2018年12月25日(火曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
川柳を通して視覚障害に関する理解や共感を深めることを目的に、視覚障害当事者だけでなく、どなたでもそれぞれの立場から川柳を応募ができるコンクールです。昨年に引き続き今年も募集が始まっています。
杉山家の寝室に明け方に現れたネズミ。夫婦の捕獲作戦が始まった。机の背面にいたネズミを一度取り逃がし、物入れの下にいることを発見。ダンボールで囲んで確保することに成功した。さて杉山夫妻はネズミを捕まえられるのか?
戦いはいよいよ佳境に入る。
ただ、ここからどのようにこのネズミだけをつかまえるか……。
そこまで頭は回らず行動していました。大きなビニール袋を用意しましたが、覆うことはできません。それでも、妻が何とかビニールをダンボールの下をくぐらせようとしたその瞬間、ネズミはわずかな隙間からパッ飛び出て、走りぬけてしまいました。
「あーーー。」
力が抜けていきます。閉じ込めることに成功しても、1センチの隙間があれば出てくるとどこかに書いてありましたが、本当にその通りです。そのあと、私は、手のケガと、逃したショックでしばし休戦。手の治療をして休憩をしていました。その間、妻は粘り強くネズミの行方を追跡。再度私が部屋に入った時は、最初と同じ場所にいることを発見しており、追い込む場所を作っていました。
私は、ネズミよけスプレーをもち参戦。今度は先ほどよりも丁寧に捕獲ルートを作り、合図とともにネズミに噴射。ガサっという音と共に走り出します。ところが今度は、予想外に机の上を超え、コーナー窓の角のカーテンの下に留まります。そこから逃げてしまわないうちにと思い、すぐに私が小さな段ボールをもち、意を決し上からかぶせます。
「オーー、確保に成功!」しっぽが箱からはみ出すので、上からしっかりと押さえます。そして、下に段ボールを少しずつ挿入し、ついに段ボールの箱の中に閉じ込めることに成功。もう、心臓はバクバクです。妻にビニール袋を広げさせ、そこに段ボールごと入れる作戦です。
「ついに、ここまで来たぞ。もう逃がさない」
必死の思いで、底をしっかりと押さえたまま箱をすばやくビニール袋に入れているとき、なんとネズミが空中に飛び出します。
妻が「キャー」と叫ぶなか、偶然あった縦長の段ボールの中に落ちました。慌てて、妻がふたをしめ、すぐにガムテープをはります。今度こそ確保!「これで、終わった。ようやく終わった。」と思って箱を振ってみました。何かが入っていますが、動く音がしません。ネズミなら動くはず。確かに入ったのを見た。
でも、ネズミは本当に素早い。
外に出てしまったのか。思いが交錯する中、しばらく放置して、音を聞いていましたが、動く様子がありません。そこで、思い切って中を見ることに。ガムテープの一部をカットし、携帯を挿入し内部を撮影。すると紙製のネズミ捕り(ゴキブリホイホイの大きいもの、段ボールにたまたま入っていた。)しか見えません。
「ネズミはいないのか?」半分力が抜けてしまいながら、ガムテープを切りふたを開けてみました。すると、なんとネズミのしっぽが見えます!
ネズミ捕りのネバネバに体がくっつき動けなくなっていたのです。
「フーー。」これで、ようやく戦いは終わりました。捕獲したのが、午後12時半。8時間を費やしました。そのあと、私共夫婦は疲労のため、午後はぐったりと横になっておりました。
私は思いました。
ネズミは自ら捕まえようとしてはだめ。ネズミ駆除剤をしかけるのがベスト。(紙のネズミ捕りはだめ。逃げられてしまう。)身をもって体験したこの事を皆様にお伝えしたくて、ここに報告いたしました。
今思い出しても本当に大変な作業でした。
川崎市の各区役所保健福祉センター衛生課感染症対策係では、ネズミの駆除について相談を受け付けて おり(駆除行為は行っていません。)、捕獲器などの貸出を行っているそうです。
1月10日からセンターで開催される特別展「宇宙をさわる」にちなみ、関連商品のご紹介です。地球と月をデザインしたおしゃれなキーホルダーはいかがですか?
地球と月をデザインした巻き取り式のリールキーホルダーです。リールを巻き取っている方を地球(画像部分)に、リールの先端に付いているパールの球体を月に見立てています。二つの直径は25ミリと7ミリで、ちょうど実際の地球と月の直径と同じ比率になっており、リールを伸ばした長さの75センチというのも地球と月の距離に比例しています。
バッグの内側のファスナーにキーホルダーを付け、家の鍵をリール先端部にあるリングに取り付けておけば、鍵ごとリールを引っ張り、鍵を開け、手を放すとリールが巻き取り元に戻ります。
972円(税込)。
急速に変わり続ける川崎駅周辺。先日お伝えしたラゾーナ1階の工事は終了し、お店の入れ替わりや場所の変更がありました。その他にも工事開始や終了に伴う変化があります。
11月3日から4日にかけて、JR川崎駅の東海道線ホームの幅が拡張され、約2メートルから約3.6メートル広くなりホームの幅は約12.1メートルとなりました。
朝晩のラッシュ時にはホームに人があふれていましたが、この拡張工事でホーム上での混雑はだいぶ解消されたようです。また、この工事に伴い点字ブロックの位置も移動しました。今までの感覚で歩くと、点字ブロックの位置がずれていて戸惑う方もいらっしゃるでしょう。お一人歩きの際は十分ご注意ください。
川崎駅東口の丸井が入っていた川崎ルフロンはリニューアル工事中のため、2階吹き抜け通路の通り抜けができなくなっています。1階と2階を結ぶ電飾のついた階段も電飾がはがされ通れなくなっています。
なお、1階にあったスターバックス・サーティーワンアイスクリーム・サブウェイ(サンドイッチ店)などは閉店、ヨドバシカメラ・2階店舗・5階から10階ルフロン専門店は通常どおり営業していますが、一部閉鎖されているところがありますのでお気をつけください。2019年春にリニューアルオープンです。
国会図書館収蔵のSPレコードの音源をお楽しみいただく特別企画「れきおんクラブ」、第20回は日本歌謡曲の真髄ともいえる古賀メロディをお送りします。没後40年を経て今なお日本歌謡界の頂点で輝く数々の名曲。作曲家古賀政男のもっとも活躍した1940年代の作品を中心にお聞きいただきます。
平成最後の、という言葉がついてきたこの一年、皆様いかがでしたか?新しい年に向け期待を胸に、センター職員一同チームワークで業務に当たってまいります。来年もよろしくお願いします。
メールマガジン『アイeye』編集長 鳥居秀和
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
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