2024年12月25日 発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
2025年1月は、日本映画「武士の一分」を上映いたします。
ソロで多彩な活動をする穴澤雄介と小川このん。2人が明るさと楽しさをお届けする今までにないスタイルのデュオ、それが「Dot & Line!」です。
「Dot & Line!」は、それぞれが担当する楽器の音楽的要素を表していて、点的な音を得意とする打楽器と、線的な音を得意とするヴァイオリンのデュオという意味です。いわゆるベース楽器、コード楽器は存在しませんが、それを補うために編み出される斬新なアイディアや、点と線が織り成す立体的な音の世界をお楽しみください。
今年は、川崎市の市政100周年の年です。それにあたり川崎市では、記念誌『カワサキノコト Colors, Future! いろいろって、未来。』と、町名の保存と現在の町区域及び町名の由来を明らかにするために平成3年に発行した『川崎の町名』の改訂版を発行しました。
当センターではこの2冊のテキストデイジーを作成しましたので、どうぞご利用ください。貸し出しのご希望は貸し出し担当まで。なお、サピエにも近日アップ予定です。
貸し出し担当の藤本です。藤本は、「ダークな正統派Fモト氏」(参考:メルマガ225号)と多少知った仲ですから、今回はメルマガで話題となったFモト氏にダークな一面を語っていただこうかと思います。よろしくお願いしますFモトさん。
「どうも、Fモトです。というか、ダークサイドと言われるとまるで闇に落ちたかのような言い回しですけれども、あたくしゃせいぜいプチダーク。言うなればダーク初心者。ブラックホールのフチで吸い込まれそうになっているけれど、ぎりぎりで吸い込まれてはいない、そういう人間なのです。」
Fモトさん、ダークはダークでも、染まりきっていないと主張するとは、酔っていないと訴える酔っ払いのようなものです。
「そもそも、誰しもデスクの上を散らかしておいて効率がいいものではないのである。家でも部屋でもそうなのだ。片付けておいたほうがいいことはわかっているのだ。ではなぜ、こんな有様になっているのか。それが暗黒面なのです。」
ほう、するとFモトさんは、優先順位がつけられずに、タスク管理ができていないことを暗黒面のせいにして、ご自身ではまったく改善や工夫をなさっていないと、そういうことをおっしゃっているんですか?
「いや、そうではない。そうではなく、これこそがダークサイドなのである。」
Fモトさん、さきほどダークでないようなことを言っていた割に、ダークだと主張する非常に疑わしい展開になってきたと思う藤本でした。
インタビューを終えた日、私が帰宅するとリビングが折り紙と画用紙とおもちゃだらけになっています。「だからー!この折り紙出しっぱなしなのは誰?保育園でも帰る時にお片付けするでしょう!?あれと一緒、家でも一緒!はい、この折り紙、しまうところに片付けて。このおもちゃ出しっぱなしなのは誰!?いらないの?いるの?出したら戻す!」私は帰宅早々にひとしきり叫びました。
翌日。デスクに向かうと、Fモト氏から連絡がありました。心なしか言葉の端々にいやなものが感じられます。「なぁ藤本さん。出したらしまうし、いるものはちゃんとしまうところにしまうんだよな?いらないものは、適切に処分して、それから次のことをやるんだったよな?くっくっく。」
私は、ダークサイドFモト氏とは、なんだか心を通わせるわけにはいかないような気がしてきたのでした。つづく。
音訳・音声ガイド担当の橋口です。2024年最後の本棚のコーナーですね。何を書くかいろいろと悩みましたが、今回は「りんごの棚」について書いてみます。
りんごの棚は、1993年にスウェーデンの図書館ではじまった「特別なニーズのある子どもたちのための資料を展示した棚」のことを言います。世界各地の公共図書館で広がっている取り組みで、すべての子どもに読書の楽しさを伝えることを目的としています。
では、具体的にどのような本が並べられているのでしょうか。じつは皆様おなじみの点字図書、録音図書(音声デイジー)をはじめ、大活字本やマルチメディアデイジー、さらに布の絵本のようなさわって楽しむ本に、LLブック(わかりやすい文章に図やピクトグラムなどを用いて理解を促進するような工夫がされた本)などが含まれます。
2019年に読書バリアフリー法が施行され、2023年に市川沙央さんの「ハンチバック」が芥川賞を受賞すると、読書のバリアに対する世の中の関心は高まりました(とくに出版業界の方々にとって、市川さんの存在は大きかったようです)。出版社によっては、買った本人が本に載っているQRコードなどから申請すると、テキストデータの提供を受けることができるなど、印刷された文字を読むことができない利用者を意識した取り組みを進めています。また公共図書館でも、大活字本などを所蔵する館が増えてきました。
世の中の「読書」は個々の特性を受け入れ多様化しています。私たちのセンターでも、利用者の皆様の読書の選択肢が増えるような点字図書・録音図書「以外」の図書に触れる機会を作っていけたらいいなと思っています。
新年を前にして少しフライング気味ではありますがそんな抱負を、2024年を締めるご挨拶とともにしたため、筆をおこうと思います。皆様、どうぞ良い年をお迎えください。
センターまつりには200名を超える方々にお越しいただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。昨年は早々に売り切れたパンの販売は、出店業者を増やして対応しましたが、皆様に行き届いたでしょうか。
年内のイベントがすべて終わって年末モードの日曜日、この原稿を書いています。来年も皆様に喜んでいただけるような企画をご用意して、センター職員一同、お待ちしております。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
メールマガジンは ここまでで終わりです。