川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第214号

2024年6月25日 発行
発行責任者 杉山雅章


目次

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1 ニュース&トピックス

(1) 「音声解説付きDVD映画の体験上映会」のご案内

 7月は、アメリカ映画「ビッグ・フィッシュ」を上映いたします。

日時
7月27日(土曜日) 13時30分から(2時間5分)
定員
46名・予約制(定員を超えた場合、市外の方は抽選となります。)
締め切り
7月12日(金曜日)17時
作品情報
エドワードは、自分の人生をお伽話として語ることで有名な男。息子のウィルは父の話を嫌い、二人の関係は険悪だったが、エドワードの容態が悪化し、残された時間がわずかと告げられた時、ウィルは実家へと戻るのだが――。監督は「シザーハンズ」などで知られるティム・バートン。エドワード役にはユアン・マクレガー、ウィル役にはビリー・クラダップが演じた感動作。
監督
ティム・バートン
出演
ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム=カーター ほか

(2) 熱狂の音声ガイド付きプロレスイベントへご招待

 今年もやってきた!夏の恒例とも言うべき、8月のカルッツかわさき大体育室で開催されるプロレスリング・ノアのイベント「ABEMA presents N-1 VICTORY 2024」のご招待情報です!
 夏の暑さを吹き飛ばす豪快プロレス!でもこれはただのプロレスではありません。リング上の動きと技を、映画音声ガイドの名ナレーター、壇 鼓太郎、鈴木 橙輔 両氏が熱狂中継する、ライブ音声解説が付いたプロレスです。熱気溢れる会場で、レスラーのぶつかり合う音、叫び声と共に、FMラジオを通して実況を聞いていただきます。今回も菊地眼科クリニックをはじめとした川崎市内の企業によるご厚意で無料ご招待をいたします。今年は、川崎市出身のプロレスラー、大原 はじめ 選手がデビュー20周年を迎える節目でもあります。大原選手は、当センターにもたびたび訪れて、チャンピオンベルトを見せてくれたこともありました。大原選手の応援では、ぜひ大きな声援を送りましょう!どうぞ、奮ってご参加ください。

日時
8月12日(月曜日・休日)16時試合開始(15時開場)
会場
カルッツかわさき大体育室(川崎市スポーツ・文化総合センター。JR川崎駅東口からバスで5分、「教育文化会館前」下車)

 ご希望の方は電話またはメールで、8月3日(土曜日)17時までにセンターにお申し込みください(応募者多数の場合は抽選。結果は当落に関わらずご連絡します)。
 なお、音声解説を聴くにはFMラジオが必要です。ご自身でお持ちの方は、ラジオとイヤホンをご持参ください。


2 スタッフルームから/「思わぬ縁がつなげてくれた仕事」

 今年度よりセンター勤務となりました内藤牧(ないとう まき)です。どうぞよろしくお願いします!
 「ぶっくがいど6月号」の自己紹介を読んでくださった方もいらっしゃると思いますが、1986年に日本点字図書館(日点)に入職し、図書サービス部門に6年、総務に2年、それ以外はほぼ用具事業課で仕事をしてきました。
 今回は、この仕事を始めることになったいきさつを書いてみようと思います。

 1983年、大学生だった私は、月に1回海に潜りに行くことを定例とした部員7名の弱小ダイビングサークルに入っていました。
 ある日、高校の友人に「海が好きなら子どもと海や山で遊ぶボランティアしてみない?」と誘われたのでした。それが、朝日新聞社厚生文化事業団が主催する、知的、身体障害児、施設や母子寮に住む児童、一般家庭児を対象にした統合キャンプのリーダー活動でした。フワっとした誘いに乗って始めたこの活動は、結果的に私の学生生活を色々な意味で充実したものにしてくれました。

 ダイバーとリーダーの二足のわらじを履き、あっという間に4年生の夏が終わりました。卒業して何をしたいのか自問自答しつつも明確な答えが出ないまま、とりあえず就活開始。苦戦しましたがやっと1社から内定をもらうことができました。とりあえず社会人になれる安心を得て間もなく、高田馬場にあるダイビングショップに行くことがありまして、その道すがら日点があったのです。
 入口付近に事業内容が書かれた古ぼけた看板があり、なんとなく内容を読んでいるとだんだん興味関心が増してきて、おそるおそる建物の中に入ってみました。思いきって「今年職員採用試験はあるでしょうか?」と聞いてみました。すると、試験があるというではありませんか!!すぐに履歴書を出し面接を受けることができました。

 面接ではリーダー活動のことも当然聞かれ、つつがなく終わる流れでした。そろそろ締めの雰囲気になった頃、当時の館長が「事業団のことはよく知ってるよ」とおっしゃったのです。「えっ?そうなのですか?」と、返事をしたもののその状況が呑み込めず頭が真っ白になりました。
 当時の館長は1953年に朝日社会奉仕賞を受賞されていて、少し気の利いた学生ならば当然下調べで気づくはず、何を聞かれても受け答えができるよう準備ができたことでしょう…。

 勢いで日点の門戸をたたいた若輩者でしたが、縁あって採用していただけたおかげで、今もこの業界で仕事ができているのでした。


3 本棚を探して/「七夕に思いを馳せる?」

 貸し出し担当 藤本でございます。七夕に思いを馳せる…ことをしなくなってしまいました。この期に及んでロマンチック路線を取る藤本ではございません。今回は、宇宙に関する図書で比較的読みやすいものを4点。最後におまけで、世界最高レベルのプラネタリウムを作った川崎生まれの 大平 貴之 さんの著作をひとつ、ご紹介します。

■『宇宙に行ったらこうだった! 宇宙飛行士は見た』 山崎 直子 著
点字製作なし デイジー2時間53分

内容:どのくらい上に行けば宇宙なの?ロケットの打ち上げはどこで見ることができる?宇宙飛行士・山崎直子が、宇宙食、月や火星、宇宙船や国際宇宙ステーションなど、宇宙のことをわかりやすく紹介する。

■『忙しすぎる人のための宇宙講座』 ニール・ドグラース・タイソン 著
点字3巻 デイジー5時間49分

内容:宇宙についての重点だけを最短最速で学べる入門書。宇宙のかたちやなりたち、ビッグバンからダークエネルギーの謎まで、宇宙に目を向けることの面白さを知るのに必須の事柄を選びぬいて解説する。

■『NHK子ども科学電話相談天文・宇宙スペシャル!』 NHK「子ども科学電話相談」制作班 編
点字2巻 デイジー2時間51分

内容:NHKラジオ「子ども科学電話相談」の天文・宇宙スペシャル。だれもが一度は不思議に思う「地球はなぜ丸いの?」といった疑問や、「ブラックホールが地球にあったらゴミをすいとらせたい」「土星の環の上でスケートはできる?」といった驚きの発想など、大人にもぜひ耳を傾けてほしい子どもの発言を、天文・宇宙の専門家がていねいに受け止めて解説する。

■『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』 野田 祥代 著
点字3巻 デイジー4時間34分

内容:なぜ私たちは、時速10万キロでひた走る、小さな岩の惑星に生まれてきたのか?空気と生命、月の意外な生い立ち、地球と人の未来、銀河系への旅…。科学に軸を置きつつ、できるだけやさしく「宇宙からの視点」をつづる。

■『プラネタリウムを作りました。 7畳間で生まれた410万の星』 大平 貴之 著
点字製作なし デイジー6時間56分

内容:大学生時代に個人製作は不可能といわれたレンズ式プラネタリウムを完成。170万個の星を投影でき、重さ30キログラムの移動式プラネタリウム「メガスター」を作り出した著者の自伝。

 合計5タイトルご紹介したうち、最初と最後のもので点字図書のご用意がないのですが、貸し出しのご希望とご相談はどうぞセンター貸し出し担当まで。


4 編集後記

 15日に開催した「触る」有名建物展にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。私は不在にしていたのですが、大変盛況だったと聞いています。当日展示された模型の一部はセンターに残されることになり、私はその中の一つ「エスコンフィールドHOKKAIDO」を触りました。昨年開業した北海道日本ハムファイターズのホーム球場ですね。以前本誌でも書いたとおり、私はファイターズファンです。この模型を触り、北海道や好調なファイターズに思いを馳せました。
 ところで、10日号で募集を始めた「おすすめスポット」は、続々と投稿が集まっています。発表は7月10日号。皆様、お楽しみに!もちろん、引き続き投稿を募集しております。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


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