2019年7月10日(水曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
8月11日(日曜日)は祝日(山の日)、12日(月曜日)休館、13日(火曜日)はセンター内清掃、14日(水曜日)から15日(木曜日)は図書整理のため休館とさせていただきます。
16日(金曜日)からは平常通り開館いたします。利用者の皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願いします。
オルガニートは、小さな穴を開けた紙のカードを挟んで、ハンドルを回すと誰でも簡単にきれいな音のオルゴール演奏ができる手回しオルゴールです。曲のカードを取り換えれば、何曲でも演奏を楽しむことができ、自分で穴を開けてオリジナルの作曲・編曲カードを作ることもできます。
川崎アイeyeセンターでは、このオルガニートを演奏してみる体験会を開催します。詳細は後ほどお知らせします。
皆さん、こんにちは。鳥居です。
今年の夏も暑いようです。夏になると思い出すのは寅さんこと渥美清さんのこと。別に知り合いではないのですが、今年の夏で亡くなられてから23年になります。
子どもの頃、寅さんの映画は苦手でした。父が好きだったのでテレビで放送されているのを見ることはあったのですが、家族の団欒をぶち壊して謝りもせず出て行く寅さんには、子ども心に本当に困った人だと思い、映画を楽しめなかったのです。
高校生になり、いろんな映画を見ていくうちに寅さん映画の魅力にはまるようになりました。好きな人に素直になれなかったり、つい家族に悪態をついてしまう自分を、寅さんは「笑って済ませることにしていいんだよ」と言ってくれるようでした。川崎のミスタウン(今のチネチッタ)で封切りで見たり、商店街の中にあった川崎国際劇場で旧作の3本立てで見たりと、シリーズを追いかけました。
渥美清さんの体調がよくないというニュースは映画ファンの中では有名でしたが、それでも年1作の新作が楽しみでした。1996年の正月映画『男はつらいよ 寅次郎 紅の花』を最後に私たちの前から去っていった寅さん。8月13日に松竹大船撮影所で行われたお別れ会は、テレビのワイドショーで生中継されました。
その日、夏休みだった私は家でこの中継を見ているうちに、いても立ってもいられなくなり気がつけば大船へ向かう電車に乗っていました。撮影所に着くと、大勢いた一般参列者の列もすっかり途切れて閑散とした中、案内表示を頼りにスタジオに入ると、ホリゾントの鮮やかな青空。正面の祭壇は荒川の土手をイメージしたという緑の草の上に、白布に包まれた遺骨と、映画で何度も見てきた笑顔の寅さんの写真。白菊を一輪献花し、ゆっくりと瞼に収めることができました。
映画「男はつらいよ」はシリーズ49作が作られ、シネマ・デイジーには2作が入っています。「他の寅さんも聞きたい」というリクエストをお受けする受けることもあるのですが、今、発売されている全49作品のDVDにはすべて音声ガイドが収録されているので、シネマ・デイジーを作ることは認められていません。ぜひレンタルなどでDVDをご覧ください。もちろん私は49枚全部集めて、繰り返し見ています。順番に見て4周目に入り、気に入った作品は10回くらい見てセリフを覚えるほど。関西から来た寅さんファンの映画仲間を連れて、柴又をご案内したこともあります。
先日、映画館で「男はつらいよ」50作目が年末に公開されるという予告編を見ました。今でも心の中で、そしてスクリーンで生き続けている寅さん。23年後の柴又を舞台に、どんな物語が描かれているのでしょうか?この作品にはUDCastによる音声ガイドがつけられることが決まっています。目の不自由な皆さんと一緒に大きな画面で寅さんを楽しめる、そんな時代になったのだなあとしみじみします。
色鮮やかな新しい傘のご案内です。厳しい夏の日差しを避けるUV(紫外線)カットの加工がしてあるので日傘としてもお使いください。
従来の商品も引き続き扱っています。
親骨70cm、重さ約300gの軽くて大きな折りたたみ傘です。傘を広げると直径約122cmと2人入っても大丈夫な大きさで、折りたたむと長さ約30.5cmとコンパクトです。親骨は安心の8本骨です。撥水加工、日傘仕様のUV加工済み(UVカット率は90%以上)です。ネイビー、オレンジ、ワインレッドの3色からお選びください。
1980円。(税込)
軽くて、2人入っても大丈夫な直径120cmの特大折りたたみ傘です。親骨は70cm、傘骨は8本で丈夫なグラスファイバーです。3段折りで、折り畳むと長さ約30cmとコンパクトになります。ボタンホックで掛けられる便利な傘袋付き。色はグレーとブラックからお選びください。
3565円。(税込)
View-Net神奈川(神奈川県視覚障害者情報雇用福祉ネットワーク)では、啓発事業の一環として、主に小中学生を対象にした福祉教育に力を入れています。障害を機能的なものと社会的なものとに分けて考え、社会的な障害について改善していくことが重要である、という「気づき」を持ってもらおうという考えで、身近な問題として考えてみるという内容で大変好評な取り組みです。
このたび、この啓発に使える映像教材として12分弱のビデオ「『障害』って何だろう・『障害』はどこにあるんだろう」が完成し、YouTubeで公開されました。「障害は環境が変わることにより軽減または解消できることを知り、“なぜ”そのような障害が作られまたは、解消されるのかの原因と構造を理解することで、受講する児童・生徒などが、自らの言動を振り返ることができ、身近な家族・クラス・地域社会の中で具体的な行動ができるようになること」を目標にした「心のUD(ユニバーサルデザイン)」を広く知っていただくための、わかりやすいビデオです。ビデオは以下のアドレスからご覧いただけます。
バリアフリー教育に携わる方はもちろん、障害者福祉に興味をもたれている方々にご覧いただければと思います。
港町税務署の調査員、亮子は管内で実業家権藤の経営するラブホテルに脱税の疑いを感じ独自調査を始める。しかし税務署には強制調査の権限がなく真相を暴くことはできなかった。そんな亮子が念願の国税局査察部に配属される。通称マルサ、悪質な脱税を取り締まるために強制調査権限を持つ脱税摘発のプロ集団だ。ある日、権藤の脱税を告発する電話がマルサにかかってくる。亮子と権藤との頭脳戦が始まった!
作家、評論家としても活躍した伊丹十三(いたみ じゅうぞう)の監督作。綿密な取材に基づいた脱税の手口と、それを摘発するマルサの活躍を描く社会派エンタテインメントの傑作。
暑くなったり涼しくなったりと、天候が落ち着きませんね。体調を崩しがちな季節です。くれぐれもご注意ください。
メールマガジン『アイeye』編集長 鳥居秀和
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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