2022年4月10日 発行
発行責任者 杉山雅章
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国会図書館配信のSPレコードの音源をお楽しみいただく特別企画「れきおんクラブ」の第34回は、「こころの詩人(うたびと) 野口雨情」。北原白秋、西條八十とともに日本の三大童謡詩人といわれる雨情。代表作の「七つの子」「シャボン玉」「赤い靴」などの童謡のほか、「波浮の港」などの叙情歌や民謡をたっぷりお聴きいただきます。
ミズノ株式会社が、スポーツ用品メーカーとして培ってきた知見や技術を活かして製作した直杖「ミズノケーン ST」が発売されました。機能性と耐久性、デザイン性を追求し、毎日振っても疲れにくく、杖の先端が青色で見た目に軽快な印象をもたらします。当センターの歩行訓練士が試しましたが、実際の重量よりも使用感はさらに軽く、握るグリップのフィット感もよく、例えば足元の点字ブロックがカチカチあたっていることが杖先からよく伝わります。
2年間の保証期間があり、外出先で白杖が折損した際に使用者を目的地までタクシーで送り届けるサービス(地域限定)と修理交換サービスが2回分付帯されています。価格は18,000円(非課税)です。ご購入を希望されている方、保証内容の詳細については、日本点字図書館わくわく用具ショップ(電話 03-3209-0751)にお問合せください。当センターでは、長さ120cmのサンプルを実際にお試しいただけます。
京浜急行八丁畷駅に隣接する踏切で、左右の歩行者空間を拡張する工事が行なわれています。
工事は、2022年3月31日に完了する予定でしたが、8月31日まで延期される見込みです。時間帯は終電後から始発までの夜間工事のため、日中はこれまで通り通行できます。この先歩行環境に変更が生じた場合は、随時お知らせいたします。
2022年4月1日より、特別障害者手当、特別児童扶養手当、障害児福祉手当における「眼の障害」認定基準が一部改正されます。改正のポイントは次の2点です。視力障害は「両眼の視力の和」から「良い方の眼の視力」による認定基準へ変更し、視野障害は従来のゴールドマン型視野計に加え、自動視野計に基づく認定基準が新たに導入されます。今回の改正によってこれまで該当していた方が非該当になる、もしくは減額になることはありません。詳細は、各区役所の障害者支援係までお問い合わせください。
保護犬のチワワが我が家に来て、1年ほど経ちました。今は、1歳5か月。当初は、トイレトレーニングに悩まされたり、ドッグフードをあまり食べなかったりと大変でしたが、だんだん慣れてきました。ちっちゃくて可愛いと平穏な日々を過ごしておりましたが、徐々に本性を現してきました。
前のチワワはメスで、高齢だったので、家の中で静かにしていました。ただ「体をなでろ」と、しつこく体を押し付けてくるので、「愛玩犬とは、こういう性格の犬なんだ」と割り切り、なでていました。今度のチワワは…。とにかく噛みつき好き、イタズラ好き、遊び好き。前の犬の10倍は動きます。まず、いろんなものをかじります。家の食器棚、椅子の足、入口の扉、あらゆる角という角を見つけ、かじります。こちらも懸命に防御を試みます。椅子にはソックスをはかせ、家の角を保護するために、幅10センチ程度の板を切って、L字になるように釘で止め、あらゆる角にL字を配置します。「これで、どうだ」と様子をみていると、今度は、棚の中にある、CD、写真、小さな人形に襲いかかります。負傷した人形の腕を接着材で止め緊急治療を施し、更なる被害者を出さないように、棚の下部にソファの背もたれを配置し封鎖を試みます。すると、更にその背もたれに飛び乗り、棚の上部に攻撃を開始します。ならばと、布で覆い、棚の完全封鎖を試みます。そこに攻撃対象が無いとあきらめると、今度はソファのジッパーを攻撃。局地戦に切り替えてきます。ジッパーの引手を引っ張る、スライダーをかじるのジッパー攻撃を繰り返し、ジッパーを動作不能に陥れます。このジッパー攻撃に味を占め、他のソファのジッパーにも。さらに、私が横になっていると、上着のジッパーに襲いかかります。ふっと気を抜き、「あれ、今日は静かだな」と思うのが一番怖い時。私の上着は使用不能になりました。上が終われば下を攻める。更にズボンのジッパーに侵攻を開始します。
とにかく、「かじりたい」、「噛みたい」。壁紙が少しはがれていると、それに食いつき、壁紙をはがし、食いちぎる。マスクが落ちていると、マスクを引きちぎり、金属のワイヤーを引っ張りだし、それをカミカミ。新聞についてきた小冊子が落ちていると、端を咥え、ブンブン振り回し、引きちぎります。このワンコのおかげで我が家は、ごみだらけ、つぎはぎだらけに。
これではたまらんと、すこしでも気をまぎらわすために、子犬用のボールを投げてあげることに。投げれば咥えて戻ってくる。エライエライと、また投げてあげる。また、戻ってくる。また投げる…。これを、延々と繰り返すことになります。投げないと手に噛みついてきます。甘噛み程度ならいいのですが、子犬の歯が小さいせいか、食い込むので結構痛いのです。
夕食後、お風呂に入る前と後、就寝前、朝起きてすぐ、出勤前…。今日も私は、犬から家財を守るため、ボールで遊びます。【センター長 杉山雅章】
遠藤です。「ポテトサラダ食べたい!でも作るのめんどくさい!」そう感じる方は、少なくないのではないでしょうか。
調理訓練でリクエストされることがままあるポテトサラダ。茹でてつぶし、刻んで混ぜるというように、主菜にならない割にはえらい手間がかかります。特にじゃがいもの皮むきについてはむき残しの判断が難しく、電子レンジで加熱後、クッキングペーパーで包んだり、ホームセンターで購入した皮むきスポンジを使ったりもしたのですが、どうにもこうにもすっきりとした解決策が見つかりません。「なんとも悩ましい…」。そう悶々と感じていたある日、利用者のBさんからおもわぬ解決策を教えていただきました。
それは、じゃがいもの代わりにおからを使うというもの。おからにツナ缶、刻んだ野菜を入れ、マヨネーズで和えて完成です。その名も「おからのポテトサラダ」。じゃがいもを茹でて皮をむき、つぶすという手間をことごとく省けます。しっとり、かつクリーミー。しかも経済的です。まだ訓練で作ったことは無いのですが、もし、今後ポテトサラダをリクエストされた時には、バリエーションのひとつとして提案してみようと密かに目論んでいます。
日本郵便株式会社は、1級又は2級の身体障害者等で、受付期間内に申し込んだ方に「青い鳥郵便葉書」を無償で配付しています。
年末にロービジョン・ブラインド川柳コンクール応募のご案内をしましたが、先日優秀賞が発表になりました。センターの利用者さんも見事入選されています。優秀および入選作品はウェブサイトで公開されていますので、ご覧ください。
さて、今回から10日号と25日号の編集委員が交代しています。「本棚を探して」は25日号になり、浦野が編集担当です。お楽しみに。メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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