2021年2月25日(木曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
新型コロナウイルスのワクチン接種が国内で始まりました。この動きに先駆けた取り組みとして、市は既設の窓口『川崎市新型コロナウイルス感染症コールセンター』で受け付けていた、新型コロナウイルス感染症および感染予防に関する相談に加え、 新たにワクチン接種に関する一般的な相談の受付を開始しました。お問い合わせは、川崎市新型コロナウイルス感染症コールセンターまで。
電話:044-200-0730 24時間(土曜・日曜・祝日含む)
JR川崎駅3・4番線の京浜東北線ホームでは、現在ホームドアの設置工事が行われています。2月25日時点では施工中のため、ドアが開いた状態となっており、危険な状態です。なお、工事完了は3月21日を予定しているとのことです。ご利用の際は、お気をつけください。
今後は1・2番線の東海道線も工事を予定しているとのことですが、こちらにつきましては詳細が分かり次第、あらためてお知らせいたします。
前回も少しだけご案内をさせていただきましたが、4月の上映会では「おくりびと」を上映します。利用者の皆様からも、多くのリクエストをいただいた名作です!
遺体を棺に納める「納棺師」となった主人公が、その儀式に大きな意義を見出していく姿を、主演の本木雅弘が好演。さまざまな思いが交錯するお別れのドラマは、国内外からも高い評価を受け、数々の賞を受賞しました。
なお、新型コロナウイルス感染予防のため、前年度に引き続き23日(金曜日)・24日(土曜日)の2日間にわけて上映します。予約制で定員は20名、上映開始は13時30分です。
おととしの秋、センターの受付に手のひらサイズの観葉植物が置かれるようになった。「ふれあいプラザかわさき」にいらしている男性が、趣味で育てた植物を持ってきてくださるのだそうだ。植物の名をうかがうと「多肉植物」とのこと。それ以上はわからない。でもなんだかおしゃれでガラスの容器にすっぽりと入っているものもある。はじめは2鉢だったのが、ある日4鉢になっていた。水やりはたまに霧吹きをする程度でいいらしい。数か月経ってすっかりそこに居るのが当たり前というか馴染んでいた。
でもそこにコロナが来てしまった。受付にほとんど人が来なくなった。「折り紙ください」と受付にやってくる元気な子供の声も聞こえなくなった。観葉植物もいつの間にかいなくなっていた。
数か月後、子供文化センターの一室からシニアの合奏グループの演奏が聞こえてきた。曲は「小指の思い出」。以前の日常が少し戻ってうれしかった。
しばらくして子供の声が復活した。「折り紙くーだーさい」の声がすると、「はい、消毒ね」の声がセットになった。そう声をかけると小さい掌を上に向けて待っている。シュッと消毒液を掛けると何も言わなくても手をもみもみしている。可愛いけれど、こんなことが習慣になってと複雑な気持ち。
そしてある日観葉植物が戻ってきた。お帰り。うれしかった。
でも年を越し、また緊急事態宣言がでた。
先が見えない不安がつのる。けれど、きっとまた小さい日常がひとつひとつ戻ってくる。そのとき聞こえてくるのは何の曲だろう。どうぞ一日も早くコロナが収まりますように。
【伴】
「本屋大賞」は、新刊書を扱う全国の書店員が、もっともお客様にお薦めしたいと思う小説を投票で選ぶ文学賞です。前回に引き続き、2021年のノミネート作品をご紹介します。今回は残りの5作品です。点字・デイジーの完成・着手情報もあわせてご紹介します。
大賞の決定は4月14日。大賞の決定前にノミネート作品を読んで、ご自分で順位を予想するのも楽しいですね。貸し出しのご希望はセンターまでどうぞ。
東日本大震災からまもなく10年が経ちます。13日に福島県沖で発生した地震は10年前を思い起こさせ、あらためて備えが必要なことを感じました。
さて、今回は備えに役立つグッズのご紹介です。
災害時、ガスや電気が止まって料理ができない時、電気や火を使わずに缶詰やレトルト食品を簡単に温めることができるグッズです。
冷蔵庫などで使う保存用ビニール袋のような専用の袋に缶詰やレトルト食品と水を入れて発熱剤をセットすると20分ほどで食材を温めることができます。
加熱のための専用の袋は、10回程度繰り返し使えます。本商品には発熱剤1回分が付属していますが、追加の発熱剤は3個入で別売(820円)です。
※温める食品と発熱の際に使用する水は、ご自身で用意してください。
しずく型をした黄色い反射板の中に小さなホイッスル(笛)がついた光と音のキーホルダーです。
反射板は、車・自転車のライトなどの光が当たるとその光を反射しますので、夜間歩行時の安全に役立ちます。
ホイッスルは、周囲に助けを求める時に役立ち、災害・遭難時、防犯・痴漢等の対策になります。
今号では、4月の上映作品「おくりびと」についてご案内をさせていただきました。この作品、本編もさることながら、キャッチコピーが秀逸ですよね。『人は誰でも、いつか おくりびと、おくられびと。』
「おくりびと」は故人とのお別れを描いた作品ですが、今を生きる人にも通じるものだと思います。私自身も中途半端に長く生きてきましたが、多くの人と出会い別れ、見送り見送られ、今日に至ります。
言い古された言葉ですが、3月・4月は別れと出会いの季節です。今年は、どのような春になるのでしょうか。ぼんやりと考えている私の後ろに、次なる季節がそっと歩み寄ります。春はすぐそこです。
メールマガジン『アイeye』 編集長 橋口講平
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