2017年7月25日(火曜日)発行
発行責任者 杉山雅章
目次ここまで
宮前区で活動を行っている混声合唱団「樹林」が、9月2日(土曜日)14時からミューザ川崎にて定期演奏会を行います。
プログラムは 第1部 「こころよ うたえ、くちびるに歌を」 第2部 フォーレ作曲 「レクイエム」となっています。チケットは全席自由2500円、障害者の付き添いの方は1名まで無料です。点字版のプログラムも用意されています。
チケット販売はチケットぴあ、またはミューザチケットカウンター、
電話予約 044-520-0200まで。
8月11日(金曜日)は祝日(山の日)、12日(土曜日)と13日(日曜日)は図書整理、15日(火曜日)はセンター内清掃のため休館とさせていただきます。また、14日は月曜休館となります。従いまして、11日(金曜日)から15日(火曜日)までの5日間が休館となります。16日(水曜日)からは平常通り開館いたします。
利用者の皆さまにはご不便をお掛けしますが、何卒よろしくお願いします。
皆さん、こんにちは。センターの映画ネタ担当、鳥居です。またまた映画のお話を。
高校時代にいわゆる自主制作映画というやつを作っていました。当時流行していた8ミリカメラ(ビデオではなくフィルムで撮影するカメラ)を先輩から借りて、学園祭に向けて映画を作っていたのです。
生意気盛りの高校生。映画を見始めて1年もすると、「俺ならもっと面白く作る!」なんて大きなことを言いたくなるもの。3,4人の仲間と「あんな映画がよかった、こんな映画を作りたい」、夢が広がるのも若さの特権。しかし、この映画作りというやつ、子どもの遊びというには手間もお金もかかる。作り方なんて普通に教わったりするものではないのですべてが手探りです。
キネマ旬報という映画雑誌に毎月掲載されるシナリオを参考にしながら、まずはシナリオ作り。これがまず大変。書き方がわかったって、簡単に書けるものではありません。すでにある映画をパロディにする、これなら話の進め方も困らないというので、怪奇映画のパロディでネタを出し合ってシナリオ完成。
撮影に使えるのは学校の校舎と、近所の公園くらいなので、山の中の謎の学校を舞台にして……などとアイデアはふくらみます。
スマホで簡単にビデオ映像が撮れる今の時代と違い、当事フィルム1本は3分20秒で1500円くらい。高校生にはメチャクチャ高い、というわけで、実家がカメラ店の 友人を頼って、期限切れのフィルムを譲ってもらいました。しかも撮影したものは現像に出す(ここでお金がまたかかる)、3日ほどして出来上がったものを見て、だめなら取り直し(実際は取り直す余裕はないので、少々のNGでも使ってしまう)。
小型映画という雑誌には「絵コンテを作れ」「カメラはこう持て」「移動撮影のポイントは」など、アマチュア向けの記事がいろいろ。でも、高い本なので本屋で 立ち読みして覚えます。
さて、出演者を集めます。頼めるのはだいたい出たがりなクラスメイト。でも最初は嫌がるし、夏休みは部活もあるので交渉が大変。可愛い女の子の交渉は、ちょっと上手なやつに任せる。誰も嫌がるモンスターの役は仕方がないので、自分がやる。撮影のスケジュールは夏休み1週間のはずが、準備不足やらメンバーが寝坊で遅刻やらで延びに延びて、いつしか10月に入っている。通りすがりの人の服装がすっかり冬服に変わっているけど気にしません。
撮影が終わったらみんな完成した気分ですが、そこから編集、音楽、セリフ、効果音などの作業が続き、気がつけば学園祭当日。でも、初日は公開が間に合わず教室に閉じこもって録音仕上げの作業がひたすら続く……。
で、いよいよ公開……が、宣伝も行き届かず、お客さんはまばら。ドタバタの中で学園祭は終わり……。重苦しい敗北感が押し寄せました。
それから二ヶ月。相棒のH君と作り直しを約束したのは新聞にチャップリンの死が報じられた日でした。テンポよくなるように再編集、撮影の失敗を撮り直し、セリフの入れ替え、効果音と音楽のステレオ化、地道な作業を続け、翌4月に「新入生歓迎上映会」として臆面もなく再公開。これが思いがけぬ大ヒット!放課後の理科室で行った上映会は立ち見が出るほど、好評に応え三日連続のロングランとなりました。
できばえは拙いものでしたが、映画を「見る」以外の楽しみ方も味わってしまった私は、さらに深みにはまっていった17歳の春でした。
日本点字図書館・公益財団法人共用品推進機構では、昨年に引き続き「目が見えない・見えにくい私だから考えついた“とっておきのアイディア”コンテスト」
を開催します。
現在、世の中にある製品の多くは、障害のない人たちが考え、作られています。そのため、障害のある人達にとっては、使いづらい「製品」が存在しています。そこで、新たな製品や今ある製品の改良について、障害のある人たち自らアイディアを考え、その考え方のポイントを企業等の人たちに知ってもらえば、今後世の中にでてくる製品が障害のある人たちに使いやすく変わっていくのではないかと考え、昨年第1回を実施。盲学校の部では47名、59作品、一般の部では76名、134作品の応募をいただきました。入選作品のご報告は以下のホームページに載っています。
http://www.nittento.or.jp/news/idea_contest_result.html
今年もまた 1.夢のあるもの 2.実現可能性があるもの 3.ユニークさや斬新さがあるもの を大募集中。
締め切りは9月8日(木曜日)です。
応募についての詳細は日点のホームページ
http://www.nittento.or.jp/news/idea_contest.html
または、アイeyeセンターまでお問い合わせください。
読書会は、一つの作品を読み、皆さんで読後の感想や疑問に思ったことを語り合うイベントです。6月23日、当センターで今年度1回目の読書会を開催しました。今回は、新しい企画として、理学療法士の方においでいただき、体と心についてのお話を伺ってから読書会を行いました。
まずは健康ミニ講座。全員が輪になって椅子に座り、健康寿命を延ばすためのポイントなどを解説していただいてから実際の体操を行いました。普段はあまり使わない筋肉を伸ばしたり、片足立ちをしてみるなど、理学療法士の方に一人ひとり体の使い方をみていただきながらの体操です。体操前と後で、廊下を歩く速度を計測しましたが、皆さん体操後のほうが歩幅が広くスピードも早くなっていたようです。
次に読書会。テーマ作品は辻原登著「花はさくら木」。録音にすると11時間を越える長い時代小説でした。「途中で寝てしまいました」という正直な方が何人もいましたが、皆さん根気強くチャレンジしていただいたようです。
地下城は本当にあったのか、お市の方の末裔として描かれる菊姫は実在か、ドラマなどでは悪役として描かれる田沼意次が、志し高い若き姿で描かれているがそんな時代もあったのか、などたくさんの話題が出て、1時間があっという間でした。小説の最後のほうで、大掛かりな争いになるところを、双方の大将の一騎打ちで決着を付けた場面は特に印象に残ったという意見が多かったです。
参加人数は、センター開設後の読書会で最も多い、17名でした。参加して下さった皆様にお礼申し上げます。
次回の読書会は、来年1月ごろ。テーマとなる作品が決まりましたら、ぶっくがいどなどでご案内いたします。皆様のご参加をお待ちしています。
天然素材のアロマオイルを使った、バスソルト(入浴剤)を作ってみませんか?
作り方はとても簡単、材料など使うものはすべて用意しますので、お気軽にご参加ください。
暑中お見舞い申し上げます。スタッフルームにワンちゃんが登場して1ヶ月。暑さに負けずハアハアいいながら歩く姿に、感心するやら励まされるやらの職員一同です。
メールマガジン「アイeye」編集長 鳥居秀和
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(アイeyeセンター)
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