2021年12月10日(金曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
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23日(木曜日)までにリクエストをいただいた図書につきましては、年内に発送予定です。ただし、他館から取り寄せる必要がある場合は、年明けにずれ込む場合がありますのでご注意ください。郵便局が込み合う時期ですので、ご希望はなるべく早めにお寄せください。
なお、この時期は郵送ケースが不足する傾向にあります。読み終えた図書につきましては、速やかにご返送くださいますようお願い申し上げます。
日本テレビ小鳩文化事業団が制作する点字付きカレンダーを、今年も無料配布します。今年のテーマは「灯台のある風景」です。
現在、お申し込みを受け付け中です。より多くの方のお手元に届くよう、おひとり様2部までとさせていただきます。ご希望の方は、センターまでご連絡ください。
皆様、サピエという名前はおなじみのことと思います。自分も利用できるらしいけれどむずかしそう、と思っている方はいませんか。
サピエが利用できる機器は数種類あり、それぞれ視覚障害者が使いやすいように工夫されています。操作のコツを覚えれば、自分で探したい本を探し、自分の機器にダウンロードして再生できます。図書を返却する必要もないので、じっくりとゆっくり聞くことができます。また、雑誌を予約し、新刊がでるたびに自動的に送ってもらうこともできます。サピエは、興味の窓を開き、様々な本との出会いによって生活に彩をもたらしてくれるものと思います。
今回は、プレクストークPTR3、iPhone・iPad、パソコンの3種類の機器を紹介します。3つのうち2つを選んでいただき、それぞれ20分間個別に体験していただけます。先着順の予約制ですので、お早めに。
当日は、新型コロナ感染予防対策の上実施いたします。センター内での食事はご遠慮いただきますようご協力お願いいたします。
事務担当の金子です。朝晩はだいぶ冷え込むようになり、暖房器具をそろそろ出して使おうかと思い始めているこの頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
センターのヨガ教室は現在5年目の途中で、これまでに延べ600名の皆様がご参加くださいました。コロナ前はお隣の方とペアになってバランスポーズをとったり、全員で輪になってチャレンジポーズをとったり、終了後に懇親会を開いたりして賑やかな教室でした。現在は参加者同士が適切な距離を取りながら、チャレンジド・ヨガの講師で、とても朗らかでチャーミングな紙谷由起子先生の丁寧な指導に従って体を動かしています。
まずは仰向けになって「吸ってー、吐いてー」を繰り返して呼吸を整えてから、手足や首・肩などをほぐして準備をしつつ、ご自身の体の様子を感じていきます。痛みやコリやハリ、動かしにくさなどあるかも知れませんが、無理しない程度に動かしていくとよい変化が起こるかも。そして、その日のテーマに沿ったポーズに入っていきます。テーマは「足指を使って安定感を感じよう!」や「正月太り解消&温めヨガ!」など毎回変わりますが、参加者の体調に合わせてその場でアレンジもしています。さらに、笑いヨガも定番で取り入れています。楽しくなくても面白くなくても、手拍子と掛け声と深呼吸をしながら、「笑う動作」をすると幸せホルモンが分泌される一方でストレスホルモンの値が下がりやすくなって、幸福感アップにつながるようです。教室でよくやっているのは「あいうえおラフター」。思いっきり口を大きく開いて「あー、ははははは」。口を左右に広げて「いー、ひひひひひ」。すぼめた口を前に突き出して「うー、ふふふふふ」。頬骨を持ち上げながら「えー、へへへへへ」。鼻の下を長く伸ばして「おー、ほほほほほ」という感じ。マスク生活が長引いて表情筋も衰えやすくなっているので、一人でもできる笑いヨガはご自宅でもできそうですね。声を出すのに躊躇する場合はサイレント笑いヨガで。「笑う門には福来る」ということわざのように、笑うことで幸せを引き寄せたいものです。
ヨガ教室は8月と2月を除き、原則第3土曜日に開催しています。他の方と比べることはありませんし、先生のように整ったポーズにならなくても大丈夫。ゆっくり・楽しく・安全に進めていますので、リフレッシュにいらっしゃってください。お待ちしています。
瀬戸内寂聴(せとうち じゃくちょう)さんが亡くなりました。99歳でした。
寂聴さんは1922年(大正11年)年5月15日、徳島県徳島市に生まれました。体が弱く、本を読むのが好きな子供だったそうです。東京女子大学在学中の1942年に20歳で婚約、1943年に結婚します。戦争中は夫の任地北京で過ごしますが終戦後徳島に引き揚げます。
その後、夫の教え子の文学青年と不倫。夫と3歳の長女を棄て家を出て京都で生活。出版社などに勤めながら、小説を執筆し始めます。本格的に作家デビューしたのは1956年。作品の内容からポルノ小説であるとの批判をうけ、「子宮作家」とレッテルを貼られます。転機は1963年。元夫の教え子との恋愛体験を描いた『夏の終り』で女流文学賞を受賞し、作家としての地位を確立します。1966年には、小説家・井上光晴と高松へ講演旅行、恋愛関係になりますが、1973年、井上との関係を絶つために出家するのです。なんと恋多き、波乱万丈な人生でしょう。
今回は、瀬戸内寂聴さんの小説を3タイトルご紹介します。
内容 妻子ある不遇な作家との8年に及ぶ愛の生活に疲れ果て、年下の男との激しい愛欲にも満たされぬ女。彼女は泥沼のような生活にあえぎ、女の業に苦悩しながら、一途に独自の愛を生きてゆく。新鮮な感覚と大胆な手法を駆使した女流文学賞受賞作の「夏の終り」ほか4編を収録。著者の原点となった私小説集。
内容 漂泊に生きた一遍上人の面影をしのび、独り生きる道をさまよう祇園の若き女あるじの心の旅。エロスと死と孤独をみすえる長篇小説。谷崎潤一郎賞受賞作。
内容 激動の社会、人の愛憎に翻弄されながら、恋と革命に生き、時代を駆け抜けた女性がいた。甘粕事件で大杉栄と共に虐殺された伊藤野枝の波乱に満ちた生涯を描く。
そのほか、芸術選奨文部大臣賞を受賞した小説『白道』や、『源氏物語』に関連する著作が多くあります。
貸し出しをご希望の方は、貸し出し係までご連絡ください。
12月になりました。私が編集を担当するメルマガは、年内最後です。そこで、私にとっての今年の重大ニュースを。
それは柳家小三治師匠が10月に亡くなられたことです。8月に小三治師匠について記事を書きましたが、そのときはまだまだ生の公演を楽しめると思っていました。もうCDやDVDでしか小三治師匠には会えないんですね。とても悲しいです。
ちなみに、12月19日 朝4時からの「落語研究会」(TBSテレビ)は、小三治師匠の「厩火事」のようです。「落語研究会」で小三治師匠を見られるのはこれが最後かもしれません。朝早い時間帯ですが、よろしかったらどうぞ。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
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