2022年5月25日 発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
6月は、日本映画「勝手にふるえてろ」を上映いたします。サラウンド対応の作品です。
歩行訓練士の田村です。今回も我が家の猫の話です。
飼っている猫で最年長は15歳(人間年齢で76歳)と随分高齢化してきました。
年末年始にその最年長猫が糖尿病になりまして、動物病院に入院していました。先に話しておきますと今は元気になっており、今まで通り我が物顔で家の中を闊歩しています。
入院前日は悲しげに鳴いたり、同じ場所をグルグル回ったりと明らかにいつもとは様子が違ったため気になり夜通し隣に座って様子を見ました。かかりつけの動物病院の開院時間に合わせて連れて行き、高血糖状態ということで緊急入院の運びとなりました。獣医さんの説明を聞いているときは妙に冷静になっており、「猫も糖尿病になるんだなぁ」や「今思えば多飲多尿だったな」などと考えながら話を聞いていました。
緊急入院した後、しばらくして山場を越えたとのことでお見舞いに行くとぐったりとしており、自力ではご飯を食べられないため鼻から伸びたチューブにミルクを入れたりと状況は深刻でした。「覚悟はしておいてくださいね」と言われたことを思い出します。たった数日の入院でしたが、まるで数か月のように感じ、どうなってしまうのだろうか、このまま帰ってくることは無いのだろうかなどと考えるばかりでした。
様子はお見舞いに行った時とあまり変わらないものの、数値上は良くなってきているとのことで退院となりました。自宅療養に切り替わりましたが、ご飯をミルクから固形食に戻したときにちゃんと食べてくれるか、日々の薬を飲ませることが出来るか、インスリン注射が出来るのかなど不安なこともたくさんありました。
一番苦労したのはインスリン注射です。体調が良くなるにつれて力も戻ってくるので、より難しさが上がります。嬉しいことでもありますがだいぶ困りました。必要なことだといっても分かってもらえず、今から刺すぞという気配が伝わるとダッシュで逃げて隠れてしまいます。ベッドの下やタンスの陰に隠れるので探すのは至難の業、しかも隠れる場所は狭すぎて注射どころではなくなり、注射を打ち終わるまで2時間を要することも頻発していました。今ではお互いに慣れたもので「はいはい、いつものね」という感じでインスリンを打たせてくれます。
新年からバタバタとしていましたが、現在は入院前と変わらない雰囲気を取り戻しました。動物を飼うことが命を預かることであるということを今回のことで改めて実感しました。
皆様、お待ちかねの本屋大賞が4月6日に発表されました。前回に引き続き、第6位から第10位までをご紹介します。
内容 現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。テレビ制作会社で働く男と、劇団に所属する男。彼らの、思春期から33歳になるまでの友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡を描く。再生と救済の物語。
内容 不遇な半生を送ってきた男がようやく手にした、家族というささやかな幸福。だが赤い満月のかかったある夜、男は突如として現実からはじき出される(「そして月がふりかえる」)。早逝した叔母の形見である月景石。この石を枕の下に入れて眠ると月に行けるというのだが、その代償に「悪い夢」を見るらしい(「月景石」)。近未来の日本。人々を震撼させている感染症に冒された若者は愛する女のためにカリスマ暴君に抗い続けてゆく(「残月記」)。息を呑む感動のエンターテインメント3編を収録。
内容 雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。この館で次々と惨劇が起こる。謎を追うのは名探偵と医師のコンビ。どんでん返しのラストに驚く本格ミステリ。
内容 織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠もった荒木村重は難事件に翻弄される。村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。第166回(2021年下半期)直木賞受賞作。
内容 ラジオ番組の賞金ほしさに、ある夏の思い出を投稿した千鶴。それを聞いて連絡してきたのは、自分を捨てた母の「娘」だと名乗る女性だった。その後、母と再会し同居することになった千鶴だが、記憶と全く違う母の姿を見ることになって…。すれ違う母と娘の物語。
どれも読んでみたい、面白そうな作品ばかりですね。デイジー図書はすべて1巻です。
貸し出しをご希望の方は、貸し出し担当までご連絡ください。
皆様はスマホでラジオを聴くことはありますか。そのようなときに便利なのがradikoアプリです。radikoはお住いの地域のラジオが聴取でき、過去1週間までさかのぼって聴くことも可能です。
iPhone用のradikoアプリが最近更新され、iPhoneの読み上げ機能「VoiceOver」に完全対応しました。
radikoアプリを開くと、放送中の番組名が並びます。以前は番組名のみの読み上げで、放送局名がわかりませんでした。そのため、たとえばNHK-FMを聴こうと思っても、NHK-FMで放送中の番組名がわからないと、選ぶことができませんでした。
更新されたアプリでは、番組名の前に放送局名を読み上げますので、このような心配はありません。なお、番組表から番組を選ぶときには、放送局名の読み上げはなくなります。番組表では、上の方に放送局を選ぶボタンがあり、そちらで選局できるからです。
次に、その他の改善点をいくつか紹介します。番組名の後に放送時刻を読み上げるのですが、この読み上げもわかりやすくなりました。また、「戻る」などのボタンの名前も適切に読み上げられるようになり、VoiceOverユーザーにも使いやすくなりました。
今まで敬遠していた方も、ぜひこの機会に試してみてください。アプリのダウンロードは無料です。
皆様は斉藤一美アナウンサーをご存じでしょうか。文化放送ライオンズナイターの名物アナウンサーですが、報道番組を担当するため、ここ数年はナイター中継から離れていました。斉藤アナの熱い実況が恋しいなあと思っていたのですが、今シーズンよりナイター中継に復帰されたようです。先月のナイター中継で斉藤アナの声を聞いたとき、とても興奮したのを覚えています。
そして、こんなことも思い出しました。斉藤アナが音訳したデイジー図書が「サピエ図書館」にアップされていたなあと。
『松谷警部と三鷹の石』(平石 貴樹 著、7時間56分)です。興味がわいた方、読んでみてください。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
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