川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第224号

2024年11月25日 発行
発行責任者 杉山雅章


目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 年末年始の休館と図書の貸し出しについて

 12月29日(日曜日)から1月3日(金曜日)まで休館となります。年内の図書の貸し出し希望については、12月28日(土曜日)まで受付いたします。当センターの所蔵で在庫のある図書、サピエ図書館にコンテンツがある図書については年内に発送します。他館所蔵のものは取り寄せとなりますので、発送が年明け以降になる場合があります。
 年末は郵便が混雑し、到着までに時間がかかる傾向があります。お早めにリクエストをくださいますよう、皆様のご理解とご協力をお願いします。

(2) 「音声解説付きDVD映画の体験上映会」のご案内

 12月は、日本映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を上映いたします。本作は、シネマ・デイジーの製作はありません。

日時
12月21日(土曜日) 13時30分から(2時間9分)
定員
46名・予約制(定員を超えた場合、市外の方は抽選となります。)
締め切り
12月6日(金曜日)17時
作品情報
3人の青年が、かつて雑貨店だった空き家に迷い込み、そこで夜を明かす。すると店の郵便受けに、32年前から届いた悩み相談の手紙が落とし入れられる。不思議な状況に戸惑いながらも、彼らは返事を書くことにする。世界累計800万部を突破し、「東野 圭吾 史上、最も泣ける感動作」と発売より高い支持を受ける同名小説の映画化。
監督
廣木 隆一
脚本
斉藤 ひろし
出演
山田 涼介、村上 虹郎、寛一郎 ほか

(3) 来館者参加型イベント「アイeyeビブリオトーク-あなたの推しの東野圭吾作品を語り合おう-」を開催します!

 12月のDVD映画体験上映会で取り上げる「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、過去と現在が繋がる不思議な雑貨店を舞台に、現実に背を向けて生きてきた青年と店主が交流する東野圭吾のベストセラー小説を映像化したものです。
 今回のトークイベントは、映画の感想はもちろんのこと、皆様からお好きな東野圭吾作品をご紹介いただきながら、その魅力を一緒に掘り下げていこうと思います。「うまく説明できるか自信がない」とご不安の皆様、作者や作品への愛があれば十分ですので、気軽にお喋りを楽しみましょう!

日時
12月21日(土曜日) 上映終了後(16時過ぎ)から17時頃まで
会場
センター内 多目的室A
締め切り
12月6日(金曜日)17時
定員
なし

2 スタッフルームから/「我が家玄関の危機」

センター長 杉山

 6月のある日、玄関に「ブーン」という大きな羽音がした。見るとスズメバチが一匹玄関ドア付近にいる。あまり気にせず、刺激しないように家に入った。それから数日後、妻から仕事中に電話が入った。「スズメバチの巣が玄関の横にできてる!」となかばパニック状態の声。業者に除去を依頼するという。業者に頼むと結構費用がかかりそうなので、我が家には痛手。「ちょっと待って」と、養蜂をやっている知人に聞いてみた。「蜂用の防虫スプレーで除去できる」とのことで、それを妻に伝える。

 家に帰ると、妻が「ハチ・アブ バズーカジェット」という長さ30センチほどの迫力あるスプレーを2本も購入していた。「一本使い切って生き延びた蜂がいたら復讐されるかもしれないから」と2本買ったとのこと。早速巣を見てみた。玄関脇の柱の影に作ってあるので、こちらも全く気付かなかった。白と茶のマーブル模様で直径30センチ程度。確かにあの気味の悪いスズメバチの巣だ。体長4センチ位のオレンジと黒の縞模様のスズメ蜂が出入りしている。なんとも攻撃的な雰囲気を漂わせている。

 除去の準備に入る。養蜂する人が着ている防護服はないので、雨合羽を着て首にタオルを巻いて、麦わら帽子の上から園芸用の蚊よけネットをすっぽりかぶる。手には軍手をしてから肘まである厚めのゴム手袋をつける。「夜になると動きが鈍くなる。また、一族がすべて巣に戻ってからでないと、生き残りに復讐されても困るから決行は暗くなってから。」という妻の指示に従う。

 夜7時、麦わら帽子の頭にヘッドライトをつけ、いざ出陣。スプレーを手に持ち、恐る恐る蜂の巣に近づく。説明書には「最大12メートル離れても可能」とあるが、それでは離れすぎと思い、3メートルくらいまで近づく。丸い巣の最下部に穴が開いている。フーと息をはき、リラックス。そして息を止め、いざ噴射!ボーッ!というすごい噴霧の音。通常のスプレーと違って、広がらずに、狙ったところに直線的に噴霧される。「これはすごい!」怖いので、2秒ほどして、すぐに玄関扉の中に逃げ込む。すると少ししてからブーン、ブーンという低音の迫力ある羽音が聞こえてくる。襲われたらたまったものでないことがわかる。扉に耳をあて羽音が亡くなるまで待った。さらに10分ほど待ち、こわごわ扉をあける。下に蜂が何匹か落ちている。生き残りがいるかもしれないので、第2次攻撃を決行。今度は3秒噴射し、扉の内側に避難。特に反応はない。さらに念のため第3次攻撃を脚立を使い巣の真下から3秒行う。何の反応もない。

 妻から「このまま放置して生き返ってしまったら大変。すぐに巣を回収するように」と、段ボール箱を手渡される。こわごわ、巣と壁の間に刃物を入れ段ボールに巣を落とす。すぐに蓋を閉め、ガムテープで止める。

「終わった…。」

 翌日、段ボール箱を振ってみると、特に生体反応はない。段ボールを開けて、巣を解体してみた。丸いマーブル模様の殻から、何匹かのスズメバチの死骸と直径20センチほどのハチの巣が出てくる。それぞれ六角形の穴が白い綿のようなもので覆われている。きっとそこに蜂の子がいるのだろう。そのまま段ボールに封をして、ビニール袋に入れて可燃ごみへ。終わってみれば、大したことはなかったが、やはり襲われたら大変。

 川崎市では、専門業者を紹介してくれるそうです。皆様は、そちらをご利用ください。


3 ようこそ、第8回センターまつり/「オブリガード&視障協」

 今回はセンターまつりの協力団体である川崎市視覚障害者ボランティア連絡会(オブリガード)と川崎市視覚障害者福祉協会(視障協)の企画をご紹介いたします。

A. オブリガード

 音訳・点訳・ICTの3つに分けて、その一部をご紹介します。

■音訳

 川崎市内の音訳ボランティアによる本の朗読や朗読劇などの「聞いて聴いて朗読ミニライブ」を今年も開催します。以下に各グループの演目をご紹介します。

※グループ名、演目の順。
さんざし:『ぐつぐつ、お鍋』(阿川 佐和子 ほか 著)
みやまえエコー:『ミッシェル』(岸田 今日子 著)
ひいらぎ:『羅生門』(芥川 龍之介 著)
水車の会:『赤穂浪士討ち入りイン川崎その2』(書き下ろし)
かざぐるま:『鏡』(民話、作者不詳)

時間
11時から12時(※入退場自由)
会場
2階ホール
参加費
無料

■点訳

 目の不自由な人に欠かせない文字「点字」。点字の五十音表を見ながら、点字器を使って点字を書いてみましょう。
 点字の短い読みものなどのプレゼントもご用意しています。

■ICT

 視力に頼らなくても、パソコンやスマホを操作できることは既にご存知の方も多いでしょう。自分には無理だと諦めている方や、既に利用しているけれど操作方法がわからない方、便利な最新のアプリの情報や使い方を知りたい方は、ぜひお立ち寄りください。また、「OK! Google!」と声をかけて指示を出すだけで、ニュースや天気予報、音楽やラジオ、その他調べたい事を聴くことができるスマートスピーカーが体験できます。

※点訳・ICT共通

時間
10時から16時
会場
2階工作室
参加費
無料

B. 視障協

 3階交流室では当事者による各種相談を実施します。また、2階和室では同協会会員によるワンコインマッサージを、10時から13時まで受けられます。


4 編集後記

 センターまつり当日に予定していました「古今亭文菊落語会」は、出演者都合により演者が変更になりました。代演いただくのは、二代目三笑亭夢丸師匠です。テレビレポーターでもおなじみの初代夢丸師匠のお弟子さんで、2015年の真打昇進と同時に二代目夢丸を襲名されました。
 なお、本落語会の申し込みは締め切っており、ご予約いただいた方には順次連絡を差し上げております。
 センターまつりの準備が着々と進んでおります。皆様、お楽しみに。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


メールマガジンは ここまでで終わりです。


メールマガジンのバックナンバー 一覧に戻る

トップページに戻る