川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第168号

2022年7月25日 発行
発行責任者 杉山雅章


目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 休館のお知らせ

 図書整理日等に伴ない、8月11日(木曜日)から15日(月曜日)までを休館とさせていただきます。16日(火曜日)から平常通り開館いたします。利用者の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

(2) 「音声解説付きDVD映画の体験上映会」のご案内

 8月は、日本映画「愛と死をみつめて」を上映いたします。

日時
8月26日(金曜日)・27日(土曜日) 13時30分から(1時間57分)
申し込み締め切り
8月12日(金曜日)
作品情報
兵庫県の高校に通うミコは、軟骨肉腫という難病に冒されていた。大阪大学病院に入院した際、同じ病棟で長野県出身の浪人生マコと出会い、意気投合し、文通を始める。その後、それぞれが大学へ進学してからも文通は途切れず、ミコの病気が再発した後も、マコはミコを励まし続ける。純愛映画。
監督
齋藤 武市
出演
吉永 小百合、浜田 光夫、笠 智衆 ほか

(3) デイジー図書ダウンロードサービス おすすめセットのお知らせ

 当センターでは、サピエにコンテンツのあるデイジー図書のダウンロードサービスを行っております。SDカード・CFカードをご自身で用意していただき、お好きな図書・雑誌を当センターでダウンロードしてお渡しいたします。
 今回は、おすすめセット第10弾として、期間限定で以下の5つのセットをご用意いたしました。

セット内容
1. 時代小説15
2. 推理小説15
3. シネマ・デイジー15
4. 防災関連図書15
5. 短めにそろえました20

 1.は、井川 香四郎、沖田 正午、畠中 恵など人気作家の時代小説で、いままでサピエベスト30に入らなかったものを15作品ご紹介します。
 2.は、古野 まほろ、松嶋 智左など警察出身の作家のものや、堂場 瞬一、大倉 崇裕などの人気作家のものなど、いままでサピエベスト30に入らなかった推理小説を15作品ご紹介します。
 3.のシネマ・デイジーはアカデミー賞特集です。本場アメリカのアカデミー賞を受賞したものや、日本や韓国など各国のアカデミー賞を受賞した作品を15タイトル集めてみました。「アラビアのロレンス」、「幸福の黄色いハンカチ」など、各国のアカデミー賞作品をお楽しみください。
 4.は防災関連図書です。初期行動マニュアルのほか、備蓄・防災レシピ・体験記などを15タイトル集めました。これを機に、自分に合った備えを考えてみるのはいかがでしょうか?
 最後の5.は「短めにそろえました」と題して、児童文学から時代小説、警察小説も含め、短編作品を収録したもの20タイトルを集めました。

 ご希望の方は、お手持ちのカードを添えて当センター貸し出し担当までお申し込みください。それぞれのセットの内容につきましては、タイトルリストを配布しておりますので、ご希望の方は併せてお申し込みください。ホームページからもご確認いただけます。
 なお、このセットのお申込期間は、8月1日から9月30日までとさせていただきます。

お申し込み・お問い合わせ
貸し出し担当 藤本・庄司まで

2 スタッフルームから/「補助犬法成立20周年を迎えて」

 訓練担当の今野です。

 もう20年、まだ20年などと評価の分かれるところですが、視覚障害者にとって白杖と同じ歩行時の体の一部である補助犬の1つ盲導犬は、未だに病院の一般・救急外来や入院病棟施設などで来院を断られてしまう原因となっていたり、ホテルなどの宿泊施設、飲食店などなど視覚障害者が生きていく上で必要な場所に入れなかったりしているだけでなく、かえってその事例が増えつつあるとも言われています。

 例えば1人暮らしの視覚障害者が盲導犬の助けを借りながら生活しているにもかかわらず、いざ原因不明の高熱、コロナ感染、大けが、急な体調不良に陥っても、安々と救急車で処置を受けられないことと隣り合わせで生きていかねばならないのです。(救急車は犬ごと乗せてくれるのですが、受け入れ病院を探しても見つけられない!)

 そんな中、先日「補助犬法20年のあゆみ」(発行:身体障害者補助犬を推進する議員の会)という冊子が発刊されました。これは、身体障害者補助犬法が2002年5月22日に成立、今年で20年を迎えたことを記念してのものです。また、去る5月20日(補助犬の日)には特定非営利活動法人日本補助犬情報センター主催のシンポジウムが東京都千代田区の議員会館で開催され、私もそこにでかけてきました。

 20年の歩みについて知ることで、まずは法律的裏付けをするために関係団体や当事者だけでなく、超党派の議員の賛同者を集めて結成された議員団の功績、当時の総理大臣橋本龍太郎の動きなど、とても具体的な歴史を学ぶことができただけでなく、そこに至るまでに代表をされていた方々の生のお話を聞くチャンスを得ることができたのです。何もないところからその仕組みを作るところまで携わった人々の生きた話、この現状を何とかしようとする将来の活動についての話は、とても感銘を受けることになりました。

 「犬じゃあいやだ!杖なんかはずかしくて」そういう問題にぶつかっている方や、総論賛成、各論反対という立場に身を置いている方もいらっしゃると思います。障害者として生きていく上で、自ら見たり聞いたりすべきことが周囲に取り巻いているということも、ちょっと心の隅っこに置いていただけると良いのかなあと感じている今日この頃です。


3 本棚を探して/「本棚からお金が出てこないか探して」

 貸し出し担当藤本です。当コーナー「本棚を探して」にちなんで、センターの本棚をくまなく見ていたら、あることに気が付いたのです。おや?普段は借りられていないものの、お金に関する図書が意外とあるなと。今回はセンター製作の作品から、図書分類番号からは見破れないお金関連のデイジー図書をご紹介いたします。(点字図書も製作されている場合は、括弧内に記します。)

■『劉備と諸葛亮 カネ勘定の「三国志」』
柿沼 陽平 著/デイジー 8時間42分

内容:劉備は競馬好き、学歴詐称で、親不孝なボンボンだった?関羽・張飛は劉備に金でスカウトされた?三国志といえば英雄の宝庫だが、彼らには「懐事情」もあったはず。最新知見を生かして、三国志をお金で読み解き、英雄たちの実像に迫る。

■『サブスクリプション2.0 衣食住すべてを飲み込む最新ビジネスモデル』
日経クロストレンド 編/デイジー 5時間54分

内容:月額定額で使い放題。顧客に選ばれるサブスクリプション事業とは。衣・食・住・動・楽を中心とした24社の成功実例と失敗事例を通じて、サブスク事業の成功法則を探る。

■『すみません、金利ってなんですか?』
小林 義崇 著/デイジー 7時間11分(点字4巻)

内容:金利、普通預金、定期預金、源泉徴収、年末調整、株…。お金に関するあれこれを、マネー知識ゼロの超・文系編集者が、元国税局のお金のプロに洗いざらいイチから聞く!対話形式で解説した、もっとも初歩的なお金のトリセツ。

■『やってはいけない老後対策』
大村 大次郎 著/デイジー 5時間20分(点字3巻)

内容:老後資金は3000万円なくても大丈夫!ありとあらゆる手段を使って節税した上で、“自己年金”を増やして定年後のカネを確保するテクニックを、元国税調査官が伝授する。

■『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』
山崎 元、大橋 弘祐 著/デイジー 4時間22分(点字2巻)

内容:貯金、保険、年金、NISA…。結局、お金ってどうするのがいいの?定期預金しか知らないお金のド素人が、お金のプロに、誰にでもできて、なるべく安全なお金の貯め方・増やし方を聞く。

 本棚でお金を探してみましたが、見つからなかったのは言うまでもありません。貸し出しをご希望の方は、どうぞ遠慮せず貸し出し担当までご連絡ください。


4 編集後記

 先日、第167回芥川賞・直木賞の受賞作が発表されました。それぞれ『おいしいごはんが食べられますように』(高瀬 隼子 著)、『夜に星を放つ』(窪 美澄 著)です。詳しくは貸し出し担当までお問合せください。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


メールマガジンは ここまでで終わりです。


メールマガジンのバックナンバー 一覧に戻る

トップページに戻る