2022年1月10日(月曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
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2022年という、新たな年を迎えました。
今年は寅年。トラというと、猛虎のような勇ましいイメージがありますが、実は寅年にも5つの種類があり、2022年は「壬寅(みずのえとら)」という年だそうです。「新しく立ち上がる」、「生まれたものが成長する」といった縁起のよさがあるそうで、成長やはじまりの年と言えそうです。
皆様も、今年は何か、新たなことにチャレンジしてはいかがでしょう。毎朝体をストレッチする、毎日公園を散歩する、新たなジャンルの本を読んでみる、興味のある雑誌を読んでみるなど、身近な小さなチャレンジは何となく気持ちがワクワクし、元気が出てきますよ。もちろん、センターのイベントに参加したり、各種訓練を受けることも、その一つです。
イベントと言えば、ここでコマーシャルです。「音声ガイド付きDVD映画の体験上映会」を開催する多目的室に、昨年10月、天井にスピーカーを設置する工事を行いました。前方に3台、後方に2台のスピーカーを設置。特に前方は海外製スピーカーで、とても自然な透明感のある音が出てきます。さらに重低音専用スピーカーも設置しましたので、ドルビーサラウンド対応の作品を上映すると、音の広がり、迫力はまるで映画館のようです。まだ来たことの無い方は、新たなチャレンジの一つとして、体験されてはいかがでしょうか。
さて、センターも「みずえのとら」年にあやかり、新たな試みを行っていく年にしたいと思います。そのような試みに、どうか、皆様も積極的に参加してくださいね。また、こんなイベントを開催してほしいというリクエストも受け付けています。
今年も、より多くの皆様に、必要とされるサービスが提供できるように、事業を進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 【センター長 杉山】
今回は、ウォルフィ―ジャズカルテットによるJAZZライブをお楽しみいただきます。リーダーのウォルフィ―佐野さんは、サックス、フルート、ボーカルをこなす全盲のJAZZアーティストです。今回は、このコンサートのために、ピアノ、ウッドベース、ドラムスによるカルテットを特別に編成し、スタンダードな名曲をたっぷりと聴かせてくれます。
あけましておめでとうございます。歩行訓練士の澤村です。寒くなりましたが、川崎愛を温めながら市内をぐるぐる動いております。今回は、利用者さんやお仕事仲間から教えてもらった川崎市内のおいしい、幸せ、元気になる食べ物をお伝えします。
まず、利用者Aさんおすすめは、東急武蔵小杉駅のJR線方面改札を出て正面にある「ベーグル&ベーグル」です。カフェスペースとテイクアウト両方あります。チェーン店ですが、店員さんが親切に説明してくれます。Aさんの推しは「ヴォルケーノ」というプレーンベーグルにチーズをトッピングした、そのままでもカリッと焼いてもサンドイッチにしてもおいしいマルチなベーグルです。マフィンもあり、ラムレーズンが風味豊かでお好きとか。季節・期間限定商品もあって、選ぶのが楽しいですね。
さてさて、どんどんご紹介しますね。利用者Bさんのおすすめ、宮崎台駅北口から徒歩5分、JAセレサ川崎の「セレサモス」です。地元川崎で採れた新鮮な野菜や果物が目玉ですが、産直だけではないマーケットです。利用者Bさんの推しは肉まん、食欲がない時もこのボリュームがある肉まんに助けられたとか。冷凍なので自宅で温めて召し上がってくださいね。小田急多摩線黒川駅近くには麻生店もあります。
お次は、利用者Cさんのおすすめ、聖マリアンナ医科大学病院脇の「パン工房トナカイ」です。坂の手前、ちょっとわかりにくい場所にありますが、青い看板が目印です。Cさんの推しは12時に焼きあがるイギリスパン、Cさんご主人の推しはねじりパン(揚げパン)ですが、パン生地がおいしいので何を選んでも間違いありません。定休日は病院とあわせているのか、第1・3土曜と日曜祝日です。
最後に、お仕事仲間の看護師Dさんおすすめ、溝の口「おはぎ専門店ももすず」です。丸井がある道路沿いで、東急の高架線を越えて5分ぐらい歩きます。注文を受けてから女性の店主さんが作ってくれます。心がこもった温かみを感じるおはぎです。Dさんは種類がたくさんあって迷うので、セット(玉手箱・12個入り)がおすすめとのこと。さくら、よもぎ、きなこ、ずんだなど色とりどりのプチおはぎが入っています。カフェスペースも数席ありますよ。
皆様がおすすめを熱く語っていただいた時は、私までほっこり幸せな気持ちになりました。詳しい情報は澤村までおたずねください。もしくは、歩行訓練で一緒に行きましょう。本年もどうぞお気軽にお声かけくださいね。
貸し出し担当の藤本です。
毎年1月には、芥川賞・直木賞の発表があります。それらの華々しい紹介は別の機会に譲るとし、ここでは非常にミニマムな藤本賞(創作)の発表を行います。
2021年に川崎市視覚障害者情報文化センターで製作された録音図書から、ノミネート作品と大賞を発表します。なお、選定委員は言うまでもありません、藤本です。
点字4巻 デイジー1巻(9時間22分)
ぶっくがいど2021年10月号で発表。著者の山田氏は藤本と同郷の栃木出身でありながら、藤本は川崎へ…山田氏は南極へという差がそもそも興味をそそる内容。もともとインターネットに載せていた記事から出版へとつながったため、くだけた文体で綴られるそれに比して過酷な南極の環境。これを軽く聞いておいて、2月の音声解説付きDVD映画の体験上映会「南極物語」の予習としておくのも吉。
デイジー1巻(5時間43分)
ぶっくがいど2021年8月号で発表。勝手ながら2021年は藤本が認知症について認知した年でありました。昨今、認知症の人がどのようなものの感じ方や捉え方をしているかに目を向け、それに寄りそいながら付き合っていこうとする考えを提示する図書が増えています。この図書では、認知症への介護という観点で35のテーマに分けて認知症との向き合い方を紹介しています。どちらかというとこれまで意識したことのない人に向けておすすめしたい図書です。
点字3巻 デイジー1巻(6時間52分)
ぶっくがいど2021年12月号で発表。『下町ロケット』と帯の紹介にあるように、池井戸潤や企業小説をお好みの方にも薦められるし、佐々涼子 著『紙つなげ!』のようなノンフィクションを好む方にもおすすめできるタイトル。時代ものでも推理ものでもないのですが、環境問題と言って敬遠するなかれ、プラスチックに代わる木のストローを実現するための著者の奮闘ぶりにどうぞお付き合いください。
さて、勝手に3作品を取り上げましたが、皆様だったら何を上げますか?読書というのは、どんどんのめり込むほど、この続きは、次のおもしろいものはと突き進みがちですが、自分的文学賞などを考えてみると振り返るきっかけにもなるものです。ご自分で条件を勝手に設えて、一人で選考委員になって、自分的文学賞を決めてみるのもよいでしょうし、はたまたこの2022年の自分的文学賞レースが始まったのだと意識しながらこれからの読書に勤しむのも、それはそれでよい一年になりそうです。
新年最初のメルマガをお届けします。
新しい年を迎えて、このメルマガもマイナーチェンジ。これまで「本棚を探して」のコーナーは庄司が毎回執筆していましたが、図書製作・貸し出し担当4人による当番制になりました。それぞれの異なる視点で、おすすめの図書を紹介していきます。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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