2024年10月10日 発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
11月は「禁じられたレコードを探して」をテーマにお楽しみいただきます。
世相を映す鏡でもあったレコード。しかし、日本の時局が変化していく昭和初期から検閲の対象として取り締まられ、発売禁止となるレコードがありました。世の中に出ることを許されなかったレコードを、れきおんのコレクションの中から探し出してみたいと思います。
麻生市民交流館やまゆりを会場に、昨年好評だった「小説の中の味を楽しむ会」をリバイバル開催いたします。
テーマ図書は、三島有紀子著『しあわせのパン』です。パンが重要な役割を果たす小説のシーンをデイジー音源で聞き、そこに登場する色々なパンを皆様で食べ比べてみましょう。皆様で一緒においしいパンをいただきながら楽しむ小説には、どんな味わいがあるでしょうか?お飲み物は各自ご持参ください。
8月30日に予定しておりましたパリの有名建築物の3D模型を触る「触れるパリ旅行」は、台風接近に伴う安全確保のため、やむを得ず中止とさせていただきました。その後、多数の皆様から開催希望のお声をいただき、振替開催することとなりました。ぜひお越しください。
第16回視覚障害者向け総合イベント、ふれてみよう!日常サポートから最先端テクノロジーまで「サイトワールド2024」が開催されます。日用品、家電製品、IT機器やソフトウエア、安全に移動するための製品などの展示会と、関連のシンポジウム、講演会等が企画されています。
申し込み不要、無料です。直接会場にお越しください。
詳細は、サイトワールド2024公式ホームページをご確認ください。
音訳・音声ガイド担当の橋口です。突然ですが、10月1日は何の日かご存じですか?
正解は「日本酒の日」です。新米が収穫され、全国の蔵が酒造りをはじめることから制定されたそうですが、そのためか10月は日本酒関係のイベントが多いような気がします。
それに先駆けること9月22日、豊島区の大塚で日本酒を取り扱う飲食店が実行委員となり企画した「大塚 sake walk」が開催されました。いわゆる「はしご酒」イベントで、参加店舗に顔を出すとお店が選んだ酒蔵さんたちがお出迎えし、日本酒をふるまうというものです。
今回はお店側から依頼を受け、スタッフとしてイベントに参加してきました。普段仕事では眉間にしわを寄せ、不思議の国のアリスに登場する白ウサギのごとく「忙しい、忙しい」と余裕のない私ですが、運営側からは「お客様に気持ちよく楽しんでいただくように」とお達しを受けているので、とりあえず笑顔の練習から。サービスの基本はセンター貸し出し担当の庄司を、おつまみなどはキャッシュオンでのご提供のためこちらについては用具担当の金子の接客をイメージし、トイレの鏡の前で「降臨せよ、庄司と金子~」と唱えていました。休日を満喫されていた二人に悪寒が走ったとすれば犯人は私です、ごめんなさい。ただイベントこそ無事に終えたものの、人間慣れないことをすると本当に疲れますね。今後の人生で二人を真似ることは、おそらくないと思います。
さて、このイベントには石川県輪島市にある白藤酒造が参加される予定でしたが、9月に発生した大雨災害を受け当日の参加が叶いませんでした。白藤酒造の「奥能登の白菊」は飲んだことがなかったので残念でしたが、後日違う形で某お店で出会うことができました。
「奥能登の白菊 純米吟醸 rescued」
1月の震災により、白藤酒造は酒蔵としての機能を失いました。この時に、発酵途中だった日本酒を、山形県・福島県の酒蔵が搬出し、石川県羽咋(はくい)市にある酒蔵が預かり自分の蔵で大切に育て、戻したものを白藤酒造が瓶詰めしたお酒となります。
9月といえば、令和の米騒動。買占めが行われている裏で、本来ならば競争相手が地域を越えて助け合って誕生した一本もあるのだなとしみじみ思いながら、おいしいお酒をいただきました。石川県被災地の皆様に、一日も早く安寧の日々が戻りますよう、心よりお祈りしています。
皆様、こんにちは。iPhone、パソコン訓練担当の田中です。
私は通勤する際バスを利用していますが、白杖を持ち始めた頃、順番待ちや空席が分からずトラブルになることがありました。バス通りなので白杖のカツカツする音は待っている人たちにはなかなか聞こえません。そこで勇気を出して声を出すことにしました。バス停付近に着いたら「バスを待っている方はいますか」と連呼しながら順番待ちしていそうなところに近づきます。そうすると白杖が人とぶつかる前に「ここですよ」などと声を出してくれるのです。
次に車中では優先席の付近までゆっくり進み、座席付近で「こちらは空いてますか」と声を出して確認します。座っていた人や近くの人から「空いてますよ」「こちらに座りますか」などと声があがります。このように声を出して確認するとトラブルになることはありません。
ところで、バスに関連することですが、交通系ICカード(Suica、PASMOなどが大手コンビニなどでチャージ(入金)できるのをご存じでしたか。コンビニやまいばすけっとなどのレジでも、店員さんに交通系ICカードのチャージをしたい旨を伝えてください。千円以上からチャージできます。
センター最大のイベント「川崎アイeyeセンターまつり」を12月14日に開催します。今年も、オブリガード=川崎市視覚障害者ボランティア連絡会、川崎市視覚障害者福祉協会の皆様のご協力をいただき、深く感謝いたします。
おもな内容をご紹介します。2階ホールでは、午前は音訳ボランティアによる本の朗読や朗読劇などの「朗読ミニライブ」、午後は古今亭文菊師匠による落語会を行います。2階の各部屋では川崎市視覚障害者福祉協会によるマッサージコーナー、ボランティア団体の活動紹介や体験ブース、用具機器展、音で楽しむスマホゲーム「音戦宅球」の体験会を行います。3階は、JRPS神奈川によるピア相談コーナー(予約制)、用具販売コーナー、焼きたてパンの販売と休憩室、日本盲導犬協会の盲導犬体験コーナーなどです。
どうぞ、皆様お誘い合わせのうえ、お越しください。詳細は、次号から3回にわたってご紹介します。
イベント盛りだくさんの秋を迎えました。10月27日(日曜日)10時から16時まで、全国都市緑化かわさきフェア・視覚障害者のガーデン体験が等々力緑地会場にて行なわれます。「コード化点字ブロック」が設置されており、警告ブロックを感知してスマホをかざすと、その周辺のガーデンの説明等の音声案内が流れます。「Active Garden」の散策を音声情報とともに楽しむことができます。体験会のお問合せ、お申込みは、日本インクルーシブ・クリエーターズ協会[電話番号090-8434-9984(川口様)]までどうぞ。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
メールマガジンは ここまでで終わりです。