川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第182号

2023年2月25日 発行
発行責任者 杉山雅章


目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 「音声解説付きDVD映画の体験上映会」のご案内

 3月は、日本映画「ポテチ」を上映いたします。

日時
3月24日(金曜日)・25日(土曜日) 13時30分から(1時間8分)
申し込み締め切り
3月10日(金曜日)
作品情報
伊坂幸太郎原作、中村義洋監督によるハートフル・ストーリー。物語の主人公は、空き巣を生業とする今村。ある日彼は恋人の若葉と一緒に、プロ野球選手の尾崎の家に忍び込んでいた。くつろいでいると家の電話が鳴り、留守番電話に助けを求める女性からのメッセージが吹き込まれる。放っておけない今村は、彼女に会いに行くことにするが…。同じ年、同じ日、同じ街で生まれたこと以外は、プロ野球選手と空き巣、スターと凡人、と対照的で関連がなさそうな2人。だが、その人生は、意外な形でつながっていく。
監督
中村 義洋
出演
濱田 岳、木村 文乃、大森 南朋、石田 えり、松岡 茉優 ほか

(2) コンサート無料招待のお知らせ

 日本音楽文化交流協会より、クラシックコンサートの無料招待のお知らせです。

及川 光悦(みつよし)指揮、モーツァルト・ヴィルトゥオーゾ祝祭管弦楽団
第78回定期演奏会(ピアノ:寺田 悦子)

日時
3月24日(金曜日) 17時45分開場、18時30分開演
会場
紀尾井ホール
☆四ツ谷駅 赤坂口・麹町口(JR線・丸の内線・南北線)徒歩6分
プログラム
モーツァルト作曲 ピアノ協奏曲第20番ニ短調
ハイドン作曲 交響曲第94番ト長調 驚愕
申し込み締め切り
2月28日(火曜日) 17時まで
☆ご希望枚数に制限はありませんが、必ず参加できる方のお申し込みをお願いします。
☆応募者多数の場合は抽選です。抽選結果はセンターより電話で直接ご連絡します。なお、これまでの実績では、申し込まれた方はすべてご招待いただいています。

2 スタッフルームから/「ホットチョコレート色々」

 こんにちは。訓練担当の高木です。春の気配を感じつつ、まだまだ寒い季節ですね。こんな季節、私はホットチョコレートが飲みたくなります。それってココアと違うの?という方のために、少し調べてみました(私も違いはよくわからなかったので)。

 一言でいえば、カカオ豆から油脂であるカカオバターを取り除いたのがココアで、取り除かないチョコレートを飲み物にしたものがホットチョコレートなんだそうです。味はココアはすっきり、ホットチョコレートは濃厚です。

 私はカナダ留学中にホットチョコレートと出会いました。むしろカナダではココアにはほとんどお目にかからなかったように思います。ホットチョコはチョコレートが材料なので、ダークチョコ、ミルクチョコ、そしてホワイトチョコのドリンクがありました。しかも生クリームがたっぷりトッピングされているのが私のお気に入り。コメダ珈琲のココアのクリームといえばわかるでしょうか。コメダのクリームにはかなりテンションが上がりました!クリームが好きなだけか…?

 2月にはバンクーバー周辺のカフェが参加するホットチョコレート祭りがありました。1か月ほどの期間、それぞれのカフェがオリジナルのホットチョコを提供するイベントです。牛乳の代わりにココナッツミルクや豆乳を使ったり、ドライフルーツをトッピングしたり、様々なドリンクが楽しめます。面白かったのは桜色のドリンク。ミルクとラズベリーがメインのホットチョコでした。今年は和をテーマにしたものもあるようで、「おばあちゃんの秘密の梅酒」なんてものも!ノンアルコールの梅酒とホットチョコレートのコラボだそうです。飲んでみたいような、怖いような…。

 カカオは紅茶よりカフェインが少なくポリフェノールがたっぷり、リラックス効果もあるそうです。ホットチョコにはなかなか出会えないので温かいココアで冬を乗り切ろうと思います!


3 本棚を探して/「レイアウトに悩みます」

 点訳担当の浦野です。録音でも同じだと思いますが、点訳しやすい本は、教養書より小説です。教養書はレイアウトが複雑だったり、図表を用いていたりと、点訳の難易度が上がります。一方、小説は図表を使うことが少なく、またレイアウトもシンプルなものが多いのです。ですから、経験の浅い点訳者さんには、まず小説をお願いすることにしています。逆にいえば、複雑な教養書は、経験を積んだ方に点訳を依頼するわけです。
 ところが最近、レイアウトの複雑な小説を立て続けに点訳することになりました。このような本が増えているのか、たまたまなのかはわかりませんが。
 今回は、そんなレイアウトに悩んだ小説を紹介します。

■『出版禁止 いやしの村滞在記』
 長江 俊和 著/点字5巻

内容:心に傷を持ち、人生に疲れた人々が集い再生を期す「いやしの村」。穏やかに見えるその集団だが、ネット上には「呪いで人を殺すカルト集団」という根強い噂があった。その真偽を探るべく、ルポライターが潜入取材を試みるが…。

コメント:この本は変わっています。本来前にあるべき目次や標題を書いたページなどが後ろにあるのです。詳細は書きませんが、それを読者に伝える必要もありました。しかし、原本のとおり点訳書を作るわけにもいかず、点訳者、校正者、私で知恵を出し合いながら点訳書を完成させました。

■『予感(ある日、どこかのだれかから電話が)』
 清水 杜氏彦 著/点字4巻 デイジー6時間3分

内容:電話である予感を伝える少女の物語、老女を陥れる犯罪を企てた男の物語、犯罪小説が送られてきた作家の物語。3つの物語それぞれの関係性が明らかになった時、新たな物語が立ち上がる…。仕掛けに満ちたミステリー。

コメント:小説の中に小説の原稿が挿入されているという入れ子構造の本です。本文の見出しと原稿内の見出しを区別するため、工夫が必要でした。

■『森をひらいて』
 雛倉 さりえ 著/点字3巻 デイジー製作中

内容:外界から隔絶された学園で寮生活を送る少女たち。「森を作る」という遊びが流行するなか、ある少女は1人だけ森を作ることができない。激化する戦争の影が学園にも忍び寄る。少女たちの密やかな闘いと連帯を描いた鮮烈な青春小説。

コメント:本文中に登場人物によるメモ書きが挿入されていたり、書き手の交代を字体変更で表していたりという問題がありました。線を引くなどしてこれらを処理したのですが、読者に伝わったのか気になるところです。

 貸し出しを希望される方は、センターまでご連絡ください。


4 「こんにちは、オブリガードです」/「里の芽会」

  「オブリガード」は川崎市視覚障害者ボランティア連絡会の愛称です。このコーナーは、「オブリガード」に所属する各グループが自ら活動を紹介するコーナーです。10回目は「里の芽会」から原稿を寄せていただきました。グループへの問い合わせや連絡を希望される方は、当センターまでご相談ください。

里の芽会より

 こんにちは。里の芽会です。

 里の芽会は2000年に結成した点訳活動を主とするボランティアグループです。

 活動は毎月第2、第4金曜日の10時から12時までで拠点は多摩区中野島にある、多摩川の里身体障害者福祉会館です。

 点訳は依頼された図書、自主選択図書、視覚障害者福祉団体、行政関係書類、料理レシピなどです。

 また、地域活動として、小中学校の福祉学習や多摩区の福祉まつりなどに協力しています。

 点訳のご希望が有りましたらご連絡ください。


5 編集後記

 障害者向けのSuica、PASMOの発売日が3月18日に決まりました。発売されたら購入レポートを掲載する予定ですので、どうぞお楽しみに。

 3月18日は鉄道各社で運賃が値上げされたり、東急東横・目黒線と相鉄線の直通運転が開始されたりと、鉄道関係でいろいろと変更があるようです。運賃やダイヤが変わる可能性がありますので、お出かけの際は時間に余裕をみるなど、ご注意ください。

 また、3月27日から有料道路における障害者割引制度が変更されるそうです。詳細は次号でお知らせいたします。

 最後になりましたが、来年度のイベント予告です。偶数月の第1土曜日に「CDで聴くクラシック音楽講座」を開催します。初回は4月1日で、こちらも次号で詳細をお知らせいたします。どうぞ、お楽しみに。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


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