川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第45号

2017年6月10日(土曜日)発行
発行責任者 杉山雅章



目次

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1 ニュース&トピックス

(1) 6月10日、11日臨時休館のお知らせ

 41号で、すでにお知らせしておりますが、10日(土曜日)・11日(日曜日)は視覚障害リハビリテーション研究発表大会の運営のため臨時休館とさせていただきます。利用者の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承のほどよろしくお願いします。


2 スタッフルームから

 みなさま、こんにちは。歩行訓練や日常生活訓練を担当している遠藤です。

 日本列島が次々と梅雨入りする中、外出するのがおっくうになられている方も多くおられるかと思います。そんな憂鬱気分を吹き飛ばすべく、当センターでは様々な方に遊びに来ていただこうと、新しくヨガ体験会を始めることになりました。初回の6月17日(土曜日)は申込み定員に達しましたが、8月以降も開催予定です。今回は、ヨガ体験会に先駆けて、ヨガってちょっといいかも?と思っていただけるようなお話をさせていただきます。

 先日、体験会を開催するにあたり、ヨガインストラクターの方々にセンターに来ていただき、ヨガのいろはについて教えていただきました。

 人がよく生きるための道を実践するために、呼吸や姿勢、瞑想等を通じて心身の安定をはかることがヨガの目的だそうです。実際に体験された方には、自分の身体そのものを意識できるようになった方、心や考え方も前向き・柔軟になられた方が多くいらっしゃるとのこと。

 私も1年ほど前から、ヨガを習い始めています。教室に入って一番驚いたことは、ヨガの先生が見た目よりもとても若かったことです。70代前半だろうなぁと思っていたのですが、御年を聞くと、80歳を越えているとのこと。

 「80代になると身体が言うこと聞かないのよね~。」と言いながらもしなやかに開脚、逆立ち(もどき)を決めていきます。それに負けじと、華麗にポーズを決めていく生徒のマダムも少なくありません。最初は、「シニア層に完敗ですわ…」と思いつつ、言うことを聞かない身体にもどかしい思いを抱くことも多くありました。ただ、難しいポーズができるようになることだけが、ヨガの目的ではないとのこと。人と比べることなく自分の身体と対話すること、対話することで自分の身体に気付きを得ることが大切なのだそうです。

 また、ヨガの時間だけでも身体に集中し、雑念だらけの頭の中を、ちょっとの時間だけでも休ませてあげることも大事なのではないかと感じています。そうはいいながらも、ポーズを取りながら「今日のお昼ごはん何食べようかなぁ」などと考えていることが多く、雑念にまみれた頭と固い身体に格闘する日々です。

 私自身、継続するうちに、鬼のように固かった身体がちょっとずつではありますが、やわらかくなってきました。今まで割座がまるでできなかったのですが、割座をして寝ることができるようになりました。割座で寝られるからってどうなのよ?と突っ込まれそうですが、できないことができるようになることはちょっと嬉しいものです。ゆるゆると身体の柔軟性を上げていき、それに合わせて心の柔軟性も上げていければよいなと思っています。

 以上、ヨガにまつわるお話でした。

 魅力を伝えきれていない部分も多くありますが、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


3 カワサキ・用具の窓

 先日、センターに「何か新しいのある?」といらっしゃったお客様。お待ちしていました!とばかりに、用具のスタッフ一同、新商品をいろいろご説明しました。何はともあれ、商品はご自分の手で使ってみて初めて価値がわかります。用具ルームでは皆様のお越しをお待ちしています!

(1) 携帯はさみツイッギー

 全長135ミリ、直径12ミリ、細いサインペンほどのサイズの携帯はさみ。根元から刃先までどの位置でも切るものをしっかりキャッチする“ベルヌーイカーブ刃”によって切れ味を高めています。左利きの方でもすいすい切れる快適な切れ味。色はブラック・ピンクの2種類です。
 720円。

(2) ザルバッとん

 お料理に欠かせない「ざる」と「バット」が組み合わさった「ザルバッとん」。正方形の容器でザルとバットが2つずつ合計4つのセットになっています。
 バットは深さ6センチほどありますので、ボウルとして料理の下ごしらえの際に使うこともできます。上部の角に突起と穴が対角線上に空いているので、ザルとバットの穴に突起が合わさるように2つを合わせて振るとすっきり水切り。使わない時は重ねてコンパクトに収納できます。
 1295円。


4 生活お役立ちメモ

 こんにちは。センターのイベント師?鳥居です。

 いつも心に音楽を!懐かしい音楽や珍しい話芸をたっぷり楽しんでいただこうという企画が、「れきおんクラブ」です。メルマガでおなじみのイベントですが、メルマガ読者の皆さんはいらっしゃったことはありますか?

 国会図書館が提供している古いSPレコード、その数およそ48000点。膨大なコレクションを、当センター内ではすべて自由に聴くことができます。もちろん、個人で来館されてお聞きになることもできますが、奇数月の第1土曜日、午後のひと時を大きなスピーカーでみんなでこの「歴史的音源」を楽しみませんか?

 「れきおんクラブ」も回を重ねて12回。これまで「永遠の古賀政男」「民謡・小唄・唱歌を訪ねて」「ニッポン ジャズ物語」「歌劇とオペラ」「詩人サトウハチローの世界」など、さまざまなテーマでお送りしました。「蘇える第1回紅白歌合戦」の時は、お客様の中に当時の歌謡曲に詳しい方がいらっしゃり、終了後にうかがったら戦後ずっと蒲田界隈で「流し」をされていた方ということ。とても懐かしそうに聞いていかれました。また戦前に、ヨーロッパで大活躍された美少女ヴァイオリニスト 諏訪 根自子(すわ ねじこ)さんをご紹介したところ、「戦後まもなくの頃、諏訪さんの演奏を聞きに行った」というお客様がいらっしゃいました。

 「れきおんクラブ」はただ音楽を聴いていただくだけではありません。

 歌謡曲からクラシック、歌劇や唱歌までさまざまなジャンルを取り上げ、演奏家の紹介、当時のエピソードなど解説をしてくださっている田口さんは、銀座の有名楽器店にお勤めの方。毎回、豊富な知識を温かい語り口で聞かせてくださいます。

 さて、次回7月のれきおんクラブは「古関裕而 栄冠は君に輝く」です。戦前、戦後を通じて数々の名曲を生み出し、国民栄誉賞を受賞した名作曲家、古関裕而。戦前の代表作「船頭可愛いや」から戦時につくられた「若鷲の歌(若い血潮の予科練は)」「露営の歌(勝って来るぞと勇ましく)」、戦後の代表曲「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」「君の名は」、スポーツ関係では「栄冠は君に輝く」「闘魂こめて」「六甲おろし」「NHKスポーツ放送のテーマ」「東京オリンピックマーチ」…どれをとってもその時代が蘇える名曲ばかりです。

 アイeyeセンターならではの特別企画、「れきおんクラブ」をこれからもよろしくお願いします。


5 イベント情報

(1) 6月24日(土曜日)13時30分から音声解説付きDVD映画体験会
     「フラガール」

 昭和40年。福島県の常磐炭鉱は大幅な規模縮小が決まり、多くの人々が職を失う危機に直面していた。閉山の迫る炭鉱の町を救うため、温泉を利用してハワイをイメージした観光施設をつくるという、起死回生のプロジェクトが持ち上がった!やがて炭鉱の娘たちにフラダンスを教えるため、東京からダンサーのまどかがやってきた。まどかのダンスにあこがれる娘たち。しかしトラブルと借金で東京を追われてきたまどかは、田舎の娘たち相手に本気になれない。さらに厳しい親の反対にあう者、町を去らざるを得ない者、事態は町を二分する騒動に発展する。
 実話をもとに町おこしとフラダンスに情熱を賭ける人々を描いた感動作。
 2007年、第30回日本アカデミー賞最優秀賞4部門受賞。

監督
李 相日
脚本
李 相日、羽原 大介
出演
松雪 泰子、豊川 悦司、富司 純子 蒼井 優 ほか

6 編集後記

 いよいよ関東地方も梅雨入りのようです。「晴耕雨読」の言葉のとおり、雨音を聞きながらの読書はいかがですか?貸し出し係がお待ちしています!

メールマガジン「アイeye」編集長 鳥居秀和


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


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