2023年9月10日 発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
第4回 ベートーヴェン(その1) 交響曲
~楽聖ベートーヴェン 音楽に革命をもたらした大作曲家~
18世紀後半から19世紀前半。この歴史の転換期に、難聴という音楽家にとって致命的な病に苦しめられながらも、それまでと全く異なる音楽を創造したベートーヴェン。今回は彼の創作の中心であった交響曲にスポットをあて、その壮大かつ崇高な音楽世界に迫るとともに、全作曲家の中で最も華やかだったといえる恋愛遍歴も披露いたします。
クラシック音楽をあまりお聴きにならなかった方にも耳馴染みのよい、わかりやすい曲を取り入れていますので、ぜひお楽しみください。
日本音楽文化交流協会様より、コンサートにご招待いただきました。ご希望の方に「第36回国際親善交流特別演奏会」の招待券を差し上げます。
※出演者や演目は、状況により変更される場合がございます。
子どもから大人まで、障害の有無に関わらず、参加者が一緒に音楽や朗読会を楽しんでほしいと願って開催されるコンサートです。癒シンガーKeikoさんが歌を、盲目のピアニスト佐藤翔さんがピアノを、ソングレターアーティストの安達充さんがピアノ、朗読劇、即興演奏を、参加型で内容盛りだくさんのコンサートです。無料ですが、参加申し込みが必要です。
こんにちは、訓練担当の石川です。
わたしがセンターに入職して、早半年が経とうとしています。いつもに増して、暑い夏でしたが、皆様いかがお過ごしですか?
暑さがとにかく苦手なわたしですが、夏になると熱中するものが高校野球です。つい先日、夏の甲子園が幕を閉じました。今年は、応援していた学校が甲子園どころか、県大会の初戦で早々と負けてしまい、わたしの夏があっさり終わってしまったと寂しい気持ちでした。
プロ野球も含め、野球は大好きで、野球とともに育ちました。幼い頃から全盲で、家族に野球経験者がいるわけでもないなかで、なぜ野球に興味を持ち、夢中になっていったのかは、わたし自身もわかりません。しかしながら、野球という存在は、わたしにとって、なくてはならないものとなり、現在に至っているのです。
友だちと球場で応援しにいきたいという一心で、歩行訓練をやる気になったという子ども時代のエピソードは、ちょっぴり恥ずかしくも、話のネタによく使います。白杖を手に、自分で大好きな学校のスタンドに応援しに行くという目標が、自立して生きて行こうという意欲につながっていたのかなと思います。
そしてまた、わたし自身も、中学から高校にかけて、盲学校でグランドソフトボール(視覚障害者の野球)をしていました。とにかく男の子に負けたくないという思いで熱中し、2度の全国大会を経験できたことは、大切な思い出となっています。
わたしが在学していた頃、地域の予選を勝ち抜いた盲学校の全国大会がありましたが、現在では、盲学校の在学者数減少により、なくなってしまいました。
全国大会の舞台を「わたしたちの甲子園」と表現し、チームメイトとともに戦った日々を高校野球の選手に自分たちの姿を重ね合わせ、本当になつかしく感じます。
社会人になって仕事をしたり、結婚して家庭を持った今でも、大好きな高校やプロのチームを毎日のように応援し、時にはテレビで、時にはスマホで、試合を見ながら野球を楽しんでいます。子どもみたいだと言われそうですが、好きな選手やチームのキーホルダーを持ち物に着け、その活躍を自分のやる気に変えて、毎日楽しく生きています。
今年は、予定が合わず、直接球場に観戦にいけませんでしたが、来年は、夏の灼熱の甲子園で、全力応援したいなぁと思っています。
歩行訓練士の田村です。センターでお試しいただける遮光眼鏡にラインナップが増えましたのでご紹介いたします。メーカーは東海光学です。
従来はオーバーグラス型(眼鏡の上から掛けるタイプ)のみでしたが、この度クリップオン型(眼鏡のレンズをクリップで挟むタイプ)を取り扱うようになりました。補装具の遮光眼鏡として申請できます。なお、申請の際に医師の意見書が必要となります。補装具の申請についてご相談したい方は、用具担当までご連絡ください。
お使いの眼鏡の上に装着することができる遮光眼鏡です。取り付け方は、眼鏡レンズの鼻あて付近を本体のクリップで挟んで使用します。レンズの色は26種類あり、見え方、眩しさに合わせて色を選べます。
こめかみを覆うようなカバーがついているため、横方向からの眩しさを軽減します。跳ね上げ式のため、夜や日陰に入った際などにすばやく対応できます。取り付ける眼鏡サイズによってはうまく取り付けられない場合がありますので、購入前に一度お試しください。
まだまだ暑さが残るとはいえ、空を見上げると秋の雲が広がり、ようやく猛暑の夏が終わろうとしています。暑さに負けず、この夏もたくさんの利用者の皆様がイベントや訓練などでセンターにお越しいただき、私たちの方こそ元気をもらいました。
以前の192号でもご紹介しましたが、「世界網膜の日」は9月24日に開催されます。オンライン視聴も可能です。詳しくはこちら(世界網膜の日 in 神奈川)をご確認ください。
今号は、コンサートのご案内が揃いました。芸術の秋をお楽しみに、どうぞおでかけください。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
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