2018年11月25日(日曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
先日のメルマガ臨時号でもお知らせしました視覚障害者用統合読書システム「マイブック」の体験会、お申し込みを受付中です。このソフトは、パソコンを使ってサピエ図書館でデイジー図書を聞いたり、青空文庫のようなテキストデータの図書を合成音声で読上げることができます。その他にも、今回便利な機能が増えました。さらに便利になった最新版をスタッフと一緒に体験してください。
申し込みは1名から3名までの小グループ事前予約制で、希望時間枠と代表者のお名前、連絡先、人数をお伝えください。30分単位でお受けします。まだ使ったことのない方へもスタッフがデモを行います。
当センターでは、サピエにコンテンツのあるデイジー図書のダウンロードサービスを行っております。今回は、おすすめセット第3弾として、期間限定で以下の5つのセットをご用意いたしました。
1. と 2. と 3. は、いままでサピエベスト30にランクインしなかったものや、隠れた名作、受賞作品など、厳選したデイジー図書15作品をご紹介します。4. は当センター職員おすすめのシネマ・デイジー15作品を、5. は川崎に住んでいる人なら必ず読みたい川崎テーマ図書をセットにしてみました。歴史・地名・風俗などの図書や川崎の動物園・市電・マンガを取り上げた図書、川崎が舞台になっている小説など15タイトルです。ご希望の方は、お手持ちのメモリーカードを添えて当センター貸し出し担当までお申し込みください。尚、このセットのお申込期間は、12月1日から来年2月28日までとさせていただきます。
このサービスなら、返却期限を気にすることなく読書をお楽しみいただけます。どうぞご利用ください。
こんにちは。訓練担当の遠藤です。街中の木々も色づき、日に日に秋も深まって参りましたね。読書の秋、芸術の秋、食欲の秋とは言いますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 私は、芸術の秋を堪能しようと思い立ち、つい先日、東京都美術館で開催されている「ムンク展」の鑑賞に行って参りました。
ノルウェーを代表する画家、エドヴァルド・ムンクの代表作、「叫び」が来日することもあり、平日のお昼時に行ったのにも関わらず、会場は熱気の渦に巻き込まれ、絵を2重、3重で取り囲んで鑑賞する等、かなりの混雑状況でした。
展示会は、若き日のムンクの作品から始まり、壮年期、老年期の作品へと続いていきます。若き日のムンクは、家族の絵を好んで描いていましたが、芸術家としてのキャリアを重ねていくにつれ、人間の苦悩や性愛、故郷の自然等、様々なテーマで絵画を描くようになります。今展示会の目玉となる「叫び」ですが、この絵画はムンクが夕暮れ時に歩いていた時に感じた、自然を貫く叫びを表現して描いたものです。
画面奥には真っ赤に染まるフィヨルドの夕景、手前には自然の叫びに耳を塞ぐ人物が描かれています。難しいことはよくわからないのですが、赤い色彩とうねるような曲線で描かれた自然の表現に、人間の苦悩や不安が表されているような気がしました。
さて、絵画鑑賞後のお楽しみのひとつとして、ミュージアムグッズの購入というのがあります。「叫び」柄の靴下、「叫び」モチーフのスノードーム等、なかなかにシュールなものが沢山あったのですが、個人的に面白かったのが、某すっぱい系スナックとコラボした「ムー○ョの叫び(梅味)」です。他にも包装紙に「叫び」が描かれただけの梅干があったり、なぜか梅干とコラボさせられているものが多かったのが、気になりました。叫びだしたいほど、酸っぱいということなのか?されど、酸っぱいときに叫びたくなるものなのか?と突っ込みたくなります。
生前、自分の芸術を「自己告白」と表現していたムンクですが、没後70年経ち、自己告白の産物である自分の芸術が、ノルウェーから遠く離れた極東の国でやたらと梅干とコラボされているとは思いもよらなかったでしょう。なんにせよ、全般を通してとても面白い展示会でした。
視覚障害を持つとなかなか美術鑑賞が楽しめないと思われる方も少なくないと思います。しかし、最近では、あらゆる美術館や博物館で、触れる展示や耳で楽しむ展示が催されることも増えてきました。また、そのような展示以外にも、ご家族や友人等と一緒に行き、作品について説明を受け、語り会うことでも、芸術を楽しむことができるのではないかと思います。ぜひ、今秋は美術館や博物館にお出かけいただき、美術鑑賞を楽しんでみて下さい。
朝夕の寒さが厳しくなってきました。人気の手袋がデザインも新しく今年も登場しました。
毎年好評のオリジナル手袋がデザインをリニューアルして今年も登場しました!今年のデザインは、Mサイズがツリー柄、グレーの手袋に黒のツリーと、白とピンクの水玉のデザインで、ツリーに雪が降っているような柄です。Lサイズは、紺地に赤い格子模様に白いラインが入っているスタイリッシュなアーガイル柄です。Sサイズは昨年と同じ幾何学柄とブロックチェック柄になります。両手の親指、人差し指、中指の先に縦のスリット(穴)があるので、手袋をはめたまま指先を出すことができます。通勤・通学時やお買物の際、携帯電話や
スマートフォン操作時、点字図書を読む時など、様々なシーンでご活用ください。
Sサイズ 1370円/M・Lサイズ 1970円
用具販売を取り扱っている日本点字図書館は、12月28日(金曜日)から1月3日(木曜日)まで、年末年始の休館となります。 発送業務が停止いたしますので、12月21日(金曜日)以降のご注文の商品に関しては、年内のお届けができない可能性があります。ご承知おき下さい。
改装中だったラゾーナ川崎1階グラン・フードは、11月29(木曜日)にリニューアルオープンします。新規30店舗を含む全85店舗が勢ぞろい。川崎エリア初出店のお店も多く、目移りしそうですね。その中から気になるお店を2軒ご紹介します。
「船橋屋」は発酵和菓子「くず餅」の老舗。江戸 文化2年に創業して、弾力にこだわり213年。あんみつやギフトも人気です。「柿安ダイニング」は明治4年創業の柿安本店が展開する惣菜店。料理人が店内厨房で調理した、和・洋・中のできたて惣菜やお弁当をご提供します。これをもって、ラゾーナ川崎プラザの開業以来2度目となる大規模リニューアルは完了だそうです。
食欲の秋、美味しいものを求めてデパ地下を散策してみましょう!
今年の冬のコンサートはジャズの演奏をお送りします。“STEPS(ステップス)”は、女性ヴォーカリストを中心とした7人編成のジャズコンボです。今年結成10年を迎え、現在東京・神奈川を中心に活動しています。スタンダードジャズやボサノバの名曲をメインに、ロック、ポピュラーソングもジャズ風にアレンジして演奏します。土曜の午後、極上のジャズライブでお楽しみください。
今年もスタッフルームのカウンターにクリスマスツリーが登場しました。ベルやリースで飾られたツリーの下には、5体の木の人形たちがツリーを囲んでいます。ヴァイオリンを弾いていたり、魚を持っていたりとそれぞれ味わいのある人形です。センターにいらっしゃったらぜひご覧ください。
メールマガジン『アイeye』編集長 鳥居秀和
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
メールマガジンは ここまでで終わりです。