川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第185号

2023年4月10日 発行
発行責任者 杉山雅章


目次

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1 ニュース&トピックス

(1) かわさき春のコンサート「福本純也ピアノトリオ」のご案内

 ジャズミュージシャンによる、ピアノ(福本純也さん・編曲)、エレキベース(東野恵祐さん)、ドラムとパーカッション(秋葉正樹さん)のトリオの演奏会です。ピアノの福本さんは、昨年度センターのジャズ講座で講師を務めてくださった方で、5回にわたってジャズの魅力をたっぷりと教えてくれました。
 今回は満を持して、気心の知れたお仲間たちとトリオ編成で出演していただきます。
 Fly me to the moon、情熱大陸、リベルタンゴなどのスタンダード演奏だけでなく、よく知られたポップスや唱歌も独自のアプローチでジャズとして聴かせてくれます。
 土曜の午後のひと時、多彩で上質なライブ演奏をご堪能ください。

日時
5月13日(土曜日)13時開場 13時30分開演
定員
120名・予約制(全席指定)

(2) 5月6日「れきおんクラブ」のお知らせ

 国会図書館配信のSPレコードの音源をお楽しみいただく特別企画「れきおんクラブ」第40回のテーマは、「輝く大正ロマン 浅草オペラとオペレッタ」です。
 日本に伝わった西洋音楽の中でも、歌劇は大正時代に浅草オペラとオペレッタとして庶民の娯楽となり、和洋折衷の名曲とスター歌手たちを生み出しました。田谷力三、榎本健一らトップスターの歌声や、貴重な和製喜歌劇など、れきおんならではのコレクションをお楽しみください。

日時
5月6日(土曜日)13時30分から15時30分まで
(開始時刻が13時30分になりましたので、ご注意ください。)
定員
30名・予約制

(3) 出張ヨガ教室のお知らせ

 皆様から大好評のヨガ教室。「ヨガをやってみたいけれど、センターは遠くて行けない」と諦めていた方のために、2023年度の新企画として、高津区と麻生区で出張ヨガ教室を開催いたします。視覚障害者に指導経験のある講師がわかりやすく説明し、スタッフがサポートしますので、初めての方でも安心してご参加ください。5月と7月は高津区で、6月と9月は麻生区で開催いたします。
 お申し込みは、5月・6月分について現在受付中です。

【高津区】
5月11日(木曜日)と7月6日(木曜日)、時間はいずれも10時から11時30分。
会場は地域福祉施設ちどり(川崎市高津区久本3丁目6-22)で、イトーヨーカドー溝ノ口店の近くです。
【麻生区】
6月8日(木曜日)と9月7日(木曜日)、時間はいずれも10時から11時30分。
会場は麻生市民交流館やまゆり(川崎市麻生区上麻生1丁目11-5)で、小田急線「新百合ヶ丘駅」南口から徒歩4分の場所で、昭和音大の近くです。
【以下、共通】
定員は16名の予約制。動きやすい服装と、靴下着用の方は滑り止めのついた五本指靴下、汗ふきタオル、水分補給用の水などをご持参ください。

(4) 八丁畷駅踏切工事完了のお知らせ

 京浜急行八丁畷駅に隣接する踏切で、左右の歩行者空間を拡張する工事が完了しました。これまで歩行者や自転車で混雑していましたが、緩和されています。また、踏切と歩道の境目も4か所すべてに警告ブロックを二重に敷設しています。視覚障害者の踏切横断は、ここから踏切が始まり、ここで終わり、と意識することが大切です。歩行訓練を希望の方は、センターまでご連絡ください。


2 スタッフルームから/「余韻を楽しむ」

 事務担当の安藤です。

 スギ花粉からヒノキ花粉にピークが移りましたね。例年になく多く飛んだ今年のスギ花粉。コロナ禍のマスクのおかげで症状がほとんど出ていなかった私も、今年は盛大に咳こみ、薬が手放せない数ヶ月でした。多くの方がようやくほっとしているのではないでしょうか。

 さて、最近盛り上がった話題と言えば、やはりWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でしょうか。栗山監督だからこそ集まった錚々たるメンバーと出来すぎな試合展開に、大興奮の2週間でした。

 大谷翔平選手の鬼気迫る姿、国内の若手投手陣の活躍、源田壮亮選手の右手薬指を骨折してもなお、飄々と試合に出続けた姿は、感動すら覚えました。最初、誰この人と思った「たっちゃん」ことラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー選手の活躍も良かったですね。

 試合とは別に面白かったのは日本の応援。一糸乱れぬ応援は世界的に話題になりましたが、私の感心ポイントは各球団の選手の応援歌がしっかり歌われていたところ。大谷選手は日ハム時代のもの。ヌートバー選手にいたっては新曲が作られました。それらは、海外からみるととても珍しいもので、外国人が日本の応援団に、「あれはなんて歌っているんだ?」と興味深々に質問していたという記事を何かで読みました。そこで、いくつか調べてみました。

 大谷翔平選手の応援歌。「迷わずに駆け抜けろ 伝説の幕が開ける さあ気持ち込めて進め 狙い定め跳べ!大谷! 夢の向こう側へ」この応援歌で日ハム時代を過ごし、今や世界の大谷です。

 ヌートバー選手はこうです。「日の丸を背負い いざ世界へ立ち向かえ 大和魂見せてやれ 戦え侍」日本選手の誰よりも熱いプレーを見せてくれた、彼らしい歌詞です。

 ライオンズファンの私からおまけでもうひとり。「(前奏あり)この場所で輝け 魅せろ壮亮 泥にまみれて培った 今ここで魅せろ 源田の力」泥まみれになりながら打撃練習を重ねて開花させたことから、こんな歌詞になったと言われている、努力の人、源田壮亮選手の応援歌です。プロ野球も公式戦が始まりましたが、オープン戦から骨折のためにお休み中の源田選手。早く復帰して、WBCに負けない活躍を見せてほしいものです。


3 訓練担当コラム/「アイメイトを安全に使いこなして未知の世界へ」

 アイメイトユーザーの今野です。「アイメイト」とは、我が国で盲導犬育成においてもっとも歴史のある公益財団法人アイメイト協会(東京都練馬区)で、盲導犬になるための適正を見極める訓練と、希望する視覚障害者と28日間にわたる共同訓練を経て、無事盲導犬としてデビューできた犬のことを指します。

 アイメイトは左手のU字形ハーネスで使用者に寄り添います。左に犬が1頭分いることをつねに想定して、犬に指示を出します。そのため、道の反対側に渡りたいとき、お店の入り口に入るとき、電車に乗るとき、安全のために「非効率な」動きをすることがあります。例えば道の左側にいて反対側の右側に渡りたいとき、そのまま右を向いて渡りません。目的地の前をいったん通り過ぎ、徐々に右に向きを変えて最終的には180度Uターンをしてから道路を横断するのです。理由は、犬が最短コースで右に曲がると、さらに右を歩く使用者があやまって車道にはみ出す可能性があるためです。犬も人間同様に年を重ねていくなか、息を合わせて指示を出していきます。

 盲導犬育成団体によっては、犬を必要に応じて右手に持ち替えたり、犬と白杖を併用したり、犬への指示コマンドがもっと多いなど、歩行の仕方には違いがあるようです。どちらの団体であっても共同訓練で身に付けた歩き方を応用して、行動範囲を広げていくことが可能です。全国どこでも、道行く人に尋ねながら、犬と一緒に外出や観光をしてみませんか。はじめての場所、海外旅行にもチャレンジできるかも。とっても楽しいですよ。


4 編集後記

 新年度になりセンターに新しい仲間、石川 麻(あさ)が加わりました。パソコンやスマートフォンの訓練担当です。次号であらためて紹介いたします。杉山センター長と15名の職員で、1年間センターを運営してまいります。イベントなど、利用者の皆様のお声を取り入れて、より身近に感じていただけるセンターを目指します。どうぞよろしくお願いいたします。
 ところで、4月23日からTBS日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官』で、福山雅治さんが全盲のFBI特別捜査官を演じるそうです。嗅覚や触覚などを活用して難事件をさばいていく役とのこと。TBSのホームページによれば、副音声による解説放送対応のようです。今からわくわくしています。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


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