2023年3月10日 発行
発行責任者 杉山雅章
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新企画、クラシック音楽をCDで鑑賞する講座を偶数月の第一土曜日に開催します。
この音楽講座ではクラシック音楽をわかりやすくひも解くと同時に、選りすぐりの名演を聴いていただき、音楽の新たな発見とその魅力をお伝えいたします。
クラシック音楽は幅が広く、様々な側面がありますので、作曲家をシリーズにして、毎回1、2名取り上げていきます。クラシック音楽を真に楽しむには、基礎知識が必要です。音楽史、楽曲の形式、楽器の種類、楽譜の基本等を必要に応じて初心者にもわかるように説明したうえで、クラシックの名曲・名演奏をセンターの高音質のオーディオシステムでたっぷりと聴いていただきます。
クラシック音楽をあまりお聴きにならなかった方にも耳馴染みのよい、わかりやすい曲を取り入れていますので、ぜひお楽しみください。
ロシアの大作曲家、チャイコフスキーの最大の魅力はその独特のロマン的な美しいメロディーラインにあります。ロシアの冬の大地を思わせるような、憂愁感にあふれたチャイコフスキーの音楽の魅力をお楽しみいただくと同時に、その謎にみちた生涯や、個性的な性格の話もお楽しみください。
サピエは、3月20日(月曜日)午前3時から、3月24日(金曜日)午前10時まで、サーバ入れ替え等の改修作業のため一時サービスを停止いたします。
ご利用の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。なお、センターへの貸し出し希望は通常通り承ります。
3月27日より、高速道路などの有料道路における障害者割引のルールが変わります。
詳しくは、NEXCOのホームページをご覧になるか、最寄りの福祉事務所にお問合せください。
買い物や散歩で家の近くを歩いていると、どこからか梅の香りがする季節になった。季節は着実に進んでいる。
コロナ禍の始まる前の話だが、散歩の途中に香りのよさと花の可愛らしさに毎年立ち止まって見上げる梅の木があった。名前はわからないけれど白梅とピンクの枝垂れ梅。2本が同じ敷地内にあって、毎年たくさん花をつけて遠くからでも良い香りがしていた。ところが台風で一本倒れてしまい、その後どうなるのか心配していたらある日2本とも切り倒され、跡地はマンションになってしまった。楽しみが一つ減ってしまって寂しい。
今日は少し足をのばして、国道1号線沿いの多摩川の土手際にある御幸公園の梅林へ散歩に行った。このあたり江戸時代から明治にかけて梅の名所だったそうだ。明治天皇が行幸されたことから御幸の名がついたらしい。水害で流されて一時期途絶えていたのだが、10年ほど前に梅林の復活を目指して梅の植樹が始まった。いまでは20数種類、200本を超える若木が植えられている。
梅の花がほころんで公園に入る前から良い香りがする。2年前に来たときより幹が太いように思う。コロナになると鼻が利かなくなることがあるそうだから、香りを楽しむ気持ちと合わせて、鼻の利き具合を確かめるような気持ちがわいてきて、花に近づいてふんふんと香りをかいだ。すがすがしい香り。江戸時代の多摩川の土手はどんな風だっただろう。騒々しい音を立てながら国道1号線を次々に走っていく車を横目に見ながら、多摩川の土手に広がっていたのどかな梅林のようすに想いをめぐらした。【パートばん】
用具担当の金子です。東日本大震災からまもなく12年。災害への備えの一助と なるよう、センターで扱っている防災グッズから、2点をご紹介いたします。
蛍光で緑色の、目立つメッシュ生地のベストです。洋服の上から着用できるXXLサイズです。前身ごろに「目が不自由です 手を貸してください」、後身ごろに「BLIND Please Help」と書かれています。軽量で小さく折りたためるので、日常使うカバンに入れておくことをおすすめします。緊急時には、着用したうえで大きな声で周囲にサポートを求めてください。ベストの着用は、ご自身の状態を知ってもらう役割と、まわりの人が声をかけやすくし、サポートを受けやすくする役割とを兼ねています。
しずく型をした黄色い反射板の中に小さなホイッスル(笛)がついた光と音のキーホルダーです。重さは15グラムと軽いので、身に付けたり、カバン等に付けることができます。反射板は車や自転車のライトなどの光が当たるとその光を反射します。従来の約3倍の超高輝度で、遠くからドライバーに光って見え、夜間の交通事故防止に役立ちます。ホイッスルの音域はピアノのC7にあわせており、遠くからでも聞こえますので、周囲に助けを求める時に役立ち、災害・遭難時、防犯・痴漢等の対策にもなります。
「オブリガード」は川崎市視覚障害者ボランティア連絡会の愛称です。このコーナーは、「オブリガード」に所属する各グループが自ら活動を紹介するコーナーです。11回目は「デイジー川崎」から原稿を寄せていただきました。グループへの問い合わせや連絡を希望される方は、当センターまでご相談ください。
デイジー川崎は、川崎市視覚障害者情報文化センターの委託を受け、音声デイジー、テキストデイジー、マルチメディアデイジーなどデジタル録音図書の作成をしているボランティアグループです。
というと、とても難しいことをしているようですが、簡単に言えば、音声データをパソコンで編集し、「視覚障害者の方々が利用しやすいようなデータにしている」ということです。
自宅でパソコンを使っての作業がほとんどですが、現在は月に一回勉強会を開き、編集中の疑問点などを会員同士で話し合って、より良い録音図書を作ることを目指して頑張っています。
主にセンターから依頼された本を編集していますが、ご希望の本がありましたら、会でもリクエストを受けていますので、ご相談ください。
視覚障害者の必需品である白杖、点字用紙等が3月より値上がりしました。心苦しい限りです。16日から、川崎市内の臨港バスと東急バスの運賃が10円値上がりし、大人220円となります。暮らしやすい世の中はくるのか不安は募りますが、春の陽ざしを浴びて、梅や沈丁花の香りを楽しみ、元気をつけて、自分ができることを手の届く範囲からやっていこうと思います。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
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