2021年10月10日(日曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
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神奈川県に対する緊急事態宣言が9月30日をもって解除されました。センターのサービスは、10月1日より平常通りとなりました。訓練・相談、用具の購入など、皆様のご来館をお待ちしております。
イベントにつきましては、10月から予定通り開催いたします。22日・23日の「音声解説付きDVD映画の体験上映会」は年間スケジュールの通り、「お早よう」を上映いたします。8、9月に上映予定だった作品の繰り下げはありません。
「音声解説付きDVD映画の体験上映会」には、いつも、たくさんの方にご来場いただいています。皆様に映画をより良い音響空間で楽しんでいただけるように、10月上旬、センター多目的室にスピーカー増設工事を行ないました。音質が向上したことに加え、ドルビーサラウンドという方式で前後から音に包まれるような感覚で映画を楽しむことができるようになりました。前方から後方に車が移動する、後方から人がやってくるなど、より立体的に映画を楽しむことができます。
このリニューアル工事に伴い、上映会場を「アイeyeシネマ館」と名付けることにしました。耳で聴く映画を、より豊かな音質と迫力でお楽しみいただきたいと思います。
点訳担当の浦野です。今年も落語会の季節が近づいてきました。センターまつりは中止になりましたが、落語会だけは感染症対策を万全に、単独開催を予定しています。
今年出演いただくのは、四代目 三遊亭 歌奴(うたやっこ)師匠です。「歌奴」と聞くと、亡くなられた三代目 三遊亭 圓歌師匠を思い出す方も多いと思います。「授業中」「中沢家の人々」などの新作落語で一世を風靡した三代目 圓歌師匠。その前名が「歌奴」でした。
当代・四代目 歌奴師匠は、もちろん三代目 圓歌師匠のお弟子さんです。圓歌師匠は新作中心の方でしたが、歌奴師匠は古典落語を中心に活動されています。古典落語の中に、歌奴師匠ならではの一工夫を織り込んで、高座を盛り上げます。自分が行った寄席の出演者に歌奴師匠の名前があるとわくわくする、そんな魅力的な師匠です。
皆様にもぜひ歌奴師匠の落語をお楽しみいただきたいです。
※応募者多数の場合は抽選。当落にかかわらずご連絡を差し上げます。
※当日はセンター内での飲食不可。
皆様、こんにちは。高木です。センターに来て早半年、気づけば秋ですね。
私は4月のメルマガでカナダにいた話に触れ、その話はまた次の機会に、と書きました。そこで今回はカナダでのエピソードを紹介します。
10月の第2月曜日は通常であれば皆様ご存知「体育の日」ですね。この10月第2月曜日、カナダでは「サンクスギビングデー」(感謝祭)にあたります。ヨーロッパから移住してきた人たちが先住民の協力のもと農作物を作り、その収穫を感謝したことに由来するそうです。ちなみにアメリカでは11月第4木曜日なのですが、収穫時期の早いカナダでは1か月以上も早く祝います。一般的には家族が集まり、ターキー(七面鳥)とかぼちゃパイをディナーに食べます。ターキーは1羽丸ごとの肉を買ってきて、じっくりオーブンで焼きます。1回の食事では食べきれないので、たいてい翌日のランチはサンドイッチ、夜はスープ…としばらくターキー料理が続きます。かぼちゃパイは甘いだけではなく、シナモンなどのスパイスの効いた、日本ではあまり味わえないパイです。そんな感謝祭の祝日のお話しです。
まずは、数か月間お世話になったご家族にディナーに招待されたときのこと。このご夫婦はインド育ちの中国人でした。ということで、テーブルに並んだお料理がなんと、ターキーとかぼちゃパイ以外はすべてカレー味!マカロニのカレー炒め、野菜のカレー炒め、そしてバターチキンなどなど。一緒に暮らしていた留学生が集まり、カレー三昧の楽しい食事会でした。
そして2つ目、カナダのスターバックスではこのころ感謝祭のシーズンメニューとして、「スパイシー・パンプキンパイ・ラテ」なる飲み物が登場しました。気になる!けどたくさんはいらない…と思った私はトールサイズを注文することにしました(北米のスタバにはショートサイズはありません)。ですが私は何を間違ったか「真ん中のサイズのをください」と言いました。ショートがないのだから、真ん中のサイズはグランデです。普段コーヒーですらトールで満足な私、どでかいラテを渡されてちょっとびっくりしてしまいました。味は確かにシナモンかおるかぼちゃ味の甘いラテでまあおいしかったのですが、案の定半分くらいで、もういいや!と思ってしまった失敗談です。
10月はハロウィンの季節で日本でもたくさんかぼちゃスイーツが出ますね。かぼちゃスイーツを味わいつつ、今ある生活や人との出会いに感謝する時間を持ってみてはいかがでしょう。
利用者の方に、「音楽CDはありませんか?」と聞かれることがあります。
当センターで貸し出しできる録音図書・録音雑誌の大部分は、音訳ボランティアの方が読んだもので、音楽CDはほとんどありません。音楽CDや落語のCDのように、一般に販売されているものは著作権上の問題があってダウンロードはできませんし、点字図書館などには所蔵もほとんどないのです。
しかし、音楽CDがたくさんあって、無料で貸し出ししてくれるところがあります。それが公共図書館です。
試しに、川崎市立図書館に所蔵されているCDで、「軍歌」を検索すると
「あゝ軍歌 鶴田浩二-同期の桜・加藤部隊歌-」
「なつかしの国民歌謡ベスト 決定版」
など12タイトルがヒットします。
宝塚がお好きなら
「伝説の歌声/宝塚卒業生(2枚組)」
「魅惑の歌声/宝塚卒業生(2枚組)」
などがあります。
もちろん個別の曲名で検索することも可能です。曲名に「埴生の宿」と入力すると、なんと39種類もヒットします。歌う人が違ったり、オーケストラバージョンだったり、同じ曲でも色々なCDがあるものですね。また、郷土資料として保存されているレコード・カセットテープ・DVDがあったり、消費者庁や警察からの防犯DVD、変わったところでは京急駅のメロディや踏切の音を集めたCDなども貸し出しできます。川崎市歌や川崎音頭、川崎純情音頭もありました。
公共図書館ですから、在勤・在学・在住の方は無料で登録・貸し出しが受けられます。一般の音楽CDはプレクストークで再生可能です。
たまには音楽も聴いてみたい、という方は、お近くの川崎市立図書館にご相談ください。
川崎市立図書館では目の不自由な方のための対面朗読や郵送貸し出し等のサービスもあります。ただし、この無料郵送サービスは現時点では視聴覚資料には適用されないとのこと。今のところ、CDを借りる場合は窓口で受け取る必要があるとのことです。
余談ですが、横浜市立図書館では、録音映像資料は図書館外への持ち出しは禁止されており、館内貸し出しのみ可能とのこと。お家で聞く、ということができないんですね。でも、その代わりに、横浜市中央図書館内に音響の良い個別ブースを用意しており、館内でゆったり楽しめるそうです。それぞれの図書館で色々な貸し出し規則と工夫があるんですね。
このメルマガは、川崎市内在住の方だけではなく、全国のご希望の方にお送りしています。皆様も地元の公共図書館で、図書以外の資料にも注目してみてはいかがでしょうか?
緊急事態宣言が解除され、センターにも日常が戻ってきました。来館される利用者さんやボランティアさんも増えました。今まで席にいることの多かった歩行訓練士も、毎日のように訓練に出かけていきます。イベントも開催できるようになりました。
こんなときだからこそ、「日常」のありがたさを実感しています。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
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公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
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