川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第134号

2021年2月25日(木曜日)発行

発行責任者 杉山雅章


目次

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1 ニュース&トピックス

(1) 川崎市が新型コロナウイルスのワクチン接種に関する相談受付を開始

 新型コロナウイルスのワクチン接種が国内で始まりました。この動きに先駆けた取り組みとして、市は既設の窓口『川崎市新型コロナウイルス感染症コールセンター』で受け付けていた、新型コロナウイルス感染症および感染予防に関する相談に加え、 新たにワクチン接種に関する一般的な相談の受付を開始しました。お問い合わせは、川崎市新型コロナウイルス感染症コールセンターまで。
 電話:044-200-0730 24時間(土曜・日曜・祝日含む)

(2) ご注意ください!!/JR京浜東北線「川崎駅」をご利用の皆様へ

 JR川崎駅3・4番線の京浜東北線ホームでは、現在ホームドアの設置工事が行われています。2月25日時点では施工中のため、ドアが開いた状態となっており、危険な状態です。なお、工事完了は3月21日を予定しているとのことです。ご利用の際は、お気をつけください。
 今後は1・2番線の東海道線も工事を予定しているとのことですが、こちらにつきましては詳細が分かり次第、あらためてお知らせいたします。

(3) 音声解説付きDVD映画の体験上映会「おくりびと」、4月23日・24日上映

 前回も少しだけご案内をさせていただきましたが、4月の上映会では「おくりびと」を上映します。利用者の皆様からも、多くのリクエストをいただいた名作です!
 遺体を棺に納める「納棺師」となった主人公が、その儀式に大きな意義を見出していく姿を、主演の本木雅弘が好演。さまざまな思いが交錯するお別れのドラマは、国内外からも高い評価を受け、数々の賞を受賞しました。

 なお、新型コロナウイルス感染予防のため、前年度に引き続き23日(金曜日)・24日(土曜日)の2日間にわけて上映します。予約制で定員は20名、上映開始は13時30分です。

おくりびと
監督 滝田 洋二郎
出演 本木 雅弘・広末 涼子・山崎 努・余 貴美子 ほか
内容 プロのチェロ奏者として東京の楽団に所属していた大悟。だが、ある日突然楽団の解散が告げられた。失意のまま妻とともに山形へと帰郷した彼は、求職活動中にある求人広告を見つける。年齢不問で高給保証、さらに「旅のお手伝い」というコピーに惹かれ面接へと向かうものの、それは故人の「安らかな旅立ち」を手伝う納棺師の仕事だった。社長の佐々木に強引に押し切られ、困惑しつつも見習いとして働きはじめた大悟だったが……。

2 スタッフルームから/「受付の風景」

 おととしの秋、センターの受付に手のひらサイズの観葉植物が置かれるようになった。「ふれあいプラザかわさき」にいらしている男性が、趣味で育てた植物を持ってきてくださるのだそうだ。植物の名をうかがうと「多肉植物」とのこと。それ以上はわからない。でもなんだかおしゃれでガラスの容器にすっぽりと入っているものもある。はじめは2鉢だったのが、ある日4鉢になっていた。水やりはたまに霧吹きをする程度でいいらしい。数か月経ってすっかりそこに居るのが当たり前というか馴染んでいた。
 でもそこにコロナが来てしまった。受付にほとんど人が来なくなった。「折り紙ください」と受付にやってくる元気な子供の声も聞こえなくなった。観葉植物もいつの間にかいなくなっていた。

 数か月後、子供文化センターの一室からシニアの合奏グループの演奏が聞こえてきた。曲は「小指の思い出」。以前の日常が少し戻ってうれしかった。
 しばらくして子供の声が復活した。「折り紙くーだーさい」の声がすると、「はい、消毒ね」の声がセットになった。そう声をかけると小さい掌を上に向けて待っている。シュッと消毒液を掛けると何も言わなくても手をもみもみしている。可愛いけれど、こんなことが習慣になってと複雑な気持ち。
 そしてある日観葉植物が戻ってきた。お帰り。うれしかった。

 でも年を越し、また緊急事態宣言がでた。
 先が見えない不安がつのる。けれど、きっとまた小さい日常がひとつひとつ戻ってくる。そのとき聞こえてくるのは何の曲だろう。どうぞ一日も早くコロナが収まりますように。  【伴】


3 貸し出し担当コラム/本棚を探して ─本屋大賞 後編─

 「本屋大賞」は、新刊書を扱う全国の書店員が、もっともお客様にお薦めしたいと思う小説を投票で選ぶ文学賞です。前回に引き続き、2021年のノミネート作品をご紹介します。今回は残りの5作品です。点字・デイジーの完成・着手情報もあわせてご紹介します。

逆ソクラテス
伊坂 幸太郎 著
点字4巻・デイジー1巻(6時間28分)
内容 敵は、先入観。世界をひっくり返せ!デビュー20年目の著者が描く少年たちの物語。書き下ろし3編を含む短編全5編を収録。
この本を盗む者は
深緑 野分 著
点字製作中・デイジー1巻(11時間26分)
内容 書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬は本が好きではない。蔵書が盗まれ、本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は……。
自転しながら公転する
山本 文緒 著
点字・デイジーともに製作中
内容 結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか?ぐるぐる思い惑いながら幸せを求める32歳の都を描く、共感度100%小説。
八月の銀の雪
伊与原 新 著
点字5巻・デイジー製作中
内容 耳を澄ませていよう。地球の奥底で、大切な何かが静かに降り積もる音に。コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた真の姿とは─『八月の銀の雪』。科学の揺るぎない真実が、傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇。第164回直木賞候補作。
滅びの前のシャングリラ
凪良 ゆう 著
点字製作中・デイジー1巻(10時間)
内容 1か月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡直前の世界で「人生をうまく生きられなかった」4人が見つけた光とは。前回の本屋大賞『流浪の月』の著者が今回もノミネート。

 大賞の決定は4月14日。大賞の決定前にノミネート作品を読んで、ご自分で順位を予想するのも楽しいですね。貸し出しのご希望はセンターまでどうぞ。


4 カワサキ・用具の窓

 東日本大震災からまもなく10年が経ちます。13日に福島県沖で発生した地震は10年前を思い起こさせ、あらためて備えが必要なことを感じました。
 さて、今回は備えに役立つグッズのご紹介です。

(1) 缶詰・レトルト食品加熱パック ホットイート1 510円

 災害時、ガスや電気が止まって料理ができない時、電気や火を使わずに缶詰やレトルト食品を簡単に温めることができるグッズです。
 冷蔵庫などで使う保存用ビニール袋のような専用の袋に缶詰やレトルト食品と水を入れて発熱剤をセットすると20分ほどで食材を温めることができます。
 加熱のための専用の袋は、10回程度繰り返し使えます。本商品には発熱剤1回分が付属していますが、追加の発熱剤は3個入で別売(820円)です。
 ※温める食品と発熱の際に使用する水は、ご自身で用意してください。

(2) SOSキーホルダー 命の笛 900円

 しずく型をした黄色い反射板の中に小さなホイッスル(笛)がついた光と音のキーホルダーです。
 反射板は、車・自転車のライトなどの光が当たるとその光を反射しますので、夜間歩行時の安全に役立ちます。
 ホイッスルは、周囲に助けを求める時に役立ち、災害・遭難時、防犯・痴漢等の対策になります。


5 編集後記

 今号では、4月の上映作品「おくりびと」についてご案内をさせていただきました。この作品、本編もさることながら、キャッチコピーが秀逸ですよね。『人は誰でも、いつか おくりびと、おくられびと。』
 「おくりびと」は故人とのお別れを描いた作品ですが、今を生きる人にも通じるものだと思います。私自身も中途半端に長く生きてきましたが、多くの人と出会い別れ、見送り見送られ、今日に至ります。
 言い古された言葉ですが、3月・4月は別れと出会いの季節です。今年は、どのような春になるのでしょうか。ぼんやりと考えている私の後ろに、次なる季節がそっと歩み寄ります。春はすぐそこです。

メールマガジン『アイeye』 編集長 橋口講平


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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メールマガジンは ここまでで終わりです。



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