べてがんばりましょう!

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


メールマガジンは ここまでで終わりです。


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