川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第170号

2022年8月25日 発行
発行責任者 杉山雅章


目次

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1 ニュース&トピックス

(1) 「サピエ図書館」一時停止のお知らせ

 2022年8月31日(水曜日)午前9時から2022年9月1日(木曜日)午前10時まで、メンテナンスのため、「サピエ図書館」が、一時サービス停止いたします。ご利用の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、センターへの貸し出し希望は通常通り承りますが、調べるツールが限定されるため、可能な範囲での対応になることをご了承ください。
 また、メンテナンス作業が順調に進んだ場合は、早く復旧することがあります。

(2) 9月イベントのご案内

 9月のイベント日程は以下の通りです。

3日(土曜日)
れきおんクラブ
16日(金曜日)・17日(土曜日)
音声解説付きDVD映画の体験上映会
24日(土曜日)
ヨガ教室

 通常第3土曜開催のヨガ教室は第4土曜に、一方、上映会は第3金曜・土曜に実施します。お間違えのないよう、ご注意ください。


2 スタッフルームから/「お盆休みの一日」

 総務担当、安藤です。つぶやきの原稿書きは、くじ引きで順番を決めています。なのに、なぜかこのお盆の時期にまわってくる確率が高い私は、話題が同じようなものになってしまうのですが、父の新盆、母との別れと書いたので、母の一周忌の時のお話しも書こうかなと思います。

 連休初日、母の一周忌の法要をしました。姉妹とその家族だけのささやかな法要でした。そこで、ご住職からいただいたお話しが、身近で面白いお話しでしたのでご紹介します。

 葬儀や法事などで必ずする「お焼香」。どのようにするのが正しいのかという質問が多く寄せられるそうです。宗派によって違うのか、1回か3回か。結局分からず、前の人のやり方をまねてみる、そんな話しをよく耳にします。しかし、結局のところは決まりはないのだそうです。この日のご住職の所作は、右手の3本の指で3回分の抹香をつまみ、目や額の高さまで持ち上げおしいただき、香炉に静かに落とす。良く知る動きです。え?3回分の抹香とは?と思った方、きっといると思います。これは、香炉に落とす時に、3回に分けて落としていました。三々九度で、2回は盃に口を付けるだけで、3回目に飲むという動きがありますが、それに似た感じです。2回落とすマネをして、3回目にすべてを落とす。これは、あくまでもこのご住職のやり方ではありますが、初めて目にするとても美しい所作に感じました。そしてお焼香は、5割は供養、5割は報告の意味合いがあるので、自分の事、世の中の事など、いろいろ報告をすると良いそうです。

 そして、ご住職は「これを是非試してみてください」と続けました。それは、おしいただく所作の時に、抹香をつまんでいる右手の下に左手を添える、ちょっとした動作です。これをすることで、より丁寧で、かつ上品な動きになり見栄えがするそうです。

 そんな話しを伺ってからのお焼香。左手に数珠を握りしめるばかりで、美しい所作を実践する事はできませんでしたが、みんな元気にやってるよと報告ができたので、よしとします。


3 本棚を探して/「タイトルにもってかれました」

 点訳担当の浦野です。

 センターで点訳・音訳する図書は、リクエストや利用者のニーズを加味しつつ、蔵書のバランスも考えながら、各種新刊情報を参考に決めています。本を選ぶ決め手はいろいろありますが、タイトルを見ただけでおもしろそうと思ってしまうこともあります。

 以前選んだ本に、『全米は、泣かない。伝え方のプロたちに聞いた刺さる言葉のつくり方』(五明 拓弥 著、点字4巻)という本がありました。「全米が泣いた」はよくある映画のキャッチコピーですが、そこをあえて「全米は泣かない」といっているところがおもしろいですね。この本はキャッチコピーの話です。吉本芸人である著者がコピーライターやCMプランナーに教えを請い、「人の心を動かす言葉」について考えるという内容です。

 今回はタイトルで選んでしまった、いわば「タイトルにもってかれた」本を紹介します。

■『このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』
滝沢 秀一 著/点字2巻、デイジー3時間52分

内容:収入格差の原因はゴミでわかる!家を買う前にゴミ集積所を見よ!ゴミ清掃員として働いてきたお笑い芸人が、6年間の日々の中で感じたことや、驚きの出来事をまとめる。

コメント:見るからにおもしろそうなタイトルです。

■『私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術』
内山 聖子 著/点字2巻、デイジー3時間11分

内容:「やらかした…」と、落ち込んでも大丈夫。その経験があとで効く!人気ドラマ「ドクターX」のプロデューサーが、体当たりの失敗とムダの連続で身につけた、仕事のルールを語る。

コメント:「ドクターX」といえば、決め台詞は「私、失敗しないので」ですが…。

■『私がオバさんになったよ』
ジェーン・スー [ほか]著/点字4巻、デイジー7時間4分

内容:人生、折り返してからの方が楽しいってよ!ジェーン・スーと光浦靖子、山内マリコ、酒井順子、能町みね子ら、わが道を歩く8人が、「いま」を語り尽くす。『小説幻冬』連載を加筆し書籍化。

コメント:どこかの曲で聞いたような…。点字・デイジーともに当センター製作です。

■『むかしむかしあるところに、死体がありました。』
青柳 碧人 著/点字4巻、デイジー7時間12分

内容:お姫様を鬼から守った一寸法師。打ち出の小槌で大きくなった彼は、ある計画を心に秘めていて…。「一寸法師の不在証明」をはじめ、日本の昔ばなしを、密室などミステリのテーマで読み解く作品集。『小説推理』掲載を書籍化。

コメント:続編『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』もありますよ(点字4巻、デイジー7時間15分)。

 貸し出しをご希望の方は、貸し出し担当までご連絡ください。


4 ネット閲覧室お届けサービスを試してみませんか?

 貸し出し担当の藤本です。

 プレクストークPTR3、リンクポケットでサピエ図書館をご利用中の方にご案内です。すでにお使いの方はご承知の通り、PTR3、リンクポケットからサピエ図書館を利用する際にはネット閲覧室に図書を登録して利用します。このネット閲覧室、ご自分で検索したものを登録するのはもちろんですが、当センターのスタッフからも登録ができることはご存知でしたか?

 当センターでは、ネット閲覧室にセンターのスタッフが図書の登録をするサービスを試験的・先行的に実施します。PTR3、リンクポケットでサピエ図書館を利用している方の中からこのサービスの参加希望者を募集いたします。

 この先行サービスにご参加・ご協力いただける場合、1回につきおよそ3タイトル、月に2回、センターからの自動送信も併せて体験していただきます。実施期間は11月末までです。それまで、毎月10日・25日とちょうどメルマガの発行日と同じ日に、3タイトル程度の図書がネット閲覧室に登録される、ということになります。タイトルの選定は当センターによるもので、サピエで人気のあるものやスタッフ独自のチョイス、また新刊図書をちょっと早めにお送りするなどを予定しています。12月には、その体験を踏まえて、アンケート調査にご協力いただき、今後のサービスについての検討材料とさせていただく予定です。

 自分で頼まずとも、ネット閲覧室に図書が送られてくる他、もちろんご自分の希望があれば、それをセンターにお申し込みいただくのにも対応するこのサービス。参加・協力してもいいとお考えの方は、貸し出し担当の藤本 fujimotog@kawasaki-icc.jp までメールでお知らせいただくか、センターまでお電話ください。メールの場合は件名「ネット閲覧室お届けサービスへの申し込み」とした上で、本文にお名前をフルネームで書いていただければお返事をいたします。ご質問があれば、「ネット閲覧室お届けサービスへの質問」などとしてメールを送っていただくのでも構いません。

 皆様からのご応募をお待ちしております。


5 編集後記

 夏休み明けの某日、この原稿を書いています。センタースタッフはそれぞれの過ごし方で、エネルギーをチャージしてまいりました。引き続き、当センターをよろしくお願いいたします。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


メールマガジンは ここまでで終わりです。


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