2023年4月25日 発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
5月は、イギリス・フランス映画「ファーザー」を上映いたします。
最近、映画館でアプリを使って映画を楽しむ視覚障害者が増えています。UDCastは、映画の音声にあわせて音声ガイドを再生する無料のアプリで、上映されている話題の新作映画をリアルタイムで楽しむことができるようになります。今後、対応する映画はもっと増えていくことが予想されるため、アプリに触れる第一歩となるような入門イベントを企画してみました。参加に必要なのは、スマホとイヤフォンだけです。
まず4月から7月開催の入門ミニ講座で準備をして、8月19日のUDCast体験上映会で一緒に映画を楽しむというのがおおまかな流れになります。上映作品は「コーヒーが冷めないうちに」です。川口俊和の人気小説で、「4回泣けます」というキャッチコピーとともに話題になった感動作。本作はシネマ・デイジーの製作ができないため、無料で鑑賞できるこの上映会は貴重な機会になるかと思います。ぜひお見逃しのないよう。もちろん使える方のご参加も大歓迎です。
入門ミニ講座は1回完結で、5月27日・6月23日・7月21日と22日の上映会終了後に30分ほど行います。各回定員10名で予約制です。毎回同じ内容ですので、ご都合の良い日にご参加ください。詳しくは、橋口までどうぞ。一緒に第一歩、踏み出してみましょう!
皆様、初めまして。新人職員の 石川 麻(あさ)と申します。訓練を担当します。
私は、関西出身の全盲で、幼い頃から、点字や白杖などを使って日常生活をしてきました。盲学校と一般大学での学びから、福祉や医療に関する勉強を中心に、各種ボランティア活動なども経験してきました。
野球を中心に、スポーツ観戦をしたり、ピアノの弾き語り、カラオケ、マラソンなど、スポーツや音楽関係の趣味が多く、基本的に外に出ることが好きな人間です。また、スイーツや温泉巡りも好きで、あちこち旅行に行くことも多くあります。人とお話しすることが大好きなので、皆様と楽しくお話できればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
石川が「スタッフルームから」に登場するのは9月を予定しています。そちらもお楽しみに。
メルマガご愛読の皆様こんにちは。スイーツ斉藤です。
私はパートで、点訳担当の浦野職員の補助をしています。点字印刷をしたり、書類のレイアウトを整えたり、点訳者、校正者への郵送などをしていますが、センターの点訳者でもあります。
今、柚月裕子著『合理的にあり得ない2』を点訳中です。元弁護士の私立探偵が依頼人の事件を解決する話で、前作の『合理的にあり得ない』が天海祐希主演でドラマ化され、17日から月曜10時フジテレビで始まりました。第1回を見ましたが、とてもおもしろかったです。天海祐希はさすが元宝塚トップ、カッコいいですね。
私が点訳しているのはその続編ですが、今回初めて自動点訳で点訳しています。まず本を裁断。バラバラにしてパソコンで読み取り、自動点訳し、レイアウトを整え、変換ミスを直していきます。点字では「コレワ」「ココエ」などとなりますが、「コレワ」の途中で行が替わると見た目通り「コレハ」となってしまい、「コレワ」に変換してくれません。
笑ってしまったのがカタカナの「ハ」です。ハではなく点字の「レ下がり」に変換されてしまいます。何でだろうと直しながら、ようやく「ハ」を全てカッコの開きと読んでいるんだと気づきました。なんとなく優越感にひたり、「ふふん、自動点訳くん、まだまだだね」と、ひとりほくそえみました。
『合理的にあり得ない2』の点訳完成にはもうしばらくかかりますが、完成のあかつきにはぜひ読んでみて下さい。おもしろいですよ。そして、この本はセンターのスイーツ斉藤が点訳したのか、と思っていただけるととてもうれしいです。
コロナも落ち着きつつある今年のゴールデンウィークは、きっとニュースで大帰省ラッシュが取り沙汰されるに違いないと思っている貸し出し担当の藤本です。全国レベルで同時多発的に小規模民族移動が繰り広げられるゴールデンウィーク。おでかけの予定があればおでかけの友に。おでかけの予定がないならお家でお楽しみいただこうと、日本のどこかが何らかの形で取り上げられたものを8タイトルご紹介いたします。「日本のどこかが何らかの形で」とはどういうことか、最後にご案内します。
8タイトルのポイントをご案内いたします。
ひとつめ、北から順に並べました。図書の紹介ではしばしばタイトルの五十音順などで並べますが、今回は北から順にご紹介です。
ふたつめ、北海道が関係する小説もあれば、東北の紀行文もあれば、神奈川の歴史に絡むものもあれば、果ては沖縄の食に関するものもありました。ここで言いたいのは、それなら北海道の歴史、東北の寺巡り、神奈川が舞台の殺人事件なんて探し方も、ありではないでしょうか。
みっつめ、街道をゆく10、茶屋次郎の事件簿30、百寺巡礼第8巻といった、順番が途中のものがありました。これらはもちろん1や2もございます。
図書の探し方について、場所と何かをかけあわせてみる可能性や、シリーズ番号をきっかけに他のものも借りてみるといったことを提案するのに、このような紹介のしかたにしました。
上記の8タイトルはもちろんのこと、ご自分で思い付いた組み合わせも大歓迎です。まずは相談からでも、ご連絡をお待ちしております。
日本郵便株式会社は、1級または2級の身体障害者等で、受付期間内に申し込んだ方に「青い鳥郵便葉書」を無償で配付しています。
まもなくゴールデンウィークですね。センターは29日休館、30日は開館し、5月1日から5日まで休館いたします。貸し出しのご希望はお早めに。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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