2022年3月10日(木曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
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センターでは毎月「音声解説付きDVD映画の体験上映会」を開催していますが、多くの映画ファンに愛され、人気イベントとしてすっかり定着しました。いつもご利用、誠にありがとうございます。
昨年はさらなるアップグレードを図り、サウンドシステムを一新。スピーカーを増設し、より迫力ある音質で映画を楽しむことができるようになりました。
さて、こだわったサウンドとくれば、やっぱり最上級のストーリーを楽しみたいものですよね?お任せください!2022年度の上映作品として、魅力的な12作品を選びました。この場をお借りして発表いたします。
いずれも金曜日・土曜日の開催です。
現在、内容など作品情報をまとめたプログラムを製作中です。拡大文字版・点字版・音声デイジー版・テキストデ―タ版・PDF版をご用意させていただく予定ですので、ご希望の方はセンターまでお申し込みください。
またデータなどは、後日センターのホームページで公開する予定です。URLなどは、あらためてご案内させていただきます。
3月4日に冬季パラリンピックが開会しました。日本選手団は29名。
この中で、視覚障害選手は一人だけ。クロスカントリースキー男子20キロに出場した 有安 諒平(ありやす りょうへい)選手です。
クロスカントリースキーは雪原をスキーで滑る競技です。有安選手が出場したのは、あらかじめコースにつけられた2本のレールに沿って滑る「クラシカル種目」。大会3日目の3月7日、有安選手はガイドスキーヤーの 藤田 佑平(ふじた ゆうへい)さんとともに出場、7位という結果でした。
コロナ禍に負けずに滑り切った有安選手の健闘を称えたいと思います。
貸し出しを担当しております藤本です。その一方、三姉妹の父をやっております。上は小学生、下は3歳児です。家族の80%が女性という中で生活しておりますが、特段不自由はありません。しかしながら、昨今の父親の育児参加などに押され、子どもの面倒を見るにつけ、どうしても慣れないものがあるのです。それは、髪の毛のお手入れ。
まず、お風呂上りにドライヤーをかけるという文化。そんなもの風呂から上がってぴょんぴょん飛び跳ねてたら乾くもんだ!と思っていたら、全然乾かない。しかもそれでクッションに寝そべったりしてクッションがぐっしょり。さながら、グッションです。こりゃまずいと、三人順番にドライヤーをかけるのですが、どの子も私の経験したことのない髪の長さ。どこから風を当てたら効果的なのか、まったくわからない。今でこそ、かれこれ数年の経験を積み、遠くからドライヤーを振りつつ風を当て、髪の根元にも風が当たるように反対の手も使って比較的上手にドライヤーをかけられるようになりましたが、慣れぬうちはうっかり発狂して子どもの頭を掻きむしりそうになることもしばしばあったのでした。
ついで、長い髪の毛と言えば、髪を縛るという文化も忘れてはなりません。これを怠ると、見事に髪の毛の先にカレーがつきます。もしくはスパゲティのソース。あるいはうどんなどを食す際には髪がつゆにつかんばかりで、その箸でもっているのは麺か髪かと心配になるほどです。というわけで、食事の折、もしくは出かける前に、子どもたちの髪の毛を縛るのですが、髪を縛るときのゴムの持ち方と言うのは、私の知っていたそれとまるで逆だったのです。私はゴムを小指側からかけて物を縛ることが多かったのですが、髪の毛は親指と人差し指でゴムを広げて髪束をつかむように縛るのです。このちょっとした違いだけで、器の小さな私の忍耐力はすぐについえてしまうのでした。
しかし、考えてみれば性別の違いなどを問題にせぬよう、あれこれと配慮がなされ始めているような現代。そもそも女子の髪の毛が長いことこそ、ひとつ問題なのではなかろうか!そう気が付いた私は、妻に揚々と提案したのです。「女子だからと言わず、髪の毛を全員短くしてみたらどうだろうか!そうすれば僕もずいぶん育児協力がやりやすくなるだろう!」どうだ、これ以上の提案はなかろうと思った私に、妻はひとこと。「では、あなたが髪を伸ばしてみることから始めてみるのね。」
――なるほど、その考え方もまた至極もっともな話なのでした。
点訳担当の浦野です。このメルマガに何度か書きましたが、私はラジオファンです。高校生くらいまでは、ほぼラジオをつけっぱなしという生活でした。ラジオを聴いて育ったといっても過言ではないでしょう。
視覚障害者の中には、ラジオを聴く習慣をお持ちの方が多いと思います。そんなわけで、年に数冊はラジオに関する図書を点字製作しようと心がけています。今回は、ここ数年間に当センターで点訳したラジオ関係図書のうち、デイジー図書も製作されているものを紹介していきます。
最後に、今製作中の図書を1タイトル。完成をお楽しみに。
3月になり、温かくなってきましたね。寒さに負けて部屋に閉じこもりがちな最近の休日でしたが、これからは散歩に出かけよう!そう心に決めた春です。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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