川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第243号

2025年9月10日 発行
発行責任者 内藤牧


目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 「CDで聴くクラシック音楽講座」のご案内

第15回 ベートーヴェン(その2)~「傑作の森」を中心に~

 ベートーヴェンの2回目は、1800年から1810年の壮年期に作曲された作品を中心にお届けします。ちょうどベートーヴェンの創作意欲が最も旺盛な時期に当たり、その音楽のスタイルが完成し、特に1806年から1808年は「傑作の森」と言われ、多くの名曲が生み出されました。今回は、その前後に作曲された曲を含め、協奏曲・室内楽曲・ピアノ曲をお聴きいただきます。3大ピアノ・ソナタやピアノ協奏曲、ヴァイオリン・ソナタなど綺羅星の如く名曲が並びますし、ヴァイオリン協奏曲ではロンド形式の説明や、「皇帝」ではピアノの種類による音の違いなども楽しんでいただけるよう趣向を凝らしました。「楽聖の真髄」をぜひお楽しみください。

演奏曲目
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」第2楽章、ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」第1楽章、ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24「春」第1楽章、ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」第1楽章ほか
日時
10月4日(土曜日)13時30分から15時30分
定員
46名・予約制(定員を超えた場合、市外の方は抽選となります。)
申込締切
9月19日(金曜日)17時

(2) 国勢調査の調査票が配布されます

 2025年10月1日を基準日として、国勢調査が実施されます。9月20日以降、各世帯に調査票が配布されますので、ご注意ください。調査票は左上に窓の付いた封筒に入っています。左下には音声コードが付いています。
 回答は郵送のほか、インターネットでも行えます。ご相談は次の各区お問い合わせ窓口まで。

お問い合わせ先
川崎区:044-201-3107
幸区:044-556-5177
中原区:044-744-4827
高津区:044-861-3271
宮前区:044-856-3181
多摩区:044-934-2592
麻生区:044-965-5192

(3) メールニュースかわさき「防災気象情報」のご案内

 川崎市に関する緊急情報、地震情報、気象警報・注意報、天気予報、防災無線の放送内容等を配信する、登録制のメール配信サービスです。受信をご希望の方は、パソコン、スマートフォン等より、川崎市のホームページを確認し、ご登録ください。


2 スタッフルームから/「私の机の周りにあるもの」

 貸し出しの庄司です。私の仕事道具をご紹介します。

 まずは、パソコン。図書館システムを起動して、貸し出しの処理を行います。貸し出し処理は、パソコンに接続したバーコードリーダーで、利用者さんのバーコードを読み、続けて図書のバーコードを読み込みます。

 使用するバーコードシールは1ページに24枚がセットになっていて、それを1枚ずつ剥がして使います。新しい図書を製作するたびに、点字図書や郵送ケースにこのシールをペタペタと貼っていきます。このシールを使えるようにするため、パソコン上で書誌情報を登録し、「この本はこのバーコードで管理するよ」という登録作業を行います。この作業をすれば、この図書が現在貸し出し中かどうかわかったり、統計を取ったりできるのです。

 もう一つ大事なのが住所カードです。貸し出しは、ほとんどが郵送で行われます。住所やバーコードの印字してある住所カードを、貸し出しするタイトルの数だけ用意して、郵送するケースごとにセットして送ります。あまりたくさん利用しない方の住所カードは数枚あればよいですが、たくさん借りる方の住所カードは40枚ほどあります。連休や年末年始前後は住所カードが不足しがちです。

 そのほか、デイジーや点字の郵送ケース、郵送ケースに貼る住所シール、デイジー図書をコピーするディスクドライブ、各種CD(一度しか記録できないCD-Rと、繰り返し使えるCD-RWを使い分けています)、CDを聞く再生機、書名を隠す目隠し、点字器と付箋紙、文房具など、たくさんのものにあふれています。ただし、一見片付いて見えるようにしてあるので、後ろの席のHグチさんやFモトさんのようなダークサイドではありません(たぶん)。

 デイジー図書のコピーや返却作業には、パートの貸し出しシスターズOSKが大活躍しています。貸し出しの作業自体は、バーコードをピッピッと読み込むだけなので簡単なのですが、そのバーコードを使えるようにするには、個人や図書とデータをつなぐ作業をきちんと行わなければなりません。利用者の皆様に楽しい図書をご紹介できるよう、私自身も読書を楽しみ、読書会や利用につなぐことができるようにしていきたいです。


3 ちょっと便利な毎日へ/「らくらくホンの必要性」

 皆様、こんにちは。iPhone、パソコン訓練担当の田中です。

 今まで訓練班で担当していましたメールマガジンの「カワサキ・用具の窓」と「訓練担当コラム」を統合して、今号より「ちょっと便利な毎日へ」を掲載することにいたしました。アナログからハイテクまで、ちょっとしたことだけど役に立つ内容など、日々の生活が便利で楽しくなるような情報を皆様にお届けしてまいります。

 さて、私がセンターに入職してからそろそろ1年半がたとうとしております。これまでの期間で色々な相談を受けましたが、相談事例の一部を皆様に共有したいと思います。

 らくらくホン(音声読み上げ対応のガラケー)からiPhoneに機種変更をしようと思っているけど、初めてのiPhoneなので操作を教えてほしいというご希望があり、センターまで来所いただきました。センターには体験用のiPhoneがありますので、操作説明をしながら触っていただきました。結果、複雑な操作や仕組みを覚えるのが難しいのと、主に電話とメールのみのご使用予定でしたので、今までのらくらくホンにしておきますとのことでした。

 また別のケースでは、長年3G回線のらくらくホンを使っている方から相談がありました。ドコモが来年3月末で3G回線を廃止するので、使えなくなるからどうしたらよいかという内容です。現在主流の4Gに対応したらくらくホンも発売されていますが、その方はご存知ありませんでした。4Gに対応したらくらくホンに機種変更をすれば、来年以降もガラケーが使えることを知り、安堵されておりました。

 そんならくらくホンですが、この度ドコモから8月7日に新機種(F-41F)が発売になったとのことで、実機を触りにお店に行ってきました。

 まず本体の特徴は折り畳み式のガラケーで、ディスプレイの下に3つのワンタッチダイヤルが配置されています。これは過去の機種にもありましたね。メニューから設定で音声アシストが出ることも確認できましたので安心して操作ができます。※音声アシストを設定する際はお店の方にお願いしてください。

 最近では安価なスマホも発売されており、簡単で使いやすいですよという案内につられてご購入される方もお見かけします。ですが、購入した後に操作が覚えられなかったり、使いこなせずらくらくホンにもどすこともあります。

 世の中スマートフォン全盛ですが、扱いやすいらくらくホンの新機種発売はとてもありがたいことですね。


4 編集後記

 先日開催された「第33回視覚障害リハビリテーション研究発表大会」にて、「ビジョンサポート川崎」の活動についてポスター発表を行いました。「ビジョンサポート川崎」は、センターの訓練スタッフと、近隣の総合新川橋病院をはじめとする川崎市内および周辺地域の眼科医療者との連携・交流を目的とした取り組みです。それぞれ異なる現場で働く専門職が、共通の目標に向けて、フラットな立場で意見交換や情報共有を行っています。今回の発表を通じて、あらためて自分自身がこのメンバーに多く支えられてきたこと、そして現在のセンターの支援体制がこうした協力関係の中で築かれてきたことを振り返る貴重な機会となりました。引き続き、地域に根差した支援体制の構築に努力してまいります。
 今号からスタートした新コーナー「ちょっと便利な毎日へ」。訓練担当職員がおもに執筆を担当してまいりますので、お楽しみに。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


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