2015年11月25日(水曜日)発行
発行責任者 小野俊己
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日本テレビ小鳩文化事業団様製作の写真付き点字カレンダーを、今年も無料配布予定です。 このカレンダーは、長年にわたりご好評をいただき、2016年で41回目となります。配布時期は12月中旬以降となります。ご希望のかたは、センターまでお申し込みください。
寒くて身体を動かすのがおっくうな季節ですね。寒さを吹き飛ばすように、スポーツで身体をほぐしてみませんか?
来年1月、神奈川県ライトセンターにて、サウンドテーブルテニス大会が開かれます。競技は男女混合トーナメント戦。初戦敗退者は、「敢闘賞争奪戦」を行いますので、最低でも2試合できます。
お申し込みは神奈川県ライトセンタースポーツ係りまで。 電話 045-364-0025
アイeyeセンターで発行しているリーフレット「いっしょに歩こう」をご存知ですか?「目の不自由な人と楽しく街を歩くために」として「手引き誘導の仕方」や「気をつけてほしいこと」「クロックポジション」などについて、わかりやすいイラストつきで紹介したものです。見学や相談にいらっしゃった方にも好評で、特にご家族や職場の方に読んでいただけると一緒に出かける楽しみが増えると思います。ご希望の方にはお配りしますので、センターまでお問い合わせください。
こんにちは。パソコン訓練や用具販売などを担当している島田です。センターの準備段階から関わっていまして、その頃は池袋方面から通ってきていたのですが、センターがオープンしてしばらくしてから小田原市に引っ越しました。「小田原市から通ってます」なんて言うと驚愕されることが多いのですが(笑)、1時間ぐらい電車に乗っていれば着くので、実は前とそんなに時間は変わらなかったりします。
さて、私の仕事の一つがパソコン訓練。訓練というと堅苦しいイメージですが、「パソコンを始めたい」「パソコンを使っていて困ったことが起きた」などの相談を受けて、解決のためのサポートをしています。「メールが出来るようになって楽しい」「教えてもらった方法で好きなホームページを閲覧してます」なんて声をいただくと、我がことのように嬉しいですね。
訓練はパソコン以外にも、歩行や点字、日常生活訓練などがあり、担当者は私の他に4人います。その4人が、それぞれ腕に覚えアリの左甚五郎ぽい面子でして、なかなかにキャラが立っているのです。なんというか、一度会ったら忘れられない人たちですね(笑)。
4人の左甚五郎に囲まれ、ワイワイガヤガヤと毎日やっています。見えない・見えにくいことに関して何か困ったことがあればいつでもご相談あれ。
便利グッズの人気商品、色やお札を音声で教えてくれる道具。以前も同じようなものがありましたが、使い勝手や価格も変わって、新商品が出ました。
マッチ箱ぐらいの形で手のひらサイズのかわいい音声色彩識別装置です。白い本体に虹の七色のストライプをデザイン、キーホルダーになる厚めのリボンと金属の輪がついています。ケース側面の小窓に色を知りたいものを当てボタンを押すと、音声で色を教えてくれます。識別できる色は約40種類、代表的な色だけでなく「とてもこい青」「うすい赤」など、微妙な色の違いも区別します。
19800円 センターに見本があります。
紙幣を入れてボタンを押すと千円、二千円、五千円、一万円を識別し、音声、ブザー、振動でお知らせします。SUICAなどの電子マネーカードの残高も音声で読み上げるのでご家族でお使いいただけます。緑色のお財布サイズで紙幣を入れたまま持ち運びができ、外出先でも使用可能。イヤホン端子あり、充電式。 新製品につき12月1日以降お届け予定です。
62800円 ※見本をご覧になりたい方は、あらかじめセンターにご連絡ください。
気をつけて下さい、白杖のゴムひも
利用者支援グループ 中村透
今回はちょっとまじめなお願いです。
ご存知の方も多いと思いますが、去る10月30日に茨城県で視覚障害の男性が列車に乗ろうとして、転倒し骨折するという事故がありました。乗車時に白杖をドアに挟んだ状態で列車が発車してしまったために起きた事故です。この際、当事者の男性は白杖のゴムひもを手首にかけていたようです。それが原因で白杖が身体から離れず、電車に引っ張られて転倒してしまった、ということのようです。
運転手の確認不足が主な原因とされていますが、バックモニターのようなもので白杖が挟まっているかどうかを確認することは、意外と難しいかもしれませんね。
私は普段白杖を使っての歩行訓練をしています。利用者の方が白杖のゴムひもを手首にかけていたら
「咄嗟の時に引き込まれる可能性があるので、手首にゴムひもはかけないでください」
と注意を促すようにしています。
この「咄嗟の時」というのは、今回のように『列車のドアに杖が挟まる』ということだけでなく、『自動車のタイヤに巻き込まれる』とか『自転車のスポークに巻き込まれる』なども想定されます。ですので、今回の事故の教訓は、「白杖を持って歩く時はゴムひもを手首にかけない」ということだと思います。
比較的見通しの良いはずの列車でこのような事故が起こるのですから、都内の電車などでは、更に注意が必要です。山手線なんて、乗車途中にドアが閉まるなどということはよくありますもんね。手引きを受けているから安心などと思わず、介助の方がいる時でも、手首にゴムひもはかけない方がいいですよ。
気をつけてくださいね。
2015年を締めくくる「かわさき冬のコンサート」は和太鼓奏者の片岡亮太さん、フレンチホルン奏者の山村優子さんお二人の演奏会です。片岡さんは11歳の時に盲学校で和太鼓と出会い、以来、地域のお祭やイベントへの出演を重ね、2007年、上智大学文学部社会福祉学科首席卒業、社会福祉士の資格取得、プロ奏者としての活動を開始しました。和太鼓、ジャンベ、ホーミー、歌などを組み合わせた独自のソロパフォーマンスを中心にコンサートやイベント等に出演、また、自身の失明体験や視覚障害者としての生活から感じることをトークに交えた公演を学校、企業等に向けて多数実施しています。
山村さんはNYと日本を拠点に活動するジャズ・フレンチホルン奏者/作曲家。自己のジャズ・コンボでの活動の他、和太鼓奏者の片岡亮太氏とユニットを組み、「アジャーリア」として国内外にて活動しています。
今回は「大地」、「仄風(ほのかぜ)」、「時明かり」、「速弥(はやみ)」他、オリジナル楽曲を中心に演奏します。
どうぞお誘いあわせのうえ、センターまでお越しください。心よりお待ちしております。
12月から来年3月にかけて、アイeyeセンターでおこなわれるイベントの予定です。それぞれの詳細については後ほどお知らせします。
すべて予約不要、入場無料となっています。お楽しみに。
アイeyeセンターには利用者の方やボランティアの方以外にも、いろいろなお客様がいらっしゃいます。毎年、秋になると増えるのが小学生のお子さんと保護者の方。小学校4年生の国語の授業で点字が取り上げられているので、「調べ学習」の宿題が出るからです。今日も小学生の女の子とお父さんが見学にいらっしゃって、点字の本や便利グッズを珍しそうに見ていきました。子どもたちには正しい知識を持っていただきたいと、説明するスタッフも思わず熱心になります。
メールマガジン「アイeye」編集長 鳥居秀和
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
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