2024年8月10日 発行
発行責任者 杉山雅章
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9月は「れきおんふるさと巡り 北東北編」をお届けします。
ご好評をいただいている「れきおんふるさと巡り」第3弾は民謡の故郷・東北地方を取り上げます。数々の民謡を生み出した東北地方、今回は北と南に分けた第1部。北東北の青森・秋田・岩手三県の町を、歌と音楽で巡ります。
当センターでは、川崎市内に在勤・在学・在住の方に、サピエ図書館にコンテンツのあるデイジー図書のダウンロードサービスを行っております。SDカード・CFカードをご自身で用意していただき、お好きな図書・雑誌を当センターでダウンロードしてお渡しいたします。
今回は、おすすめセット第14弾として、期間限定で以下の5つのセットをご用意いたしました。
各セットの内容は貸し出し担当までお問合せください。またホームページからもご確認いただけます。
ご希望の方は、お手持ちのカードを添えて貸し出し担当までお申し込みください。このサービスなら、返却期限を気にすることなく読書をお楽しみいただけます。どうぞご利用ください。
小型のデイジープレーヤーは、1年前に発売された携帯型OCRマルチプレーヤーセンスプレーヤーの1機種でしたが、このたび携帯型マルチプレーヤーセンスプレーヤーライトが仲間入りしました。センスプレーヤーは、本誌191号でもご紹介しましたが、DAISY図書の再生だけでなく、OCR機能を使った活字文書の読み上げ機能が特徴で、他にも、DAISYオンラインを使ったDAISYデータの検索とダウンロード、音楽データの再生、録音、ポッドキャスト、ウェブラジオ、FMラジオ、カラーリーダーなど多機能です。ライトは、カメラがないためOCR機能とカラーリーダー機能はありませんが、それ以外は同じです。
センスプレーヤーは、定価99,800円、川崎市の日常生活用具では「視覚障害者用拡大読書器」、ライトは定価85,000円、「視覚障害者用ポータブルレコーダー」です。プレクストークリンクポケットを使い慣れていた方には使い勝手が異なり、中級から上級者向けの商品と考えています。ご購入の前には、一度手に取ってご確認ください。
業務アシスタントのばんです。去年、なんの前触れもなくお風呂の給湯器が壊れてしまいました。翌日ガス会社に連絡をして点検にきてもらったところ、なにしろ25年もたつ古い給湯器。修繕するにも部品がなく、給湯器を交換しようにも機械が品薄でいつ手に入るか全然わからないとのことでした。品薄の原因は半導体不足。世界のできごとが我が家にまで影響しているのかと妙に感心しつつも、「もしかしてしばらくお風呂入れない、10日、ひと月?いやもっとかも。どうしよう…」「そうだ銭湯行こう!」となりました。ありがたいことに歩ける範囲に銭湯が2軒あります。そのうちの1軒、縄文天然温泉「志楽の湯」へ。ここは露天風呂もあり、休憩所やお食事処もあるスーパー銭湯です。
次の日は「矢向湯」へ行きました。ここは普通の銭湯で天然温泉です。暖簾をくぐって中に入ると、昔の番台とは違って、正面に受付があり、ここでお金を払って、男湯女湯にわかれます。女湯は、わたしと入れ替わりに年配女性とお孫さんの二人連れが出ていって貸し切り状態になりました。まだ日が高いうちに湯舟に浸かってぼんやりしていると、お湯がチャポーン、桶の音がカポーンと天井に響き、どこか遠くにきたみたいでした。お風呂から上がると、夫が受付脇のソファに座ってコーヒー牛乳を飲んでいます。「そうそうお風呂上がりはコーヒー牛乳~」とわたしもゴクゴク。ひさびさの銭湯を満喫して家に帰りました。
銭湯の大きな湯舟でのびのびでき、志楽の湯も矢向湯も天然温泉でとても温まりました。壊れた給湯器は結局3日目に交換ができて、銭湯に行くことはそれ以来ないけれど、またいつかの楽しみができました。川崎・横浜は意外なことに天然温泉の湧き出る町でした。
皆様、こんにちは。iPhone・パソコン訓練担当の田中です。
初めて白杖を持ったのは、今から約2年前。視力と視野が日々落ちていて全盲になる直前のタイミングでした。白杖を持つ前は、通勤時にバスの順番待ちが分からず、割り込みしてしまったり待っている人にぶつかったり、駅の改札付近や人込みで人とぶつかったりしてトラブルになることがよくあり、将来の不安も重なって日々イライラしていました。
この時、主治医の勧めで白杖を持つことにしました。川崎アイeyeセンターから白杖を受け取った瞬間、障害者の烙印を押されたような気持ちになり、大きなショックを受けたのが白杖との出会いでした。
ネガティブな印象から始まった白杖との生活ですが、翌日からすぐに白杖の素晴らしさを実感することになったのです。それは最寄りのバス停前に音響のない信号があり、信号の色が分からず白杖を持って立ちすくんでいました。その時「バス停まで行きますか」と誰かが声をかけてくださり、バス停まで誘導してくれました。また、バスに乗った後「一番前の優先席が空いてますよ」と別の方が声をかけてくれました。このような出会いから介助してくださる方と話をするのが楽しみになりました。
別のシーンでは混雑している改札付近で、ほぼ毎日数回人とぶつかっていましたが、白杖を使ったことで人とぶつかることはかなり減りました。
白杖を使う前までの私は、一人で外出や通勤できるのだろうかという将来への大きな悩みがありましたが、その大きな悩みは解消されました。そして、介助をしていただいた方との一つ一つの出会いが私のボロボロになっていた心の傷を癒してくれたのです。ネガティブな出会いから始まった白杖ですが、今では最高のパートナーになりました。
川崎補助犬ユーザーの会は、補助犬使用者と補助犬使用者を応援してくださる方の会です。
入会金・会費はありません。活動を通して、補助犬ユーザーと、私たちを応援してくださる方々とのつながりの輪を広げていきます。皆様のご入会をお待ちしています。
新コーナー【交流ひろば】では、読者の皆様から寄せられた情報をご紹介します。お役立ち情報や楽しいイベント情報など、大歓迎です。ぜひ編集委員までお寄せください。
前号、前々号でご案内していますが、8月30日にパリの有名建築物の3D模型を触る「触れるパリ旅行」、31日には「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」をUDCastで楽しもう!が当センターであります。9月5日は、溝の口の北部身体障害者福祉会館で、出張読書会「小説の中の味を楽しむ会」を開催します。パリ旅行は予約不要、それ以外は予約制です。お待ちしています。
センターは明日11日から15日まで休館です。「南海トラフ地震臨時情報」が発表され、不安を感じている方も多いと思います。川崎市から、これから1週間を目途に今後の情報に留意し、地震への備え、避難経路の確認等をするとともに、冷静に通常の生活を行うようお知らせがありました。暑い時期ですし、飲料水と食料品、非常用持ち出しバックは少なくとも準備しましょう。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
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ファクス :044-222-8105
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