2021年11月25日(木曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
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川崎市視覚障害者情報文化センターは、12月27日(月)から1月3日(月)まで休館となります。年内の図書のリクエストは、23日(木)までにお寄せください。用具の購入などのご用命につきましても、なるべく早めにお申し付けください。
また、毎年この時期は、音声ソフトなどを使って年賀状を作成される方から、印刷の方法などのお問い合わせをいただくことがあります。こちらもなるべく早めに当センターにご相談いただければ幸いです。
ご協力よろしくお願いいたします。
12月3日から9日は障害者週間です。この期間を中心に、国や地方公共団体などは、意識啓発を目的にさまざまな取り組みを行っています。
来たる12月13日(月)川崎市役所でも市長表彰が行われる予定で、センターの蔵書製作に尽力されている点訳者1名、音訳者2名、及び水車の会の活動に尽力された音訳者1名が受賞されます。
誠におめでとうございます。長年にわたるご奉仕に感謝するとともに、今後、益々ご活躍されますようお祈り申し上げます。【センター長 杉山】
当センターでは、「サピエ図書館」にコンテンツのあるデイジー図書のダウンロードサービスを行っております。SDカード・CFカードをご自身で用意していただき、お好きな図書・雑誌を当センターでダウンロードしてお渡しいたします。お手持ちのカードにコピーしてお渡しするため返却をする必要がなく予約待ちもありません。
カードを使ってみたいけれど、どんなものがダウンロードできるのかわからないという方のために、おすすめの作品をセットにした「おすすめセット」を5つご用意しました。
AとBは、人気作家の時代小説・推理小説で今までサピエベスト30などでご紹介していないものをそれぞれ15タイトルご紹介します。
Cは時代劇特集です。「次郎長三国志」「殿、利息でござる!」などのスカッと明るい時代劇、「隠し剣鬼の爪」「柘榴坂の仇討」など忠義を尽くす主人公を描く映画など15タイトルを集めてみました。時代劇ならではの名作をお楽しみください。
DとEは貸し出し担当以外のセンター職員おすすめの図書です。小説あり、シネマあり、実用書あり。色々な視点からの「面白い」をつめこんだセットです。
Dは男性職員から、Eは女性職員からのおすすめ図書です。時にマニアックな図書も含まれていますが、センター職員の様々なおすすめをご堪能ください。
ご希望の方は、お手持ちのカードを添えて当センター貸し出し担当までお申し込みください。お手持ちのカードが無い方は、センターの用具販売で取り扱っておりますので、お気軽にご連絡ください。カードの使い方がわからないという方には、丁寧にご説明いたしますので、これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
なお、このセットのお申込期間は、12月1日から来年2月28日までです。皆様のご希望をお待ちしております。
皆様、こんにちは。訓練担当の遠藤です。今回は先月末に開催された屋外交流会についてお話させていただきます。
屋外交流会とは、当センターで訓練を受けていただいている方々の交流を目的として、毎年企画されているものです。昨年は、新型コロナ感染症流行のため開催できなかったのですが、今年は2年ぶりに開催することができました。
今回の行先は、東京都調布市にある都立神代植物公園と深大寺です。午前中、まずは植物公園に行き、大温室やバラ園で植物鑑賞を楽しむことになりました。バラ園では、秋バラが最盛期のシーズンを迎えており、色とりどりのバラが園内を埋め尽くし、その姿や香りで私たちを楽しませてくれました。
なお、このバラ園を手入れされている職員の方におひとり、視覚障害をお持ちの男性がいます。徐々に視力が低下する中でも仕事を続け、全盲になった今でも長年の経験や身体感覚を元に、つるバラの手入れをされています。事前にお話を伺ったのですが、剪定部分を指先で感じ取り、バラを手入れしていく姿に圧倒され、私自身、とても刺激を受けた経験となりました。
さて、お昼は深大寺という事で、有名な深大寺そばを食べることになりました。そばは比較的厚切りのそばで、天ぷらも付き、ボリュームたっぷりです。そばに舌鼓を打った後は、参加者の皆様同士でしばし、歓談をする時間となりました。お互いの身の上話をすることにより、参加者同士、交流を深めることができた時間であったように思います。
昼食後は、深大寺境内や参道を散策し、ベンチでひと休み、雑談を交わしたりしているうちに、あっという間に帰宅時刻となりました。
帰りのバス車内で感想をいただくと、皆様概ね楽しんでいただいた様子でした。企画した私としては、「植物園って楽しめるかな?」と不安だったのですが、参加者の方がおっしゃっていた「心と体、全身で花を楽しむ!」といった言葉が、大きく心に響きました。長い間、この仕事に関わってきたのですが、まだまだ理解の浅いところがあるな、と感じた次第です。また、この交流会をきっかけに、新しくiPhone操作を始められる方もいるようです。皆様の姿勢や物事の捉え方に背筋が伸びる思いがする。そんなことを改めて感じた屋外交流会でした。関わって下さった皆様に、深く御礼申し上げます。
用具担当の金子です。1年を締めくくる12月に財布を新調される方もいらっしゃると思います。今回は新しいお財布2点をご紹介します。
牛革製で手触りの良い二つ折り財布で、小銭とお札とカードがコンパクトに収納できます。
小銭入れは5つ、お札入れは3つに仕切られています。お札入れの仕切りには数が異なる凸点がついているので、お札を取り出す際の手がかりになります。またカード6枚分のポケットと、ICカードなどが入れられる透明のポケットがあります。
色はバーガンディ(赤ワインのような暗い赤)、ダークネイビー(黒に近い紺)、メタリックゴールド(光沢のある金)の3色からお選びください。
小銭入れには10円・50円・100円・500円硬貨を分けて収納できるレールがあり、レールの横には印鑑や鍵を収納できるポケットがあります。お札入れには折りたたまずに3種類お札が収納できる仕切りがあります。カード入れには6枚分のカードポケットや身障者手帳などが入るフリースペースがあります。
色はブラック、オレンジ、ラベンダーの3色からお選びください。
話題のドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日テレ水曜夜10時)私も毎週楽しみに見ています。白杖ガールのユキコは、キュートで頑張り屋さん。行動力があり、自分の考えをはっきり表現できる彼女から元気をもらっています。
カワサキ・用具の窓で紹介している「コインレール付き本革長財布」のオレンジ色をユキコは使っていましたね。ユキコが使っている用具を目を凝らしてチェックするのも楽しみです。
先日、ユキコがファストフード店でアルバイトを始め、ポテトを揚げるのに格闘、私もハラハラしたシーンがありました。その時、ヤンキー君のモリオが思い余ってお店の外から「フレーフレー」とエールを送りました。私はモリオに自分の立場を重ねてしまい、涙がでました。利用者さんの勤める会社に乗り込んでいきたい気持ちをぐっと抑え、心の中で「フレーフレー」した経験が何度もあるからです。いつもどんな時もそばで自分を応援してくれる人がいることが、今日を生きる力になると信じます。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
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