2024年3月10日 発行
発行責任者 杉山雅章
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前期ロマン派の時代、同世代の作曲家たちと共に活躍したフェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ。少年の時から才能を発揮し、環境にも恵まれ、音楽家として幸福な生涯をおくりました。過労がたたり、わずか39年の人生でしたが、まるで常春のような多くの瑞々しい調べを生み出しました。今回は彼の代表作品を集め、その音楽の豊かさを堪能します。
「東京都ロービジョンケアネットワーク」による「東京ロービジョンサポートフェア」が開催されます。
眼科医によるQ&Aコーナー、視能訓練士コーナー、遮光眼鏡コーナー、福祉相談・体験ブースなど盛りだくさんです。スマホ活用法やパラスポーツ座談会などのレクチャーも予定されています。どなたでもお越しいただけます。
詳細は、東京都眼科医会のウェブサイトをご確認ください。
澤村です。小学校1年生の時、近所の本屋さんで伝記を1冊ずつ買ってもらって読むことがマイブームでした。今でも覚えているのは、最初にナイチンゲール、2冊目はヘレン・ケラーを選んだこと。ヘレン・ケラーは、サリバン先生との有名な「WATER」シーンや、点字というものがあって指で触って本が読めるなど、目が見えなくても耳が聞こえなくても生きていけることを知り、その後もずっと心に残るものでした。(なお、私がこの仕事を選んだのは偶然です。)
一方のナイチンゲールは、お恥ずかしながら、「看護の母」「クリミアの天使」など漠然としたイメージしか残っていませんでした。数年前、小学1年になった姪っ子が「(将来は)ピザ屋さんか看護師さんになりたい」と言ったので、さっそくナイチンゲールとヘレン・ケラーの伝記漫画を買ってプレゼントをしました。送る前に、私があらためて読みたかったこともあります。
読んで驚きました。ナイチンゲールは看護活動に留まらず、病院の設計、そして傷病兵が回復して自立して生きていくための道筋、つまりリハビリを含めた現在の医療につながる礎を築いていたのです。また、周囲の貴族たちがナイチンゲールという1人の女性の強い意思と行動を、物心両面で支えていたことも伝記では触れられていました。
少し前に中井貴一さんが看護師役を演じていたテレビドラマで、ナイチンゲールの言葉「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」が紹介されていました。看護師ではありませんが、私の仕事も人として大切な尊厳や権利を取り戻す、まさに「戦い」と感じています。200年近くたっても、私の仕事のそこかしこにナイチンゲールの功績が感じられる、そんな勇気をもらった伝記の思い出です。
歩行訓練士の田村です。大きな被害を出した東日本大震災から約13年が経ちました。今年は元日から能登半島地震があり、いつ大きな災害に襲われるか分からないことを改めて感じました。
今回は、災害時の備えに役立つグッズをご紹介いたします。
災害時に役立つLEDライト付きのAM/FMラジオです。ワイドFM(FM補完放送)にも対応しています。通常の乾電池での使用はもちろん、手回し用ハンドルやソーラーパネルがついていますので、ハンドルを回すかソーラーパネルを太陽光にあてておくことで、内蔵の充電池に充電することが可能です。
本体底面にはスイッチがあり、左にスライドさせると警報音を鳴らすことができます。右にスライドさせると携帯電話・スマートフォンを充電池から充電できます。
災害時、ガスや電気が止まって料理ができない時に電気や火を使わずに缶詰やレトルト食品を簡単に温めることができるグッズです。
使い方は、チャックのついた専用の袋に缶詰やレトルト食品と水150ccを入れ、発熱剤をセットし、チャックをしめて20分ほどで食材を温めることができます。一度に温められる量の目安は2食分(たとえば、レトルトカレー2個、パックごはん2個、缶コーヒー2本)です。
加熱用の袋は、10回程度繰り返し使えます。本商品には発熱剤1回分が付属しています。追加の発熱剤は3個入り1,109円(税込)で別売りです。
音声ガイド担当の橋口です。サピエ図書館のサービスが停止していますが、時間を持て余している方はいませんか?そんな皆様にお届けする読書応援企画が、「シネマ新作エクスプレス」です。サピエ未公開の新作シネマ・デイジーを、このメルマガを読んでいる方に一足早くご紹介します。
昨年の3月28日、音楽家の坂本龍一さんが71歳で亡くなりました。その一周忌を前に、あらためてその偉業を称えるべく、彼が貢献した作品にシネマ・チュプキ・タバタ代表の平塚千穂子さんが熱い思いで音声ガイドをつけてくれました!以下に2タイトルをご紹介します。
なお、坂本龍一さんは作曲だけでなく、施設の音響監修も手がけました。歌舞伎町にある「109シネマズプレミアム新宿」です。そこで今月から、公開10周年&TVドラマ化を記念してリバイバル上映されているのが石井裕也監督「舟を編む」です。実は当センターの4月上映作品だったりします。今何かと話題になっている人気作品ですので、まだ観ていない方は要チェックです!貸し出しのご希望および上映会のお申し込みは、各担当までどうぞ。
在日コリアンが多く暮らす川崎区桜本地区を舞台に、ハルモニ(おばあさん)の25年を追ったドキュメンタリー映画「アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち~」をみました。戦争に翻弄され、在日一世として長く厳しい生活を余儀なくされた女性たち。「豊かな老後」のために日本語の読み書きを学び、仲間と歌って踊ってご飯を食べる。そして戦争反対の強い意志。今を、これからを生きる私たちにメッセージを投げかけています。東京・田端のシネマ・チュプキ・タバタは3月14日から、横浜シネマリンは3月23日から。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
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