川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第10号

2015年12月25日(金曜日)発行
発行責任者 小野俊己



目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 年末年始の休館と図書の貸し出しについて

 12月28日(月曜日)から1月4日(月曜日)は休館となります。
 お電話での年内の図書の貸し出し希望は、12月25日(金曜日)夕方までにお寄せ下さい。当センターの所蔵で在庫のある図書、サピエ図書館にデータのコンテンツがある図書については年内に発送を行います。
 今年一年、たくさんの図書・雑誌をご利用いただきましてありがとうございました。
 なお、年始は1月5日(火曜日)より通常どおり営業いたします。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

(2) 音声ガイド制作講座が修了しました

 音声ガイド制作の第一人者である平塚千穂子先生を講師にお迎えして、10月から2ヶ月にわたって開催してきた「音声ガイド制作講座」が、12月16日に全8回のプログラムを終了し、10名の受講生の方に修了証書が手渡されました。講座では映画「人生、いろどり」(御法川修 監督・ 富司純子・吉行和子主演)に実際にガイドをつくり、講座の最終日には生ライブ形式で発表しました。
 とてもいいガイドが作れました、という先生の講評もいただき、今までの苦労も報われた皆さん。一緒に作り上げたチームワークも生まれて、笑顔の修了式になりました。


2 スタッフルームから

 皆さん、こんにちは。
 センターに勤めてまもなく2年、この職場でうれしいことは「映画館が近いこと!」というくらいの、自他ともに認める「映画馬鹿」の鳥居が今回はつぶやきます。

 何といっても話題の「スター・ウォーズ」、初日にチネチッタで見て大興奮まだ覚めやらぬ、そんな私にとって川崎は「映画館がある町」。高校・大学時代は鶴見・川崎周辺で生活していたので、情報誌片手に映画館に通ったものでした。当時の情報誌「ぴあ」を見ると今はなくなった懐かしい映画館の名前がずらっと並んでいます。

 川崎駅前の映画館街ミスタウン(現 チネチッタ)には川崎東宝、川崎東映、松竹封切りの川崎ロイヤル、洋画二本立てなら川崎スカイと川崎スカラ座、邦画二本立ては銀星座、駅ビルの中にある駅ビル文化、そして県内最大の座席数を誇る川崎グランド。どの映画館も私にとっては「人生の学校」でした。

 「エクソシスト」「ジョーズ」「スター・ウォーズ」などの話題の大作や、「カサブランカ」「サウンド・オブ・ミュージック」「アラビアのロレンス」などの往年の名画もここで見ました。アラン・ドロンやロバート・レッドフォードなどのスター映画もあれば、ビスコンティやフェリーニといった芸術監督の映画も高校生にはよくわからないなりに見たものです。

 駅からは少し離れて川崎国際は邦画の三本立て。寅さん3本とかやくざ映画とかはここで一日見たものです。

 大学は生田にあるので、通ったのは向ヶ丘遊園駅前にあった登戸銀映。普段はポルノ映画の三本立て、夏休みやお正月はドラえもんなど、子ども向けの映画がかかっていました。この映画館なんとも言えず趣のある建物で、薄い壁を隔てて駅のホームのアナウンスが聞こえてくるという、まさに「小屋」。大学の授業をサボ…いや、空き時間を作って、日活ロマンポルノを見たものです。当時のポルノ映画は若手監督の登竜門。「おくりびと」の滝田洋二郎監督や「Shall weダンス?」の周防正行監督など、今の日本映画を代表する監督たちがつくるユニークな映画に出会ったのもこのおんぼろ映画館でした。

 先日、昭和32年の川崎市内の映画館リストを発見!日本の映画人口が最も多かったこの頃、川崎市内にはなんと42の映画館があったのです。

 川崎駅周辺だけでも川崎大映をはじめ12館以上、さらに大師映画、御幸映画、小田金星映画、鹿島田映画、尻手文化、新丸子モンブラン、京町映画、溝口映画、住吉映画、小杉コーパ、新城大勝館、武蔵館、高津映画、中原映画…と、南武線のほとんどの駅前に映画館がありました。また、川崎区にとても多いのは、京浜工業地帯に集まった若い労働者の方々の娯楽だったからでしょう。皆さんの中にも「ああ、懐かしい」と思われる方がいらっしゃるでしょうか?

 今、町の映画館はほとんどが姿を消しましたが、川崎駅周辺にはシネコンが三つ。新百合ヶ丘地区とあわせると、映画館の数は相変わらず多い、まさに「映像の町」ですね。

 さあ、クリスマスからお正月。話題の映画を見に行きましょうか。


3 カワサキ・用具の窓

 風がとても冷たくなってきましたね。マフラーに顔をうずめて出勤する毎日です。
 みなさまはいかがお過ごしでしょうか?風邪など召されませぬよう、お健やかに年の瀬をお過ごしくださいね。

 今回の用具の窓は、年末年始に向けた体調管理におすすめの商品のご紹介です。
 川崎市では、音声体重計・音声体温計が給付対象です。
 血圧計は対象ではありませんのでご注意ください。

(1) 多機能音声体重計

 設定から計測まで、音声でサポートする音声体重計です。 計測は体重、体脂肪率、BMI(体格指数)、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、推定骨量、体内年齢、体水分率の9項目。音量は大・小・オフの3段階に切り替えられ、イヤホンは別売りですが、イヤホン差込口があるのでプライバシー対策もバッチリです。外食やご馳走を囲む機会の多いこの 時期、体重管理にいかがでしょうか。
 タニタ製。15020円

(2) けんおんくん 音声付電子体温計

 わき・口中用の体温計で、電源を入れた時、体温計をわきにはさんだ時、検温結果が出る時に、ブザー音とメッセージが流れます。音量は、大・中・小の3段階の切替が可能です。温度上昇がほとんどなくなると、「ピポピポ」とブザーが3回鳴り、検温結果が音声案内されます。正しく測るには、わきで約10分(口中で約5分)の時間が必要です。
 オムロン製。9000円

(3) 音声血圧計 UA-1030T

 カフを巻いて計測する音声案内付きの血圧計です。測定後は最高血圧、最低血圧、脈拍、血圧の状態を教えてくれます。90回分の測定結果を自動で記録して読み上げるので、健康管理にとても便利です。
 9500円

 どうぞよいお年をお迎えください。


4 生活お役立ちメモ

 メリークリスマス!たまには外で食事をしてみませんか?
 JR川崎駅東口の駅ビル「アトレ」なら、雨でも風でも雪の日だって、駅から直結、エレベータに乗ってGO!意外に空いているので待つことなく入れるお店もたくさんあります。

 レストランフロアは7階と8階です。
 7階は、9つの飲食店が入っています。駅に近いほうのエレベーターで上がってくると、正面に「さんるーむ」というお店が見えます。ここから反時計回りに

  1. 自然食レストラン「さんるーむ」
  2. 郷土料理「なごや」
  3. 「信濃そば」
  4. とんかつ「和幸」
  5. イタリアン「ラパウザ」
  6. 「かっぱ寿司」
  7. うどんの名門「えびすや」
  8. 海老料理「海老バル」
  9. 浜料理「海ぶね」

 という順にお店があります。
 実は先日、「海ぶね」でセンター職員の忘年会を行いました。相模湾の海でとれた魚貝類、金目鯛などのお魚がとても美味しくて、しかも飲み放題プラン!O野さんやN村さん、S田さんなどはついついお酒が進んでいました。
 珍しいお店としては、郷土料理「なごや」。名古屋をはじめ、岐阜、三重の名物を味わえる御膳や、あっさりとしただし汁にツルリと喉ごしが良いきしめん、味噌料理の代表・味噌煮込みうどんなどが味わえるそうです。

 8階の飲食店は2つ。

  1. ファミリーレストラン「ジョナサン」
  2. お好み焼き「こてがえし」

 「こてがえし」では「満月の日はお好み焼きの日」としてお好み焼き全品が10%オフに。もんじゃ焼きや鉄板焼きもあるそうです。

 8階は、そのほかに医療施設も充実。
 夜8時まで受け付けをしている歯医者さん「牟田歯科医院」や、夜9時まで受付する総合クリニック「ナビタスクリニック川崎」と「アイン薬局」もあり、突然の発熱や歯痛もその日のうちに受診することができますね。

 また、アトレは駅をまたいで南北に大きいビルとなっており、レストランのある7階・8階は北側に位置しています。南側から入ってしまった場合は北側に抜けてから7階・8階を目指しましょう。

 7階と8階のレストランはいずれも午前11時から午後10時半まで。それぞれ工夫を凝らしたランチやコースもありますので、今年一年無事に切り抜けた自分においしいご褒美を!食べ過ぎ・飲み過ぎに注意して、よいお年をお迎えください。


5 イベント情報

(1) れきおんクラブ「初笑い寄席名人列伝」

 懐かしいSPレコードの音源をお楽しみいただく特別企画「れきおんクラブ」、第3回は新年にふさわしく「初笑い寄席名人列伝」をお送りします。落語の柳家権太楼、桂春團治、古今亭志ん生、漫才のリーガル千太・万吉、ミスワカサ・島ひろし、漫談の大辻司郎、声帯模写のアダチ龍光など、戦前から戦後を代表する東西名人による、時を超えたドリームマッチです。至極の名演をたっぷりとお聞きください。

日時
2016年1月9日(土曜日) 14時から16時
場所
アイeyeセンター 多目的室A
入場無料 予約不要です

(2) 視覚障害者と支援者のための防災イベント

 アイeyeセンターでは昨年度実施してご好評をいただいた防災イベントを、今年度も開催します。災害はいつ起こるかわかりません。目の不自由な方にとっては大規模災害時には周囲の状況が大きく変わるため、大きな不安と不自由な状況に置かれることが予想されます。そのときに備えて私たちにできることは何でしょうか?視覚障害者は、家族は、支援者は、それぞれの立場で災害を考えるきっかけとしていただければ幸いです。

日時
2016年1月16日(土曜日) 10時から16時30分
場所
川崎市視覚障害者情報文化センター
主な内容
  1. 講演 「誰でも支援者になれる 防災運動会の取り組みを語る」
    10時から 多目的室Aにて
    講師 社会福祉法人岐阜アソシア歩行訓練士 棚橋公郎氏
  2. AED体験 1回10分 予約不要
  3. ガイドヘルプ体験  予約制(受付中)
    当センター歩行訓練士によるガイドヘルプ体験
  4. 防災グッズ、イベント限定商品の販売

6 編集後記

 創刊以来5ヶ月、メールマガジン『アイeye』は10号を数えました。「内容が豊富で読み応えがある」「用具の情報が役に立ちます」「センターのスタッフの皆さんを身近に感じます」など、読者の皆さんから温かいお言葉も寄せられています。現在購読者数は88名。まだまだミニコミですが、地域密着、読んで楽しく役に立つ情報をお届けできるよう、スタッフ一同来年もがんばります!

メールマガジン「アイeye」編集長 鳥居秀和


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


メールマガジンは ここまでで終わりです。


メールマガジンのバックナンバー 一覧に戻る

トップページに戻る