アイeyeセンター@川崎 メールマガジン『アイeye』

第5号

2015年10月10日(土曜日)発行

発行責任者 小野俊己



休館のお知らせ

 10月13日(火)は、体育の日の振替で、休館にさせていただきます。利用者の方々にはご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。
 10月14日(水)は、通常通り開館いたします。


目次

目次ここまで


1 ニュース&トピックス

(1) 水害被災地に視察に行きました

 9月29日、アイeyeセンター職員3名が先日大規模な水害に見舞われた茨城県常総市に視察に行ってきました。現地では避難所生活を送っている視覚障害者のSさんご夫妻を訪ね、救助時の様子や、避難所生活で困っていること、これからの生活再建のことなどを伺ってきました。その後、被災されたSさんのご自宅を拝見し、災害の規模の大きさや生活の建て直しのご苦労を感じ取ることができました。
 今回の視察を通じて、大規模災害に備え日頃から地域コミュニティや行政、施設などとつながっておくことの大切さを感じるとともに、センターとしても生活再建に向けどのような社会資源を利用できるかを、把握しておく必要性を痛感しました。
 来年1月に予定している「防災セミナー」では、今回の視察の内容を生かしていけたらと思います。
 なお、この様子は10月25日日曜日午後7時30分からNHKラジオ第2「視覚障害ナビ・ラジオ」で放送の予定です。

(2) 東京都北区・上中里で映画「あん」の音声ガイド付き上映

 メルマガ3号の「スタッフルームから」で職員の安藤がご紹介していた映画「あん」が、東京北区にある京浜東北線・上中里駅前のアートスペース「チュプキ」で、音声ガイド付きで上映されることになりました。上映日は10月10日、13日、25日、27日。各日とも10時30分から1日4回の上映です。料金は1ドリンクつき1500円。
 会場の「チュプキ」はバリアフリー映画を推進しているシティライツが運営しているシアター。毎月、いろいろな映画を音声ガイド付きで上映する会を実施しています。今年いちばんの感動作「あん」を、ぜひ音声ガイドでお楽しみください。
 詳しくは 電話 03-5980-7985 まで。


2 スタッフルームから

 貸し出し担当をしております岩渕です。
 昭和から平成に年号が変わった年に、指定管理である日本点字図書館に入り昨年4月から川崎の勤務となりました。
 かなり長いこと貸し出しに係わってきました。私が図書館に入った当初は丁度、オープンテープからカセットテープに完全に切り替わった時期で、図書の返却作業を行う時は、完全に巻き戻っているか切れていないかを確認するのに、かなりの時間を要していました。
 あ、今小学生にカセットテープを見せても何に使うのかわからないみたいですよ。
 貸し出し方法も大きく変化しました。
 個人カードにタイトルと貸し出し日を記入し、統計は電卓やそろばんで計算していたのに、いまやパソコンを使ってバーコードで貸し出し・返却ができるようになりました。

 図書のひとつひとつにバーコードのシールを貼り、タイトルや著者などの情報と結びつける作業にも係わることができ、大きな変遷を見てこれたのは私にとって貴重な体験となりました。

 さて私の趣味ですが、読書といえるのかどうか、でも自分のアンテナに引っかかったものは、すぐ買って読んでしまいます。

 去年は地名に関する図書がマイブーム。当センターの蔵書になっている『川崎の謎学』や、地名に○○と入っている場所は危険!それは子孫に伝えるための先人の教えなのですといった内容の本を読んだりしました。

 そんな私が今まで読んだ図書の中で、一番印象深い本は今江祥智(いまえ よしとも)の『大きな魚の食べっぷり』という小説です。

 内容は、ある財閥に生まれた幼い兄弟の成長を描いています。小学校生活に馴染めないがあえてそれを貫く兄と、兄とは違い普通の小学生を演じる弟。財閥を牛耳る曽祖父は、祖父や父を超えてどちらを後継者にするのか…と思っていたら、最後の最後に待っていたのはとんでもない事件だったのです!

 最後の1Pで、かなりのショックを受けたので、ずっと印象に残っていたのですが、2011年、福島での原発事故が起きた時、すぐにこの本が浮かんできました。当時、読んでいてわからなかった言葉の意味や状況が理解でき、まるで事件を予言していたかのような本だったと改めて感じました。

 点字は5冊で、デイジーも製作されておりますのでご希望の方は、センターまでお申し込みください。


3 カワサキ・用具の窓

 さわやかな秋の風がうれしいこの頃です。皆さん、いかがお過ごしですか?
 今年もあと3ヶ月となりましたね。そこで今回の用具の窓は一足早く、来年のカレンダーのご案内です。

(1) 2016年 白黒反転カレンダー

 壁掛け式のマンスリーカレンダー(見開き1ヵ月)です。黒字に白い文字でプリントされていて、ロービジョンの方や高齢の方にも見えやすいように工夫されています。予定などを書くための白いシールが60片付属しています。各ページの上部には、各月の季節を表した鉄腕アトムのイラストが描かれています。 いつも献身的に人のために活躍するアトムの姿に『やがておとずれる明るい未来』をイメージしていただけたらとの思いが込められています。
 1300円

(2) ユニバーサルデザインカレンダー Sea -海-

 「2016ユニバーサルデザインカレンダーSea-海-」は、月めくり式の卓上兼壁掛けタイプです。使用文字は点字で、点図デザインのテーマは、Sea-海-です。
 2月はマッコウクジラ、6月はハマヒルガオ、9月はトビウオと、豊かな海の生き物たちを点図で表現しています。プレゼントにもお勧めです。
 800円

価格変更のお知らせ

 10月1日より、次の3商品の値段が変わりました。どうぞよろしくお願いいたします。


4 生活お役立ちメモ

 第5号のこのコーナーでは、ハイテク・オタクの今野がメーカーの回し者に化けて
 「『Apple Watch(アップルウォッチ)』は盲人用腕時計になれるか?」
 と題してお伝えしましょう!

 この商品名、聞いたことがある読者もいらっしゃるでしょうか?それともまるで「宇宙人の言葉」に感じますか?
 iPhone(アイホーン)、iPad(アイパッド)を作ったアップル社が会社を挙げて全世界に向けて発売した腕時計です。

 ここのところ、視覚障害者のみなさんもあちらこちらで画面がつるつる真っ平らなスマートホンの利用について関心を向け、学習会や体験会には余念がありません。その機器を発表した会社の製品ということになります。このiPhoneを持っていれば、特別な付加機能を追加することなく、つるつるの画面を指で触れるとしゃべってくれるものとして利用できなくもない、ということも最近知られるようになってきました。 そうなんです。それと同じようなことが一般に売られている腕時計でも実現できているというのがこのApple Watchということになります。

 主にできることは

 などなど、他にもありますが、盲人用腕時計程度、いやもしかするとそれ以上のことができるかも知れません。
 文字盤のデザインを自由に変えられたり、明るさや文字の太さを変えられたり。なによりも数種類のボディーの材質から実用的な物や高級腕時計の質感の物まで選べ、ベルトの装飾と組み合わせればスタイリッシュだったりエレガントだったりのおしゃれアイテムにも一役買ってくれること受け合い!と世間で言われています。その波に、視覚障害者の私達も乗っていけるということです。

 話題性ということでご興味がある方は、是非センターで今野に声をおかけください。私の使っている物で差し支えなければ体験することができます。

 なお、用具のコーナーで扱っているものではございませんので、ご注意あれ!
 最後に、この腕時計を使うには、アイホーンを所有することが必須となっていますので、計画的に導入してください。


5 イベント情報

(1) 10月24日音声解説付きDVD映画体験会「細雪(ささめゆき)」

 昭和の文豪、谷崎潤一郎の代表作を名匠市川崑監督が佐久間良子、吉永小百合、岸恵子、小手川祐子らオールスターキャストで映画化した作品。
 大阪、船場(せんば)にある旧家の4姉妹それぞれの一年間の物語を、三女の縁談話を中心に、四季折々の風物を織り交ぜて描く。
 昭和13年の春。
 京都、嵯峨の料亭。旧家・蒔岡の4姉妹が花見の宴で一同に会する。長女・鶴子と次女・幸子はいまだ未婚の三女・雪子と末娘・妙子の結婚を気にかける毎日。おとなしい雪子は親類の勧めで次々と見合いをするが本人の気が進まず一向にまとまらない。一方、奔放な妙子も恋人が急逝し酒浸りになっていく。
 昭和初期の風物を再現した美しい映像、豪華な衣装も公開当時に話題となりました。お楽しみに。

日時
10月24日 土曜日 午後2時から
場所
アイeyeセンター 多目的室A

(2) 特別展 本間一夫生誕百年記念「『指と耳で読む』展」

 本間一夫がその生涯と点字図書館事業について著したロングセラー「指と耳で読む」(岩波新書)の入稿原稿など、新発見の資料を中心に展示する企画展が、東京渋谷の実践女子大学渋谷キャンパスにておこなわれます。10月12日から18日まで。入場無料。
 なお、17日午後1時からは当時の岩波書店編集長 坂巻克巳氏による講演「『指と耳で読む』の編集」など、三つの講演も行われます。


6 編集後記

 このたびの大規模水害の被害にあわれた皆さんに、お見舞いを申し上げます。
 大規模災害時に必要なのは相互に顔の見える関係といわれています。アイeyeセンターも地域の施設として、日頃から利用者の皆さんと「顔の見える関係」でありたいと思っております。

メールマガジン「アイeye」編集長 鳥居秀和


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(アイeyeセンター)
住所:〒210‐0026  川崎市川崎区堤根34番地15
電話: 044‐222‐1611
FAX : 044‐222‐8105
電子メール: kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブぺージ: http://www.kawasaki-icc.jp/


メールマガジンは ここまでで終わりです。



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